内定式に名刺って必要？名刺交換から見る企業の意図

内定式とは？

就職活動の収束を意味する内定式。その内容は、内定を得ていた学生と企業との間で、正式な入社の意志を結ぶというものです。そんな内定式がいつ行われるかというと、ほとんどの企業で毎年10月1日に設定されています。内定式の内容では社長の挨拶に始まり、内定授与式、業務内容の説明などが代表的です。内定式終了後には内定者懇親会が開かれることが多いため、同期との交流を図りましょう。

内定式の服装はスーツで

内定式では特別服装にこだわらず、面接と同じリクルートスーツでいくのが無難です。茶髪やピアスなど、学生気分のままで参加すると、注意される危険性があるため気をつけましょう。

内定式で名刺交換はするもの？

社会人としての一歩を着実に踏み出した感のある内定式。今後のビジネスマナーなどを意識するきっかけにもなります。でも、社会人の必須アイテムである名刺を持参する必要はあるのでしょうか？

大半の会社では行われない

心配しなくても大丈夫ですよ。大半の企業では、内定式で名刺交換は行われません。まだ内定の段階であり、正式に採用されたわけではないため、業務に関わる名刺交換は必要ないからです。

人事担当者の大半がNG

ある調べによると、企業の人事担当者の約半数が、内定式での名刺交換はNGだと回答しました。やはり、まだ学生の立場である内定者が名刺交換をする理由を見いだせなかったからでしょう。 しかし、半数の人事担当者は名刺交換を行ってもOKだと回答しました。

商社人事担当のみOKを出した点に注目

内定式での名刺交換にOKを出した人事担当者は、商社系の企業に所属している割合が高いという結果が出ています。営業力がものをいう商社において、内定式の段階で営業マンとしての意識を持ってもらうことは、必要不可欠なのかもしれません。

内定式で名刺交換を行う企業もある

多くの企業では基本的に内定式での名刺交換を行わないと説明しました。しかし、中にはユニークな方法で名刺交換を行っている企業もあります。 その1つが、『ユニチカ』という企業です。

『ユニチカ』では内定式で「名刺交換会」が行われる

2015年10月1日にユニチカ大阪本社にて行われた、2016年4月入社予定の内定式での出来事です。 内定者全員で考えたスローガンを発表した後、名刺交換が始まりました。内定者が自作した名刺を持ちより、同期と名刺交換会を行ったのです。

自作の名刺で個性をアピール

持ち寄ったのは正式なものではなく、各々が考えた個性的でユーモアセンスのある名刺ばかりでした。自分の特徴や長所を相手に伝わるように1枚の名刺にまとめる。今後の社会人生活に先駆けて、自らをプレゼンする体験ができる良い機会になったことでしょう。

内定式で名刺を贈呈する企業は少なくない

内定式に自作の名刺を持ち寄って交換する企業はまれですが、内定者に名刺を配る企業は珍しくはないようです。ガスや住宅などのインフラ事業を行う『株式会社明治産業』が行った、「平成26年度卒 内定式」を見ていきましょう。

名刺に入社後の希望を込める

明治産業の内定式では、内定証書授与や記念品の贈呈に加え、内定者の名前が入った名刺が配られました。社長からの「入社したら、名刺にどんな目標を書きたいですか？」という問いかけに対し、内定者たちは「身長を伸ばしたい」「ダイエットをしたい」など、各々の希望を笑顔で答えたといいます。

内定承諾書と一緒に名刺交換の練習をする

『正栄産業』でも、内定者研修で入社予定者に名刺を配っています。社長から1人ひとりに配られた名刺を使って、すぐに名刺交換会が始まりました。

社会人としての意識を持つきっかけにも

内定式で名刺交換というビジネスマナーを体験することは、社会人になる前の心構えを作る重要な機会。入社までの6ヶ月の間に、社会人としての自覚をはぐくむうえでも、名刺交換は内定式における有意義なイベントです。

あなたのマナー力はどのくらい？

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内定式で名刺の交換はしないがイベントの一環として行う企業もある

基本的には内定式では名刺交換は行われません。不安になっても自分で作る必要はありませんよ。 一部の企業では内定式の当日に名刺交換会を行うことで、社会人としての自覚を身に付けてもらおうとする試みもあるようです。会社のカラーが色濃く出る部分として、就職活動の参考にしてみてはいかがでしょうか？