2017年01月16日(月) 更新

管理栄養士の難易度と気になる合格率

管理栄養士とは

管理栄養士は人々の生活に欠かせない仕事であり、就職も有利になる傾向が見られます。管理栄養士の試験の難易度について説明する前に、管理栄養士とはどのような仕事なのかを詳しく説明しましょう。

栄養指導を通して人々の健康をサポートする

管理栄養士は、生活に欠かせない「食」や「栄養」に関わる仕事です。栄養指導を通して人々の健康をサポートします。「食」や「栄養」の専門的な知識を活かし、さまざまな場所で活躍しています。

管理栄養士の具体的な仕事内容は、給食の調理や献立作成、子どもの食育、スポーツ選手の栄養管理、ダイエット相談などです。これらの仕事を通じ、正しい「食」と「栄養」の知識を教えているのです。

栄養士との違いは仕事内容

「食」と「栄養」に関わる仕事といえば、栄養士を思い浮かべる人も多いでしょう。栄養士と管理栄養士の違いは、仕事内容にあります。以下の仕事は管理栄養士にしかできないものです。

■療養のために必要な栄養の指導
■個人の身体や健康状態に応じた健康の保持・促進のための栄養指導
■特定の施設の利用者の状況や栄養状態、利用の状況などに応じた給食管理や栄養改善の指導

他にも、管理栄養士が栄養士の指導や教育を行う場合もあります。
公益財団法人 日本栄養士会のホームページを参考にしています。

就職は栄養士よりも有利

管理栄養士になると、就職は栄養士よりも有利になります。就職先の幅が広いだけでなく、大規模な病院や福祉施設には管理栄養士の設置が義務づけられているためです。
給与も栄養士よりも高くなります。

主な就職先は病院や福祉施設

管理栄養士の主な就職先は、病院や福祉施設、保育園、特別養護老人ホーム、老人保健施設、学校、保健所、保健センター、スポーツ関連、健康保険組合、食品メーカーなどです。就職先は多岐に渡るため、キャリアアップのための転職もしやすいと言われています。

「フードコーディネーター」の肩書で活躍する人も

管理栄養士の中には、「フードコーディネーター」の肩書を持って活躍している人も見られます。さまざまなメディアへの出演や本の執筆、独立してフリーの管理栄養士として働く人も少なくありません。
管理栄養士の社会的な需要は今後も高まっていくと予想されており、活躍の場はさらに広がるでしょう。

年収の相場は300万~400万円ほど

Career Gardenによると管理栄養士の気になる年収の相場は300万~400万円ほどのようです。月収にすると、18万円~23万円ほどですね。
勤務先によって給与は異なります。たとえば、公務員の管理栄養士として働くなら年収は勤続年数を重ねるほど高くなっていきますが、基本給の昇給があまりないような勤務先だと、年収はそれほど上がらないでしょう。

アルバイトやパートだと時給1,000円~1,500円

アルバイトやパートとして働く管理栄養士も多いですね。アルバイトやパートの場合、時給の相場は1,000円~1,500円ほどです。資格職であるため、時給は少々高めに設定される傾向が見られます。

管理栄養士になるには

管理栄養士になるには、管理栄養士の国家試験に合格する必要がありますが、この国家試験を受けるまでに時間がかかります。管理栄養士になる方法について、具体的に説明しましょう。

栄養士免許を取得する

管理栄養士になるには、まず栄養士の免許を取得しなければなりません。栄養士の免許は、国の指定した栄養士養成学校で学び、卒業することで取得できます。

栄養士養成学校には、4年制大学、3年制の短大または専門学校、2年制の短大または専門学校があります。卒業と同時に無受験で栄養士の免許が得られるため、取得しやすい資格と言えます。

免許取得後に実務経験を積むと受験資格が得られる

管理栄養士の国家試験を受けるには、栄養士の免許を取得した後、国が定める施設で実務経験を積まなければなりません。
必要な実務経験の期間は、4年制大学を卒業した場合は1年以上、3年制の短大または専門学校は2年以上、2年生の短大・専門学校は3年以上と定められています。

管理栄養士養成課程を卒業すれば実務経験なしで受験可能

実務経験なしで管理栄養士の国家試験を受ける方法もあります。4年制の管理栄養士養成課程を修了すれば、実務経験なしで国家試験を受けることができます。もちろん、卒業した時点で栄養士の免許も取得できます。

栄養士になって実務経験を積み、管理栄養士になる場合は最低でも5年間かかります。栄養士ではなく、管理栄養士を目指す場合は、管理栄養士養成課程に進むことをおすすめします。

管理栄養士試験の合格率と難易度

管理栄養士試験の合格率と難易度について説明しましょう。管理栄養士の試験の難易度は、それほど高くはないとも言われていますが、合格率にある特徴があります。

合格率は約55%

同じくCareer Gardenのページを参考にすると、平成27年の管理栄養士試験の合格率は約55%です。ぎりぎり過半数を越えていますが、ここ数年でもっとも高い合格率です。
平成26年の合格率は約49%、平成25年は約38%、平成24年は約49%、平成23年は約40%、平成22年は約32%となっています。合格率の落差が激しいのが見てわかりますよね。

管理栄養士養成課程の新卒の合格率は約85%

管理栄養士の試験の合格率におけるお最大の特徴は、管理栄養士養成課程の新卒の合格率は約85%であることです。管理栄養士養成課程の新卒のほとんどがは、管理栄養士の国家試験に合格しています。
ここまでの数字だけを見ると、管理栄養士の試験の難易度はそれほど高くないように思えますね。

既卒の合格率は10%以下

一方で既卒の管理栄養士試験の合格率は、10%を下回っています。管理栄養士養成課程の既卒者の合格率は約5%、栄養士養成課程の既卒者の合格率は約9%です。先ほどとは反対に、管理栄養士の試験の難易度は非常に高いように思えます。

既卒の合格率が悪い理由

既卒の合格率が圧倒的に悪い理由は、仕事をしながら勉強をし、試験を受ける人がほとんどであるためと考えられています。反対に管理栄養士過程の新卒は、国家試験対策を万全にしてから受験するために合格率が非常に高いのです。

管理栄養士は、国家試験対策を万全にすれば取得できる資格ですが、栄養士が働きながら資格取得を目指すのはかなり難しいでしょう。

試験の内容

管理栄養士の試験で出題される科目は以下の9科目です。

■社会・環境と健康
■人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
■食べ物と健康
■基礎栄養学
■応用栄養学
■栄養教育論
■臨床栄養学
■公衆栄養学
■給食経営管理論

問題を解くには、「食」や「栄養」の分野に関わる総合的な知識が必要になります。ある科目で出題された問題が、他の科目で出題されている問題と似ている、というパターンはよくあります。
基礎と応用力、知識を活かして総合的に判断する能力が求められます。

ちなみに、全体で60%以上の得点を取れば合格できます。試験は200点満点なので、120点以上で合格するという計算になりますね。

管理栄養士試験に合格するための勉強法

最後に、管理栄養士試験に合格するための勉強法を紹介します。試験に合格するためには、ただやみくもに勉強するのではなく、効果がある勉強法を身につけることが大切です。
管理栄養士試験に合格するための勉強法とは?

基礎をしっかり身につける

まずは基礎をしっかり身につけましょう。基礎が身についていなければ、応用力も総合的に判断する能力も身につきません。
ここ数年の傾向としては、応用問題が多く出題されています。少なくなった基礎問題を正確に解き、応用問題も完璧に解けるようになるためにも、基礎は確実に身につけておきましょう。

過去問を繰り返し解く

試験に合格するには、やはり試験の過去問題を繰り返し解き、出題傾向を把握することが重要です。管理栄養士の国家試験の過去問は、問題集として販売されていますので、必ず解いておきましょう。
過去問を繰り返し解くことで、解答や解説を読んで理解を深めるだけでなく、問題文の中にあるよくわからない言葉や、難しく言い換えられた言葉にも焦らずに対応できるようになります。

時間を計りながら解けば、試験本番で時間配分に失敗することもありません。本番と同じように問題を解く練習も必ずしておくべきですね。

管理栄養士の難易度はそこそこ高い!就職は有利になるが働きながらの取得は困難

管理栄養士の難易度はそこそこ高いと言えます。国家試験対策を万全に行っておけば合格できますが、働きながらの取得は困難です。さらに、栄養士養成課程を卒業した後に管理栄養士を目指す場合は、実務経験も必要になるので時間がかかります。

最初から管理栄養士になりたい人は、実務経験が必要ない管理栄養士養成課程で学んだ方がいいでしょう。栄養士を志望する人も、管理栄養士になる可能性の有無について1度よく考えるべきです。

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