2017年01月16日(月) 更新

建築施工管理技士は転職に有利?合格率と仕事内容

建築施工管理技士は工事の施工管理に必要な専門家

そして、建築施工管理技士は、施工管理技士国家資格の中の1つです。施工管理技士とは、日本の建設業において特定業種の技術を認定した国家資格です。

中でも建築施工管理技士は、鉄筋工事、大工工事、内装仕上げ工事など、建築工事の施工計画の作成、現場での工事進行の指揮・監督、施工管理を行います。公共性のある重要な5,000万円以上の建築一式工事、またはそれ以外の2,500万円以上の工事で、これらの資格を持つ主任技術者、管理技術者を専任で置く必要があります。

建築施工管理技士には1級・2級がある

建築施工管理技士資格には、1級、2級という区分があります。1級は、施工管理のスペシャリストとして認識されており、すべての建築物に対応でき、主に大規模工事を扱います。2級は中小規模の工事を扱います。1級のほうが、監理技術者として業務可能な範囲が広いのです。なお、一級建築士は1級建築施工管理技士の代わりができます。

また、2級建築施工管理技士は「建築」「躯体」「仕上げ」の3種類に資格が分かれており、それぞれ試験も別のものとなっています。

1級・2級それぞれに受験資格が定められている

建築施工管理技士の試験は、1級・2級のそれぞれに受験資格が定められています。試験には、学科試験と実地試験があり、受験資格は異なる点があります。

【1級:学科試験】
学科試験の受験資格は、「学歴」と「実務経験年数」からなります。大学、専門学校、短期大学、高等学校、その他の学歴と、学んだ学科に応じて、実務経験年数が1~15年求められます。また、「2級」の合格者は実務経験年数が短めに設定されています。
たとえば、指定学科(建築学科など)を学び大学を卒業した人であれば、実務経験が3年以上ある場合に「1級」が受験できますが、指定学科以外を学び大学を卒業した人は、4年6か月以上の実務経験が必要です。高等学校の指定学科を卒業した人は、10年以上の実務経験が必要となっています。
自分の学歴と実務経験が、受験しようとしている級の受験資格を満たしているかはしっかりとチェックしておきましょう。

【1級:実地試験】
1級の実地試験の受験資格は、学科試験の合格により与えられます。当年度の学科試験に合格している、または前年後の学科試験に合格したが、実地試験が不合格だった場合です。また、1級建築士試験に合格していて、学科試験の受験資格を満たしている人も実地試験を受けられます。

【2級:学科試験】
2級学科試験の受験資格は、1級と同じく学歴と実務経験からなります。しかし、「躯体」「仕上げ」に関しては、職業能力開発促進法による技能検定と該当職種に合格している場合は、実務経験に関して優遇が上けられます。
ちなみに、学科試験のみの受験であれば、満17歳以上であれば受験できます(この場合、実地試験は受験できません)。

【2級:実地試験】
2級の実地試験は、当年度の学科試験を受験していれば受験できます。また、一定の条件を満たした学科試験免除者も、実地試験を受験できます。免除については以下にご紹介します。

条件を満たすと一部試験の免除も利用できるので要チェック

1級、2級ともに、前年度の学科試験に合格していれば、当年度の学科試験は免除され実地試験が受験できます。また、1級建築士合格者で、それぞれの学科試験受験資格を満たしていれば、学科試験は免除され実地試験が受験できます。これは上記にご紹介した通りです。

その他にも、2級建築施工管理技士の受験種別「建築」に限り、学科試験が免除されて実地試験が受けられる条件があります。これは学歴により異なりますが、大学などを卒業後数年以内に行われる、連続する2回の学科試験が免除となります。
たとえば、大学の指定学科を卒業見込み、卒業後1年以内であれば、卒業後4年以内に行われる、連続する2回の学科試験が免除となります。

建築施工管理技士の資格試験を知ろう

それでは、建築施工管理技士の資格試験の内容についてみていきましょう。試験問題の形式・内容、そして気になる合格率についてご紹介していきます。問題や合格率について調べた上で、資格試験に挑戦しましょう。

試験問題は「建築学・施工管理法・法規・実地」からなる

上記にご紹介したとおり、建築施工管理技士の試験は学科と実地からなりますが、学科の内訳として「建築学・施工管理法・法規」があります。実地試験も、内容としては施工管理法について問われるものとなります。2級の場合、施工管理法はそれぞれの種別に応じて「建築:施工管理法」「躯体:躯体施工管理法」「仕上げ:仕上施工管理法」と対応した内容になっています。

試験の形式ですが、平成27年度の問題を見ると、1級、2級ともに学科試験は選択問題となっています。複数用意された問題から、何問かを選んで回答する形式です。そして、実地試験は記述式です。自分の建築工事の経験も含めて、具体的な記述が求められます。

合格率は35~45%

では、総合資格学院が発表している建築施工管理技士の合格率をご紹介します。1級学科、実地、2級学科、実地それぞれの合格率を見ていきましょう。

【1級】
学科の合格率:約43.6%
実地の合格率:約37.8%

【2級】
学科の合格率:約48.5%
実地の合格率:約32.7%

建築施工管理技士の合格率は、このようになっています。おおむね35~45%の合格率であるといえるでしょう。

建築施工管理技士の資格は転職に有利?

建築施工管理技士やその試験の合格率などについてご紹介してきましたが、それでは、この資格は転職において有利になるのでしょうか。仕事内容、やりがいや辛い点、年収などについてご紹介します。転職を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

人手不足なので転職には有利

建築施工管理技士は、転職には有利です。近年、様々な要因によって建設業界全体が人手不足となっています。中でも管理技術者は、その高齢化もあいまって人手不足が深刻です。ですから、とくに若手の建築施工管理技士は、高いニーズがあります。会社にとっても、建築施工管理技士取得者数が多いほど入札が有利などのメリットが得られます。ですから、建築施工管理技士は、転職には有利であるといえるでしょう。

仕事内容は現場での工程管理や品質管理

では、建築施工管理技士の仕事内容を見てみましょう。こちらも、ぜひ転職前にチェックしておきたいものです。建築施工管理技士は、現場での工程管理や品質管理などを行います。

施工図をもとに使用する機材、必要な作業員の人数、後期などを検討し、施工計画を立て、必要な業者の選定、工事費、工期の調整をします。

工事が開始したら、進捗状況を把握し、品質を確認しながら指示を出します。事故や労災への配慮も重要で、作業員の教育まで含めて安全管理に万全を期します。

工事中は、工事による悪い影響(騒音・振動など)を近隣に与えないよう配慮も必要です。

工事が終了したら、建築物を発注者に引き渡す手続きをします。

やりがいと辛いところ

この仕事に転職した場合、どのような良い点、辛い点があるでしょうか。転職を検討する場合は、こちらも知っておきたい内容です。

【良い点】
良い点としてはやはり、自分の携わった建築物が完成したときの感動や、利用者の喜ぶ顔など、大きな達成感を得られる点であるようです。また、現場の職人さんとの人脈が大きく広がるという特徴もあります。多くの人との交流を望む人にとっては大きなメリットといえるでしょう。

【辛い点】
辛い点は仕事量の多さであるようです。とくに繁忙期には残業が非常に多くなり、休みがとりにくいという声があります。また、建築業界の体質が合わなかったり、責任の重さや、様々な人からの苦情などに対応しなければならない場合もあり、精神面が辛いという声が聞かれます。

年収は400~500万円だが企業によって開きが大きい

建築施工管理技士の年収は、400~500万円であるようです。しかし、どんな企業に勤めるかによって年収が大きく変わるため、一概には言えません。大きな企業であれば、年収が1,000万円近くに上る場合もありますし、中小企業の場合は平均を下回るようです。

建築施工管理技士の合格率は35~45%!人手不足のため転職に有利!

建築施工管理技士の合格率と、その資格を利用した転職についてご紹介しました。建築施工管理技士資格の合格率は、35~45%となっています。また、建設業界では今、監理技術者が求められているため、とくに若手の場合は転職において有利になる資格だといえるでしょう。

人気の転職サイト特集

  1. doda合格診断:あの人気企業に転職できるかも?あなたの合格可能性を3ステップで簡単診断

    2018年度最新版の転職人気企業上位300社への合格可能性を診断!転職市場におけるあなたの実力が簡単に分かります。

  2. ハタラクティブ:内定率は80%以上!20代(第二新卒・既卒)や未経験業界への転職に強い

    内定率は業界トップクラスの80%!カウンセリング実績6万人以上から得られたノウハウをもとに、20代・第二新卒ならではの悩みや不安を解決してくれます。

  3. リクルートエージェント:求人数&転職成功実績No.1!登録必須の転職サイト

    業界最大級の規模を誇り、求人数と転職成功実績でNo.1を獲得しているため、多くの転職者に選ばれ続けています!非公開求人が約90%を占めているのも魅力的です。

関連コラム