2016年11月29日(火) 更新

「亡くなる」の正しい敬語の使い方【謙譲語・尊敬語】

敬語とは「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」から成り立つ

敬語は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種に分類できます。尊敬語と謙譲語は話の主題になっている人物に対する話者の敬意を示します。丁寧語は話し相手に対する話者の敬意を表わす意味となっています。

尊敬語や謙譲語にすると言い方が変化する言葉がある

尊敬語と謙譲語にすると言い方が変化する言葉があります。例えば「行く」は尊敬語は「いらっしゃる」。謙譲語は「伺う」という言い方に変化します。「来る」、「見る」なども言い方が変化します。言い方を間違えると、恥をかく結果になるので、尊敬語と謙譲語の言い方の変化は押えておきましょう。

どうして丁寧な言い方・正しい敬語表現が必要か?

今回は「死ぬ」や「亡くなる」についての正しい敬語表現を見ていきますが、そもそもどうして正しい敬語表現が必要なのでしょうか?敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類がありますが、それらの名称を覚えるだけでなく、しっかりと使い分けることが大切です。敬語が必要になる背景をまずは確認してみましょう。

謙譲語や尊敬語を正しく使えると信頼を失うことにもつながる

正しい敬語というのは、細かく見ると時代によって変わるものです。一つ例を挙げるなら「お申し込みください」という表現は、実は「申す」という言葉が謙譲語だから不適切とされた時期がありました。しかし現在ではほとんどの人はこれを気にせず、文句を言ったりもしません。

とは言え、敬語をまったく知らなくてもいいかと言えば当然答えはNGです。敬語の使い方には、尊敬語や謙譲語の使い分けなどの基本的なルールがあり、それを破ると相手に不快感や不安感を与えてしまう場合があります。逆に敬語を正しく使えば、相手に安心と信頼を与える事ができるわけですから、きちんとおさえましょう。

丁寧な言い方や敬語なら、言いたいことがスムーズに伝わる

仕事を含め、社会人になると色々な人と接する機会がありますので、年齢差や役職の差、親しいかどうかの差など、いろいろな差がある人との接触は避けられないものです。敬語にはそういったあらゆる差を埋め、自分が言いたいことを相手にスムーズに受け取ってもらえるようにするという大きな役割があるのです。

「亡くなる」は「死ぬ」の尊敬語として正しい?

「亡くなる」は「死ぬ」の尊敬語にあたります。「亡くなる」はあまり使いたくはない目を背けたくなる言葉です。しかし、身内に不幸があった時に「亡くなる」の言い方や使い方がわからないと、身内中から恥をかくはめになります。では、正しい言い方とは?

「死ぬ」の婉曲表現が「亡くなる」の由来

「亡くなる」は「死ぬ」の尊敬語で、本来身内には使わないとされるときがありました。しかし、元々「亡くなる」は人が「死ぬ」の婉曲表現でした。「人が死ぬことをやや婉曲に言った」もので、尊敬語などの敬語ではないとする意見も出ています。物事を婉曲した表現で伝えるのは、日本語ならではの特徴ですね。

身内にも使っていい言葉

「亡くなる」という言葉は、死ぬことに対する丁寧な言い方なので、本来は自分にも身内にも使ってよい言葉です。やはり人が死ぬことについては、雑に取り扱わず丁寧な言い方をするのがモラルですよね。したがって、身内の死だからといって「亡くなる」という言葉を使ってはいけないことにはなりません。身内が亡くなる際も、「死ぬ」ではなく「亡くなる」といった丁寧な言い方をしましょう。

「亡くなる」の謙譲語の言い方は?

「亡くなる」という言葉の由来を押さえました。次は謙譲語の言い方です。「亡くなる」の謙譲語とは?また、家族・身内に「亡くなる」を使う場合は、どんな言い方が適切でしょう?

亡くなるには謙譲語が”ないため”別の言い方を

亡くなるには謙譲語がないため、別の言い方をおすすめします。「(身内が)息を引き取りました」や「他界しました」、「永眠いたしました」という言い方に変える必要があります。

言い方に注意!「亡くなる」の間違った敬語の変換

動詞を敬語にする際、間違った言い方に変換してしまうことが多いです。二重敬語はよくある間違いの1つです。「亡くなる」に対して敬語を使おうとしておかしな言い方をしないようにしましょう。

「亡くなられる」ではなく「お亡くなりになる」

「~される」を敬語として使いたくなりますが、「亡くなられる」は「亡くなる」+尊敬の助動詞「れる」で、二重敬語です。丁寧に言うと「お亡くなりになる」が言い方として正解です。

「お亡くなりになられました」もダメ

「お亡くなりになられました」も、よく耳にする言葉です。「お亡くなりになられました」は「お亡くなりになる」と「亡くなられる」を混同した言い方です。話し言葉の場合、本来不要な「なられる」をつけてしまいがちですが、二重敬語となるので注意が必要です。

人が死ぬとき、亡くなる以外の表現方法は?

亡くなるという言葉の使い方について見てきましたが、「亡くなる」以外の言葉についても見てみましょう。たとえば喪中はがきの文例では、「永眠」や「他界」という言葉がよく出てきますよね。人が「亡くなる」ときに、永眠や他界以外によい表現はないのか、人が亡くなることを表現する言葉を紹介します。

亡くなる以外の言葉の一覧!

●死亡(しぼう)
●死去(しきょ)
●絶命(ぜつめい)
●永眠(えいみん)
●他界(たかい)
●薨御(こうぎょ)
●薨去(こうきょ)
●卒去(そっきょ)
●長逝(ちょうせい)
●棄世(きせい)
●早世(そうせい)
●急逝(きゅうせい)
●頓死(とんし)
●逝去(せいきょ)
●永逝(えいせい)
●夭折(ようせつ)
●帰天(きてん)
●召天(しょうてん)
●昇天(しょうてん)
●帰幽(きゆう)
●崩御(ほうぎょ)
●夭逝(ようせい)
●天寿を全うする(てんじゅをまっとうする)
●大往生(だいおうじょう)
●鬼籍に入る(きせきにいる)

人が亡くなる時に行われる式を知ろう

「亡くなる」や「死ぬ」という言葉に深く関係があるのが、お通夜や葬式ですよね。そこで今回は、「亡くなる」という言葉を正しく使う必要があるお通夜や葬式、葬儀・告別式の違いも確認してみましょう。プライベートかビジネスシーンかに限らず、人の死に直面したときはこれらの式に参加することは避けられません。また「冠婚葬祭」と言われるほど、特別な場でもあり、しっかりとしたマナーが求められます。ですから、「死ぬ」や「亡くなる」という言葉で失敗しないために、基本的な知識を確認しておきましょう。

お通夜:葬儀前に故人の成仏を祈る

お通夜とは、葬式や葬儀前夜に親類や故人と親しかった友人・知人が集まり、死者に邪霊が入り込むことを防ぐために、夜を徹して故人と共に過ごし、別れを惜しむ儀式とされています。 お通夜に参列できる人は、この時に香典を渡すのが慣例です。

葬式:人の死を弔うための祭儀

葬式は故人をこの世からあの世へと渡らせる儀式のことです。遺族や親族、知人や友人が故人の冥福を祈るために行います。ちなみに葬式では「授戒」という儀式、つまり故人に仏弟子としての戒律を与える儀式と、「引導」という極楽浄土へと導くための儀式を行います。

告別式:故人と最後のお別れをするための儀式

告別式とは一般的な意味合いとして、主催者ではなく弔問客である会葬者全員が焼香して、故人と最後のお別れをする儀式とされています。昔は、葬儀・葬式と告別式は別々の儀式でしたが最近では「 葬儀・告別式 」 として両方を同時に行い、一時間程度で終わることも多いようです。

「亡くなる」という言い方は既に敬語のため極端な謙譲語や尊敬語は不要!

亡くなるという敬語の正しい言い方・使い方について見てきましたが、いかがでしたか?人が死ぬときに、「亡くなる」という言葉であっても普段使いたくありませんよね。しかし、身内を含め人の死は避けては通れないもの。丁寧な言い方は覚えていて損はありません。「亡くなる」といういい方は既に敬語のため、極端な謙譲語や尊敬語は不要です。無理に丁寧に使って、誤った言い方にならないよう気を付けましょう。

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