2017年07月13日(木) 更新

産業用ロボットの世界シェア1位を誇る日本のメーカー一覧

世界の産業用ロボット市場で日本はシェア1位

産業用ロボットと一口にいっても種類は用途別に様々あり、工場での製造用ロボットや建設現場での搬送用ロボットなど多岐に渡ります。日本は鉄腕アトムやドラえもんなど、昔からロボットが身近な存在に感じていた土壌があります。

ロボットに憧れて、技術者や研究者へ道を進んだ人の思いが産業用ロボットメーカー世界シェア1位に導いたのかもしれません。

中国が産業用ロボット市場のシェア率を拡大中

中国では産業用ロボットの需要が急速に拡大して、シェア率はが日本に勝る勢いで成長を遂げています。その背景として人件費の高騰とその他の新興経済対との競争の激化により、企業が生産性の向上を求めた結果、産業用ロボットに頼る部分が増えたと考えられます。

中国の産業用ロボットの台数がここ数年で4倍以上に増えているのも納得できます。中国メーカーも台頭しており、日本メーカーとの競争が熾烈を極めています。

世界に誇る日本の産業用ロボットメーカー

産業用ロボットは人の腕のような形の「多関節ロボット」やICチップなどの電子部品をプリント基板に載せる「電子部品実装機」に大別できます。これら産業用ロボットの出荷額は日本ロボット工業会によると2013年で国内外合わせて5037億円となり、ロボットの輸出額は上昇傾向にあります。それでは、産業用ロボット市場世界シェア1位を原動力となっている日本のメーカーの特徴を見ていきましょう。

日本が世界に誇る産業用ロボットメーカー:安川電機

初めに多関節ロボットの産業用ロボットのメーカーから見ていきます。安川電機は産業用ロボットの生産台数で世界敵にも高いシェアを誇ります。日本初の全電動式産業用ロボットとして誕生したMOTOMANは世界各国での自動車・電機関連作業を中心に活躍しています。日本国内のシェアも高いです。2013年には日本の産業用ロボットメーカーで初の中国で産業用ロボット専用の工場を開設しました。

日本が世界に誇る産業用ロボットメーカー:不二越

産業用ロボットの分野で業界をリードし続けている不二越。産業用ロボットは主に自動車製造の分野で活躍しています。不二越も安川電機と同じく中国で産業用ロボット専用の工場を開設し、売り上げとシェアを伸ばしています。

日本が世界に誇る産業用ロボットメーカー:ファナック

ファナックは産業用ロボット業界の多関節ロボットのトップメーカーです。自動車向け溶接産業用ロボットに強みがあり、売り上げはロボット部門のみで1400億円を超えます。そのため、日本が世界1位のシェアの原動力はファナックにあると言われるほどです。日本国内に生産工場があり、名実ともにメイドインジャパンのメーカーです。

日本が世界に誇る産業用ロボットメーカー:川崎重工業

川崎重工業は半導体向けクリーン産業用ロボットが強く、40年以上の経験と実績があります。あらゆる分野の自動化のためにカワサキの産業用ロボットは活躍し、日本国内シェアも高いです。2015年には安川電機、不二越に続いて中国で産業用ロボット工場を開設しました。

日本が世界に誇る産業用ロボットメーカー:ヤマハ発動機

次の産業用ロボットメーカーは電子部品実装機で有名なメーカーです。ヤマハ発動機は自動二輪車やエンジン、マリン製品などに対応する産業用ロボットを展開しています。また産業用ロボットが作った部品は高品質と低い故障率でハイブリット自動車や航空機で使用されています。

日本が世界に誇る産業用ロボットメーカー:パナソニック

産業用ロボット国内シェアでも上位のパナソニックは電子部品実装機に強いメーカーです。主要顧客は海外の電子機器の受託製造サービスであるため、輸出出荷額のシェアは年々上がっています。技術が高いパソニックの産業用ロボットは「ロボットアームの制御」などで特許を獲得しています。

産業用ロボット業界の今後の展望

何かと注目される産業用ロボット業界ですが、今後はどうなるのでしょうか?ソフトバンクをはじめとする日本の大手企業も、ロボット業界への参入しはじめています。これに対して日本で長くロボット業界を支えてきた企業はどう出るのでしょうか?

また、海外でのロボット開発の技術も進んでいますが、日本の企業はこれをどう見ているのでしょうか?ロボット業界の今後の展望を考察してみます。

産業用ロボットは今後の5年間が勝負

日本政府は2014年6月にロボット技術を活用して、製造業、医療、介護、農業、交通などの様々な産業に変革を起こそうと、政府の成長戦略の柱の1つに、「ロボットによる産業革命」を盛り込みました。2020年までにロボット市場を製造分野で現在の2倍、サービスなど非製造分野で20倍という目標を立てました。

非産業用ロボット分野がこれから成長する

産業用ロボット以外にも近年、介護ロボットやエンターテイメント用ロボットなど非産業用ロボットが脚光を浴びつつあります。ソフトバンクの世界初の感情認識パーソナルロボットPepperや本格的な二足歩行ロボットホンダのアシモが登場し、非産業用ロボットがより身近な存在になってきています。

産業用ロボットメーカーの世界シェアは数年で変わる!

産業用ロボットの世界シェア1位を支える日本のメーカー一覧のまとめは参考になりましたでしょうか。ロボット業界に期待を抱いている人は多く、これから日本で少子高齢化が進む中で、働く人が減る以上は、どうしてもロボット技術の発展は欠かせないと言えるでしょう。

日本のトップクラスと言われる大企業でも、中国をはじめとした海外の産業用ロボット技術とどう向き合っていくか、世界のシェアが変わるかもしれません。産業用ロボット業界に興味のある方は、より深く掘り下げて業界研究をしてみてはいかがでしょうか。

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