2017年01月16日(月) 更新

土地家屋調査士とは?その仕事と他資格との難易度比較!

土地家屋調査士とは?

土地家屋調査士は、国家資格の一つです。本記事ではこの土地家屋調査士について、以下4点をご紹介します。

◆土地家屋調査士の概要
◆土地家屋調査士試験の難易度
◆土地家屋調査士と似た仕事、その資格
◆土地家屋調査士試験の攻略法

まずは、土地家屋調査士とはどんな職業かをみていきましょう。

土地・建物を測量・調査するスペシャリスト

土地家屋調査士が活躍するのは、誰かが土地を買ったり、所有する土地を分けたり、建物を建てたりするときです。具体的には「土地の境界線を調査し、図面におこす」「誰のどんな建物がどこにあるかを法務局に申請する」「土地を分ける際の境界の調査、測量、法務局への申請」といった仕事をします。

不動産の表題登記を独占業務とする国家資格

上記で「誰のどんな建物がどこにあるかを法務局に申請する」とご紹介した作業は、「表題登記」と言います。具体的に、部屋の広さ、何階建てか、屋根の構造、建物の構造などを調査して登記します。

この表題登記は、土地家屋調査士の独占業務となっています。つまり、表題登記を業としておこなえるのは、国家資格である土地家屋調査士を持っている人だけなのです。

年収は400万円から1,000万円まで様々

土地家屋調査士として働く場合、その年収はどうなるでしょうか。土地家屋調査士は、以前までは年収がかなり高く、3,000万円に及ぶ人もいたようです。しかし今ではそれぐらいではなく、一般的は400~600万円となっているようです。

ただ、独立開業している土地家屋調査士などは、その営業力やスキルに年収が大きく左右されます。今でも1,000万円を超える土地家屋調査士もいます。

土地家屋調査士試験の難易度は?

続いて、土地家屋調査士試験の難易度を見ていきましょう。国家資格と聞くと難しいというイメージがあるかもしれませんが、この土地家屋調査士試験も、難易度は高めになっています。

合格率は8%前後

近年の土地家屋調査士試験の合格率を見てみましょう。

2010年:8.35%
2011年:7.71%
2012年:8.38%
2013年:8.76%
2014年:8.81%
2015年:8.82%

このように、例年合格率は8%前後を推移しています。かなり難易度の高い試験だと言えるでしょう。

足きりシステムが強敵

土地家屋調査士試験の難易度が高い理由の一つとして足きりシステムがあります。土地家屋調査試験は、午前の部、午後の部があり、それぞれ択一式(選択問題)と記述式で出題されます。

午前・択一、午前・記述、午後・択一、午後・記述の4つについて、それぞれ下限となる点数が設定され、どれか一つでもその点数を下回ってしまうと、合計点にかかわらず不合格となるのが足きりシステムです。

つまり、得意分野・得意形式の問題で点数を伸ばし、苦手分野を補うという戦い方では、土地家屋調査士試験は攻略できないのです。これが難易度の高さの一因です。

独学ではかなりの努力が必要な難易度

これだけの難易度ですから、独学での合格にはかなりの努力が必要でしょう。もちろん、独学合格も不可能ではありませんが、1日数時間の勉強を、1年以上のスパンで続ける必要があります。

土地家屋調査士と似た仕事と、その資格試験の難易度は?

それでは、土地家屋調査士と同じく不動産にかかわる国家資格の仕事内容と、その難易度を見ていきましょう。

宅地建物取引士の仕事と難易度

「宅建士」としてよく名前を耳にする宅地建物取引士と土地家屋調査士の違いはなんでしょうか。宅建士は、不動産会社などがおこなう宅地や建物の売買・交換・貸借の取引において、情報不足の購入者に不利にならないよう、公平、公正に重要事項の説明等をおこなうのが仕事です。

宅建士の難易度ですが、近年の合格率は16%前後で推移しており、土地家屋調査士よりは易しい資格であるといえます。事実、宅建士が次に取るべきおすすめの資格の一つとして、土地家屋調査士が取り上げられるほどです。

不動産鑑定士の仕事と難易度

続いて、不動産鑑定士です。不動産鑑定士はその名の通り、土地や建物などの経済価値を判定し、その結果を価額として表示するのが仕事です。あまり認知されていませんが、地価形成などにかかわる責任の大きな仕事です。

不動産鑑定士には合格率約30%の短答式試験と、合格率約10%の論文式試験があり、両方に合格しなければなりません。単純に全体の合格率が3%になるわけではありませんが、土地家屋調査士より難易度は高く、国家資格全体でも難関試験の一つとされています。

とくに論文式試験は、連続3日間、計12時間に及ぶ長丁場のハードな試験です。

マンション管理士の仕事と難易度

マンション管理士も、国家資格の一つです。マンション管理士は、マンション管理組合の運営や、マンションの維持・管理に関する相談に応じ、適切な助言や指導、援助などのコンサルティング業務をおこないます。

マンション管理士の合格率は8%前後で、土地家屋調査士と同程度となっています。しかし、どちらかといえばマンション管理士の方が難易度は低く、マンション管理士に合格した人がキャリアアップを目指して土地家屋調査士も受験する、というケースも多いようです。

管理業務主任者の仕事と難易度

管理業務主任者も、マンションの管理に関わる国家資格です。しかし、マンション管理士とは立場も仕事内容も違います。管理業務主任者はマンション管理会社に所属し、マンション管理の委託を受ける際に、重要事項や管理事務の報告をおこないます。

管理業務主任者の近年の合格率は21%前後で、土地家屋調査士やマンション管理士と比べて難易度は低いといえます。マンション管理士と試験範囲が似通っており、この2つの両方を取得する人も多いようです。

測量士の仕事と難易度

測量士も国家資格の一つです。測量計画の作成、実施をする「測量士」と、計画に基づいて測量する「測量士補」があります。測量が境界線の調査などの手段である土地家屋調査士と違い、測量士は測量そのものが仕事といえます。

測量士の合格率は10%前後、測量士補の合格率は30%前後となっています。どちらも、土地家屋調査士よりは難易度が低い試験だといえそうです。

司法書士の仕事と難易度

司法書士も国家資格の一つです。司法書士は様々な登記、書類作成、提出などに関わりますが、土地家屋調査士とよく似た仕事として、土地・建物を売買・相続する際の、権利関係の登記をおこないます。土地家屋調査士は土地や建物そのものの情報の登記、司法書士は権利の登記です。

司法書士は非常に難易度の高い資格です。合格率は3%前後となっています。土地家屋調査士を取得してから、キャリアアップとして司法書士を目指す、といった関係になっています。

一級建築士の仕事と難易度

建築士も国家資格の一つです。建築士には、一級建築士、二級建築士、木造建築士といった内訳があり、できる仕事の範囲が違います。中でも一級建築士は、複雑・高度な技術を要する建築物を含むすべての施設の設計および工事管理をおこなえます。

一級建築士の合格率は、11%前後となっています。合格率だけで見ると土地家屋調査士よりも高いですが、難易度はほぼ同程度のようです。

土地家屋調査士試験の攻略法!

それでは最後に、土地家屋調査士試験をどう攻略していくべきか、その方法を見ていきましょう。ぜひ参考にしてみてください。

土地家屋調査士試験のスケジュール

まずは、土地家屋調査士試験がどのような日程で進むのかを確認しましょう。

【午前試験:2時間】
◆択一式問題10問
◆土地の測量・作図の問題1問

【午後試験:2時間30分】
◆択一式問題20問
◆記述式問題2問

これは平成平成28年度試験の情報です。各年度の試験日程は、受験案内書として法務省のホームページで確認できますので、受験する年の情報はしっかりチェックしておきましょう。

【口述試験】
そして、筆記試験の合否が約3か月後に発表され、それから1~2週間したころに口述試験がおこなわれます。とはいえ、口述試験で落ちることはほぼ無いようです。

午前の部の免除を活用する

また、以下の資格を持っていると、午前の部が免除されます。

・測量士
・測量士補
・一級建築士
・二級建築士

とくに測量士補は、上記にご紹介した通り合格率も高いので、事前に測量士補を取得してから、午前の部を免除する、という方法を取る人も多いようです。

択一問題で落とさない

土地家屋調査士の試験は、後述しますが記述試験が勝負の分かれ目になります。だからこそ、択一問題が足きりすれすれの点数では合格は厳しいでしょう。対策としては、問題集をただ解いていくだけでなく、その解説や関連情報をしっかり調べていくのが重要です。

書式が勝負の分かれ目

択一問題で確実に得点し、書式で可能な限り高得点を取れるよう努力するのが、土地家屋調査士試験の攻略法です。やはり問題集を解いていくだけでなく、解説をしっかり読む、自分の理解が足りない範囲を集中的に訓練する、といった工夫が必要です。

さらに、時間配分も試験の攻略には欠かせません。過去問にトライするときなどは時間を計り、時間配分についてもトレーニングするとよいでしょう。

口述試験対策も気を抜かず復習を

ほぼ落ちる心配のない口述試験ですが、筆記試験から3か月ほど期間が空いているので、うっかり気が抜けて基礎知識が抜けてしまわないように注意しましょう。逆に、気を抜かずしっかり復習している限り、筆記試験に合格する実力があれば問題ないはずです。

土地家屋調査士試験は難易度「高」!じっくり勉強して挑戦しよう

土地家屋調査士試験の難易度を、その合格率を元に不動産にかかわるその他の国家資格と比較してご紹介しました。土地家屋調査士資格はかなり難易度が高めの試験であり、他の国家資格を持っている方が、キャリアアップのために取得を目指すというケースも多いようです。
じっくり勉強しつつ、免除制度なども活用して合格を目指しましょう!

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