2017年06月26日(月) 更新

スキームとは?ビジネスシーンでの意味と使い方の注意点

ビジネス用語の意味がわからないのは辛い!

本記事でご紹介する「スキーム」に限らず、ビジネスシーンにおいてカタカナ語や英略語など、様々なビジネス用語を耳にするようになりました。こういった言葉をどれだけ使うかは業界や会社の風土によって変わってきますが、もし自分の会社がこれらのビジネス用語を多用する環境ならば、その意味がわからないのは大変でしょう。

理解のズレが大きな問題に発展することも

カタカナのビジネス用語などは、英語との関連から意味を推測できそうなものもあります。しかし、日本企業においては独自のニュアンスでそれらの言葉を用いている可能性もあり、必ずしも英語のニュアンスと一致するとは限りません。もし自分が意味を誤解していた場合、大きな問題に発展してしまう危険性もあります。

使いこなせば好印象

はじめは、慣れないビジネス用語に戸惑い苦労するかもしれませんが、業界でのコミュニケーションで使われている言葉である以上、その意味はぜひ理解しておきたいものです。逆に業界ならではの言葉を正しい意味、正しい使い方で使用できれば、業界への慣れを示すことができ、相手からの信頼を獲得できるでしょう。

ビジネスでのスキームの意味とは?

では、本記事では「スキーム」というビジネス用語についてご紹介していきます。ビジネス用語の中でもスキームは、使われる状況によって意味が変わったり、誤解して解釈されてしまうリスクのある言葉です。意味と正しい使い方を確実に理解しておきましょう。

「計画を伴う枠組み」「枠組みを持つ計画」

ビジネスシーンにおけるスキームとは、「計画を伴う枠組み」と「枠組みを持つ計画」の両方の意味があります。つまり「計画+枠組み」といったニュアンス、「計画」と「枠組み」の間のニュアンスの言葉を使いたい場合に、スキームが適切であると言えるでしょう。またスキームという場合、単なる計画で終わらず、それを長く続けていくというイメージも伴います。

枠組みを伴う点が「プラン」と違う

単に「計画」という意味で考えると、「プラン」という言葉もあります。「事業スキーム」という使い方はしばしばされますが、「事業プラン」との違いはどのような点にあるでしょうか。考え方としては、スキームはより具体的でしっかりとした仕組みを伴っており、逆に単なる「案」「アイデア」「考え」の段階ではプランが適切といえるでしょう。

計画を持つ点が「フレームワーク」と違う

また、「枠組み」という意味でフレームワークという言葉を使うケースもあるかもしれません。しかし、これはあくまで仕組みや規則であるのに対して、スキームでは持続的に続けていくという「計画」が伴います。この点がフレームワークとの違いです。

「○○スキーム」という使い方も多い

このスキームという言葉ですが、「事業スキーム」のように、別の単語と組み合わせて使われる場合もあります。スキームの意味さえ理解していれば、大体の言い回しは理解できるでしょう。以下に、どのような使い方があるか、意味とともにご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

政治や行政でも似た意味の「スキーム」が使われる

その前に理解しておきたいのは、スキームという言葉はビジネスに限らず、様々なシーンで使われるということです。その一つが政治や行政におけるスキームです。基本計画や基本構想という意味で、スキームが使われます。

「○○スキーム」という使い方の例

【事業スキーム】
非常に平たく言ってしまえば事業計画という意味ですが、上記にご紹介した通り、漠然とした案の段階でスキームとはいえません。商品開発、マーケティング、営業の戦略まで、目的を達成するための仕組みが体系的に構築されている必要があります。ビジネススキームと言われることもあります。

【課金スキーム】
課金スキームとは、あるサービスの利用者から課金を徴収するための仕組みのことです。

【その他のスキーム】
この他にも、スキームは様々な形で使われます。「賠償スキーム」「評価スキーム」「返済スキーム」「連携スキーム」「企業再生スキーム」などです。

「スキーム」単独で使われる場合も

もちろん、スキームという言葉が使われるのは「○○スキーム」という形だけではありません。

【例】
◆早期のスキーム作成が求められる
◆この件について、スキームをまとめておいて。
◆こちらがスキーム図になります。

スキーム図とはその名の通り、計画+仕組みを図に表したものです。

スキームの使い方には注意点が多い

スキームの意味と使い方についてご紹介してきました。しかし実にはスキームには、使い方の注意点がいくつかあります。場合によっては誤解を生んでしまうものですから、これらの注意点もぜひ押さえておいてください。

注意点①:英語でのニュアンスの違い

スキームはギリシア語を語源とする言葉で、英語の「scheme」からきています。しかし、日本でビジネス用語として使われる「スキーム」と英語の「scheme」ではニュアンスが違います。

英語では「陰謀」「企み」といったニュアンスも

実は、英語の「scheme」には「計画、案」「組織、体系」といった意味のほかに「悪い企み」「陰謀」といったマイナスイメージの意味があります。ビジネス用語と同じ調子でスキームを使ってしまうと、誤解を与えかねません。

言い換える場合は「計画」「構想」「枠組み」など

このような恐れから、日本でもむやみにスキームを使うことに反対する方もいるようです。とはいえ、日本のビジネスシーンにおいて、スキームを「陰謀」であると解釈する人はいないでしょうから、日本では普通に用いても問題ありません。しかし海外の方と話す場合は(たとえ日本語であっても)注意した方が無難でしょう。
もし言い換える場合は、自分がより重きを置きたいニュアンスを踏まえて「計画」「構想」「枠組み」などを使うと良いでしょう。それだけでは説明不足の場合は、言葉を補ってあげてください。

注意点②:業界での意味の違い

海外の方と話をするときに注意が必要なことをご紹介しましたが、注意すべきはそれだけではありません。業界によっても、スキームが別の意味で使われるシーンもあります。ニュアンス的には似ていますが、特定の意味を持っているケースがあるのです。

M&A業界やIT業界では違う意味もある

【M&A業界】
M&A業界では、M&Aや資金調達の手法を指してスキームという言葉を使います。

【IT業界】
プログラミング言語のひとつ。「URIスキーム」として使い、インターネット上のリソースの所在を表すURIの先頭部分で、リソースに到達する手段を表したもの。「http」「ftp」「file」など。

【建築・インテリア業界などで】
建築・インテリア・ウェブデザインなどの世界では、カラースキームという使い方もあります。これは、色の持つ様々な性質を利用して、目的に合った配色をおこなうための設計を言います。

【ピラミッドスキームという使い方】
ピラミッドスキームという使われ方もあります。これはねずみ講のことを指すようです。

注意点③:使い過ぎには要注意

これはスキームに限った話ではありませんが、カタカナや英語のビジネス用語は、それを聞き取る相手にとっては理解しにくかったり、ときには不快だったりするケースがあります。どんな場面でもむやみに使うべきものではなりません。

相手に応じて言葉を選ぼう

意味が通じる相手に対して、この言葉でこそ最も有効なコミュニケーションができるという場面で使いましょう。例えばスキームならば、スキームだからこそ伝わる「計画+枠組み」のニュアンスがあるからこそ、こうして使われているのです。

意味と使い方を理解して誤解のないコミュニケーションを

スキームという言葉の意味と使い方、そして使用上の注意点についてご紹介しました。スキームには微妙なニュアンスがあり、また英語ではマイナスイメージの意味にとられる場合もあるのです。このように、カタカナのビジネス用語は誤解しやすい要因が多いです。その意味をしっかり理解しておきましょう。

社内独自のニュアンスにも要注意

また、だからこそこれらのビジネス用語は、社内で独自の使われ方をしている場合もあります。その場合、自分はどのように使っていくかは迷うところですが、基本的には上司や先輩の使い方を観察して、それに合わせていくとよいでしょう。逆に、業界や会社がこういったビジネス用語を使わない環境ならば、自分から無理に使っていく必要はありません。

誤解されないよう使い方に注意!スキームの意味は「計画+枠組み」

スキームの意味と使い方についてご紹介しました。ビジネスにおけるスキームとは「計画を伴う枠組み」「枠組みを持つ計画」といった「計画+枠組み」のニュアンスで使われ、「事業スキーム」のように他の言葉と組み合わされる場合もあります。しかし、英語の「scheme」には陰謀といった悪い意味もありますし、そもそもこれらのビジネス用語がすべての人に通じるわけではありませんから、使うシチュエーションには充分注意しましょう。

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