2017年01月16日(月) 更新

証券外務員一種・二種試験の気になる難易度や合格率

証券外務員とは

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証券外務員とは金融商品取引業務を行うための資格です。主に銀行員や証券会社の社員が取得を目指しています。しかし、この資格を取得するには難関の試験に通過しなければなりません。証券外務員一種と証券外務員二種の試験難易度や合格率を紹介していきますので、資格取得を目指す際の参考にしてみてください。

証券外務員は金融商品取引業務をおこなうための資格

証券外務員とは、資格の名前である一方、特定の業務に従事する人の職業名でもあります。その特定の業務とは、有価証券の売買や勧誘などの営業活動などの「金融商品取引業務」のことです。
証券外務員になるためには、金融庁への登録が義務付けられています。この義務は、金融商品取引法で定められているものです。そして、この登録を完了させるために、日本証券業協会が実施する試験に合格し、資格を取得しなければならないのです。

外務員試験にはいくつか種類がある

証券外務員になるためには資格試験で合格しなければなりませんが、その外務員試験にはいくつか種類があります。
・証券外務員一種
・証券外務員二種
・信用取引外務員資格
・内部管理責任者

といった分類がされます。ただし、内部管理責任者は、厳密にいうと外務員とは意味合いが異なるという意見もあります。とはいえ、外務員試験を受ける人はほとんどの人がこれらすべての試験に対して勉強をしますので、まとめておさえておきましょう。

証券外務員ニ種試験の難易度は?

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証券外務員の資格は一種と二種があります。難易度が低いと言われる証券外務員二種ですが実際にどの程度の合格率で、どれくらいを目指せば合格するのでしょうか?
証券外務員の資格の難易度を知って、資格取得に活かしましょう。

実際の難易度は?...二種は合格率6割前後

外務員資格試験を受験する資格は誰にでもありますが、二種外務員資格試験の合格率は2014年度で53.4%でした。例年、5~6割となることが多い状況です。と聞くと難易度はそこまで高くないように感じますが、もともと外務員を受けようと思う層の学習レベルが高いという事もあり、履歴書に書いても恥ずかしくない資格の一種です。

【受験者数は関係なし】合格ラインは正答率7割

さらにこの試験は、資格試験によくある「正答率が高ければ合格者を減らす」等の合格者の調整が行われません。そのため、合格ラインの正答率「7割」を取れば、必ず合格できる試験です。
きちんと傾向をつかみ、対策し、正答を7割取ることができれば、確実に資格を取ることができます。満点は300点となっておりますので、「210点」取ることができれば、合格です。

証券会社など金融機関に勤める場合は一発合格を目指そう

受検者のうちには、大学生など金融機関に勤めていない人も含められています。証券会社で働く方にとっては、証券外務員二種の内容は基礎知識となりますので、証券マンは必ず1度で合格することを目指して試験に挑みましょう。

証券外務員一種の難易度は?

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以前は、証券外務員一種は、二種の資格保持者のみが受験できる試験でした。しかし、2012年から証券外務員一種についても、誰でも受験することが可能になりました。
とはいえ、元々二種の保持者にのみ受験資格が与えられたのは、二種が一種の前に必修であると判断されたからであり、一種ではより深い知識が求められます。

合格率は40%前後、二種を取得せずに受ける層が増えたためか?

証券外務員一種の資格は、2014年度で44.0%。2007年には52.1%だったことを考えると、下がっています。
これには、2012年から二種の資格がなくても受検できるようになり、始めから一種を受ける母数が増えたのが影響しているのではないかと考えられます。
現在は一種を受けるのに二種の取得は必須ではありませんが、金融の専門知識は一朝一夕で身につくものではないので、初心者は二種から受けた方がよいといえるでしょう。

オプション・デリバディブなどの分野が難しい

証券外務員一種の難しいところは、二種では出題されない範囲の問題が約4割ほど問われるところです。また、二種で出題された範囲も、難易度が高い問題となって出題されますので、それも一種が二種より難易度が高くなる原因と言えるでしょう。二種で出題されない問題とは、具体的には「オプション」や「デリバディブ」といった範囲です。一種は独学の場合膨大な日数を要するので、専門学校に行く人が多いようです。

証券会社勤務なら取っておきたい、内部管理責任者について

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内部管理責任者試験は略して「内管(ないかん)」と呼ばれている資格で、正確には「外務員試験」ではありません。名前の通り「証券会社内部」の「管理職向け」の試験となっています。
内部管理責任者試験も一種外務員試験・二種外務員試験と合わせて、証券会社勤務なら取っておきたい試験ですので、確認しておきましょう。

内部管理責任者の受験資格は…

受験資格は以下のように限られています。

内部管理責任者の受験資格

  • 日本証券業協会員の役員
  • 日本証券業協会員の使用人のうち一種外務員試験を持っている者
  • 日本証券業協会員の支配会社・関連会社の役員・使用人のうち一種外務員試験を持っている者

以上のように、基本的に「一種外務員試験」を持っていないと受験できない試験となっているのです。

しかし、日本証券業協会員は業務を行う営業所ごとに、この資格を持つ者をを管理者として設置することが義務づけられており、管理職に就くには必須の試験となっています。

内部管理責任者の合格率は8割〜9割!

合格率は8割〜9割と高くなっています。しかし、問題自体は簡単な試験というわけではありません。受験資格が一種外務員試験保有者に限られていること、あまりメジャーな試験ではないことなどが要因で、証券会社勤務者など、本当に必要な人だけが受けているため、合格率が高いと考えられます。 逆に言えば、証券会社勤務など専門の方は1回で合格したい試験です。しっかりと勉強し、一発合格を目指しましょう。

難易度が近年、上昇している

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上記では、証券外務員資格の難易度は比較的低めで、取りやすいということを紹介してきましたが、2006年以降、証券外務員二種試験を一般に開放したことに伴って、二種試験の合格率は下がっています。
それに伴い、証券外務員資格を取得するためには、どの程度勉強すべきなのでしょうか?

結局どれだけ勉強すべき?

あなたがもし証券会社に勤務しており、日頃から試験の内容と触れているのであれば、勉強すべき時間は以下のようになります。

証券関係の知識がある人の平均勉強時間

・証券外務員2種試験:40時間
・証券外務員1種試験:60時間

合格率を下げているのは、受検資格が広がって以降、証券関係の知識があまりないところからチャレンジをしている人たちで、そういった人の場合は、上記よりはるかに所要時間は上がります。 また、証券関係の知識がある人にとっては比較的ハードルは低いのですが、それでも受験料が証券外務員1種・2種ともに「8,704円」とかかりますので、出来る限り一発で合格できるよう充分勉強して、自信をつけてから試験に臨んだ方がよいでしょう。

証券外務員の難易度は、一種は高いが二種なら独学でも取得を目指せる

証券外務員試験の難易度や合格率を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
証券外務員の資格試験は、他の合格者との調整が行われないため、7割得点できれば必ず合格できる試験となっています。また、証券外務員一種・証券外務員二種では出題内容にかなり差がありますが、基本的には二種で慣れてから一種を受けた方が合格率は上がるでしょう。

「難易度高いのでは……」と悩んでいる人も、二種ならば勉強の習慣がある人ならば手が届く可能性が高いので、まずは二種を受けてみましょう。

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