2020年06月29日(月) 更新

専門学校がアピールする就職率100%の実態と高い理由【進路選択する上での重要性】

学生の多くは専門学校の就職率の高さを知っている!

※上記グラフの情報はキャリアパークが独自にtwitterアンケートを用いて収集した回答をもとに作成しています。

専門学校の就職率が高いことについて学生の皆さんにアンケートをとったところ、「はじめてきいた!」と回答した方は全体の39%となりました。言い換えると、約6割以上の方が専門学校の就職率の高さについて、認知していることがわかりました。本ページでは専門学校の就職率の高さの実態などについてご紹介します。

専門学校で学ぶことで得られるメリットとは

専門学校に入って学ぶと、専門職に就職がしやすいというイメージがあるでしょう。実際、「就職率100%」「98%が就職」などのPRをしているところが多いです。これは事実ですが、実態はそんなうまい話はありません。進路選択においては、就職率というものがどう定義されているかを考える必要があります。まず、専門学校で学ぶメリット、就職率が高い理由について確認していきましょう。

専門学校のメリット①:一生もののスキルや資格が得られる

専門学校で学べば、一生もののスキルや資格が得られます。専門学校は、その分野に突出して実践に即した資格やスキル取得を目指すカリキュラムを組んでいるので、専門学校の卒業生は就職後に必要とされる業界で即戦力として活躍できるのです。

専門学校のメリット②:実績ある講師から有用な指導が受けられる

多くの専門学校はその業界で活躍していた、あるいは現役で活躍している人物を講師として招いている場合がほとんどです。そのため、業界内の現実を包み隠さず教えてくれて職業選択の助けにでき、実務経験がある講師から有用な指導も受けられるのです。

専門学校のメリット③:専門機器など設備の充実

専門学校を卒業後、将来就職する業種によっては、それこそ専門的な機器を使用する場合も数多くあります。それらの設備を実際に触りながら勉強できる機会は、専門学校以外では難しいといえます。
また、そういった機器を日常的に使用している会社では、経験者として初めから責任のある業務を任せてもらえる可能性もあるのです。

専門学校の卒業が就職で有利に働く理由とは?

近年行われたの文部科学省の調査では、大学卒の平均就職率が60%台に留まる中、専門学校卒の平均就職率は75%と高い数字になっているのが分かっています。不景気が続き就職氷河期といわれる現代で、専門学校の卒業が就職で有利に働く理由とはなんなのでしょうか?

就職で有利な理由①:企業で即戦力として扱われる

専門学校に入学する人のほとんどは、この点を目指しているはずです。ですので、専門学校で実務に即した資格やスキルを身につけているので、1から教える必要がなく企業の採用負担が低いのが大きな理由だといえます。大卒と比べて専門技術を確実に身につけているのは強みだといえるでしょう。

就職で有利な理由②:その専門学校だけの求人がある

歴史が長い専門学校では、過去の卒業生のレベルとその後のキャリア次第では、その専門学校にしか求人を出さない企業も存在します。これは専門性の高い服飾系の専門学校などで見られますが、こういった場合は企業と学校に信頼関係が生まれているので、希望すれば就職できる可能性はグッと高まります。
では、専門学校の就職率100%など高いところが多い実態について見ていきましょう。

専門学校における就職率100%の実態を体験談から考察

ここまでは専門学校で学ぶことによるメリットと、就職率が高い理由について見てきました。ここまでの印象では、あながち専門学校が掲げる就職率100%という数字に信憑性を感じるでしょうが、本当の実態は実際にどうなのでしょうか?実際に専門学校に通っていた人たちの体験談を元に、専門学校における就職率の実態を見てみましょう。

専門学校の就職率の実態①:進級試験が難しい

専門学校の就職率が高いのは、進級試験が難しいという実態があります。専門学校は入学し、授業を受けて資格を取ればは2,3年で卒業、就職できるイメージです。しかし、体験談を見てみると実情は違います。

『医療系の資格が取れる学校に通っていました。就職するためにはその資格取得が必須で、試験は卒業する直前にあります。確実に合格しなければいけないこともあり、半年以内のペースで進級に関わる試験が実施されていました。その合格ラインが高く、これをクリアできないと進学できず、退学となりました。なんとか最後までやり切りましたが、1年生、2年生で脱落していく友達が多かったです。』

専門学校の就職率の実態②:辞退では数字に影響がでない

専門学校の就職率は、辞退している人の数は数字に反映されていないという実態があります。以下の体験談を見てみましょう。

『どうしても動物園で働きたいと思った私は、動物の専門学校に入学し、今年卒業しました。 結論からいうと、専門学校の就職率の数字はまやかしです。 就職も何も出来ないまま卒業が近づいてきたとき、私は職員室に呼び出されサインをさせられました。契約書には「自分の意思で就職を辞退します」と書いてあったのです。
このサインは私だけでなく、同じコースのクラスメイトほぼ全員が書かされたそうで、サインを書かないと卒業を認めないと言われました。なぜほぼ全員が書かされたかは、同じコースから動物園に就職できた人は0人だったからで、後から調べたところでは「就職の辞退では就職率の数字に影響を及ぼさない」ということでした。これが実態かと思うと、無駄な数年でしたね。』

専門学校の就職率の実態③:家事手伝いも就職扱い

就職率の実態として、家事手伝いも就職扱いとなっていることがあります。

『僕が通っていた専門学校は、就職が決まらずフリーターが確定していても、アルバイト先を就職として含んでいる実態がありました。また、無職は家事手伝いにして就職扱いとしていましたね。
卒業するときに進路決定アンケートを記入させられるんですが、そのときに進路未定の項目がないんです。
結局、「就職者数/学生の数」ではなくて「総内定数/学生の数」だから、就職率は100%になるようにできているのが実態なんです。』

専門学校の就職率の実態④:無理やり就職させる

専門学校の中には、就職率の数字を気にするあまり、どんな企業でも就職させるというところも少なくありません。

『私が通っていた専門学校の方針として、ブラック企業であろうが高い就職率を維持するために、とりあえず学生をむりやり就職させている実態がありました。
また、就職したくても出来なかった学生は1年留年させるか、就職する気がなかった旨の念書を取って就職率100%の中から除外しているんです。
服飾系やゲームアニメ専門学校の学生はどうしても人材があぶれ気味なので、学校から薦められれば派遣でも期間工でも就職できればと泣く泣く了承します。学校側は100%の宣伝文句が維持できれば良いので、学生のその後のキャリアは関係ないんです。』

自分の就職の軸を見つけておくことが大切

就活する際に、あなたが一番大切にしたいものは何でしょうか?目的から反れないよう、自分なりの就活の軸を定めて就活をすることが大切です。「就活の軸作成マニュアル」では、就活の軸の作り方が詳しく紹介しています。無料でダウンロードできるため、就活に迷いがある学生はぜひダウンロードしてみましょう。就活は内定を得ることが目的ですが、内定を得て入社した後も自分の選択に自信を持つことで、本当に就活が成功したといえます。ぜひこのマニュアルを活用して、納得のいく社会人生活を送りましょう。

専門学校の就職率の裏には「純粋に全員が仕事に就けていない」という実態がある

専門学校が掲げる就職率100%というのは、その専門学校独自の基準や暗黙の慣習などで決められている実態があります。このことから、専門学校を卒業する学生が望む雇用形態と就労先を満たした就職は難しいと考えるべきですし、就職率100%と言われていても、仕事に就けていないケースがあるかもしれないのです。就職には個人の能力や運が関わってきますので、一概にはいえませんが、就職率100%と謳っている専門学校を受験する際は、こういった実態があると把握しておきましょう。もちろん、専門学校はその分野での就職に強い事実もあるので、あとはあなたの決心次第です。

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