2017年01月16日(月) 更新

ワールドカフェ方式の基本的なやり方と驚くべき効果3つ

ワールドカフェ方式とは新しい「話し合いの手法」

ワールドカフェ方式とは新しい「話し合いの手法」です。就活でよくおこなわれるグループディスカッションやディベートといった方法と同じ仲間だと思ってください。
1995年にアニータ・ブラウン氏とデイビッド・アイザックス氏によって開発・提唱された比較的新しい話し合いの手法なのです。

ワールドカフェ方式という名称の由来

ワールドカフェ方式が開発されたのは、アニータ氏とデイビット氏が、1995年当時世界的に関心が寄せられていた知的資本経営に関わるリーダー達に話し合いをしてもらうため、自宅に招いたのがきっかけでした。

予定では雰囲気の良いテラスで話し合いをしてもらうはずだったのですが、雨が降ってしまい外ではできなくなってしまいます。それでも、どうしたらよい雰囲気のなかで話し合いを進めてもらうか、という点を考えて室内を模様替えし、両氏はカフェのような居心地の良い空間を作り上げました。

居心地の良い空間に招かれた、知的資本経営に関わるリーダー達は、コーヒーを飲んだり、パンを食べたりしながら、リラックスしたままテーブルの周りで自然と会話をスタートさせました。
それは会社で行われるような機能的なミーティングではなく、人の中から浮かび上がってくる想いや問いを共有し続けていくような話し合いの場でした。その結果、多くの知識や洞察が生まれるという効果をもたらしました。

知識や知恵は、人々がオープンに会話を行い、自由に繋がりを持てるカフェのような空間でこそ生まれる、と感じた両氏によって、ワールドカフェ方式と名付けられたのです。

ワールドカフェ方式のやり方とは?

では、ワールドカフェのやり方について順を追ってみていきましょう。
やり方については主催者などによって多少差があるかもしれませんが、基本的なやり方は下記のようになっています。

ワールドカフェ方式のやり方①:4人1組で席に着く

ひとつのテーブルに4~5人(原則4人)が座ります。カフェのような雰囲気であるとよりよいです。この人数であれば、話す時間と聞く時間のバランスがとりやすく、話し合いの手法としてワールドカフェ形式が活きてくるのです。なお、議論のテーマはどのテーブルも同じです。

ワールドカフェ方式のやり方②:一定時間で1人を除き席を移動する

20~30分程度の話し合いを数ラウンドおこないます。そしてラウンドが変わるごとに1人を残して全員が他のテーブルにそれぞれ移動します。このやり方であれば、ラウンドごとに別のテーブルの話し合いに参加できます。1人残った人は移動してきた人にそのテーブルで進んだ話の内容を伝えます。

ワールドカフェ方式のやり方③:紙に意見やアイデアを書く

テーブルの真ん中にはそれぞれ模造紙が置いてあります。そこに議論のなかで浮かんできた疑問やアイデアを自由に書き込んでいきます。このようなやり方をすれば、移動してきた人でもその前にどんな事が話されていたのか分かりやすく、意見も出しやすくなります。

ワールドカフェ方式のやり方④:参加者全員で情報共有する

最後は全体で情報を共有します。特に、それぞれ別の話の進み方にしたにも関わらず、同じ意見になった点について、より深く掘り下げます。ただ、ワールドカフェ方式は、答えを出す事をゴールにした話し合いのやり方ではありません。人々がオープンに会話を行い、新しいアイデアや知識を生み出すのが目的です。

こんなワールドカフェ方式の方法をとっているイベントには要注意!

ワールドカフェ方式が少しずつ広まっているので、イベントの主催者も取り入れてみようとするケースが増えています。しかし、本来のワールドカフェ方式の趣旨を理解していない、あるいは様々な制約の中で誤ったワールドカフェ方式の方法を取ってしまうところもあります。この方法を用いられると、一気にワールドカフェ方式の楽しさが半減しまいます。

テーブルに座る人数が6人以上・役割分担がある・テーブル毎にテーマが違うなど

ワールドカフェ方式の楽しさを半減させてしまう誤った方法として代表的なものは、テーブルに座る人数が6名以上、リーダーや進行役といった役割の人がいる、テーブル毎に議論のテーマが違う、ワールドカフェ方式が始まる前に、最後に結論を発表してもらうといったアナウンスがある、などが挙げられます。

誤った方法のワールドカフェ方式はつまらない

ワールドカフェ方式の方法では、テーブルあたりの人数が多いと議論が活発になりません。進行役がいれば自由な発言をしにくく、活発な意見交換が阻害されてしまいます。テーブル毎にテーマが違えば、移動してきた参加者は意見をしにくいですよね。そして事前に発表してもらうとアナウンスがあると、何か結果を形にしなければと、やはり自由なアイデアは生まれにくくなってしまいます。
そのため、このような誤った方法で進行されるワールドカフェ方式の場合は、参加してもつまらないと感じてしまいやすいのです。

ワールドカフェ方式の効果とは

では、ワールドカフェ方式の効果を見ていきましょう。ワールドカフェ方式が広まりを見せている事が、それが効果のある話し合いの方法だと示しています。
ワールドカフェ方式の主な効果としては、このようなものが挙げられます。

ワールドカフェ方式の効果①:自分の意見を言いやすい

ワールドカフェ方式の最初の効果は、話しやすい環境で参加者が口を開きやすいという点です。カフェのようなリラックスできる空間なので緊張しにくい効果がありますし、大人数の前で発言するよりも、少人数の前で発言しやすいのです。また少人数で距離が近く、話を聞いてもらいやすい環境のため、自分の素の意見を言いやすいという効果もあります。

ワールドカフェ方式の効果②:相手との繋がりを意識できる

ワールドカフェ方式の次の効果として、相手との繋がりを意識できるという点があります。ワールドカフェ形式はディベートのように否定される事はありません。自分素直な意見を否定されず、尊重されるのでより対話が活発になる効果があるのです。相手の意見を聞き、繋がりを意識しながら自分の意見を伝えられるので場の一体感を感じられる効果もあります。

ワールドカフェ方式の効果③:参加者全員の意見や知識が共有できる

最後のワールドカフェ方式の効果として、参加者全員の意見を知る事ができるという点が挙げられます。テーブルを移動するたびに、直接でなくても、先に議論をした人達の意見を知れるという効果があるのです。これは移動の回数が増えるごとに効果が増します。テーブルでは少人数で話しているにも関わらず、多くの人との意見交換や知識の共有ができるのです。

正しいやり方のワールドカフェ方式の効果は話しやすく発言が増え様々な意見に触れ合える!

ワールドカフェ方式のやり方と、驚くべき効果3つについて説明しました。
ワールドカフェ方式は正しいやり方で行われれば効果が高く、「参加してよかった」と思う人が多いようです。ただ、誤った方式のものに参加してしまうと、ただやらされている感覚になるようなので、事前にどのような進行をするのかを確認するといいでしょう。

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