2016年11月29日(火) 更新

ベースアップの意味は?賃上げに備えて知っておきたい春闘の基礎知識

ベースアップとは

春闘で必ず出てくるキーワードが「ベースアップ」です。ベースアップとは労働者が受け取る基本給そのものをアップさせる賃上げのことで、ベースアップが実現すると全労働者一律に同じ割合で賃金がアップするという意味があります。

ベースアップはインフレによる物価上昇に対する給与の補正としての意味合いで行われてきましたが、会社側の負担も大きくなるためデフレが続いてきた近年はベースアップゼロという会社が多くなっています。

ベースアップは定期昇給の違って基本給そのものがアップ

ベースアップが基本給そのものをアップさせるのに対し、定期昇給は勤続年数に応じて加算される賃上げです。定期昇給は基本給をもとに計算されますからベースアップが実現すれば定期昇給がゼロでも実質的に支払われる定期昇給分の賃金はアップしますが、定期昇給がいくら高くても基本給は変わりません。2つの違いにはそういった意味があるのです。

春闘とは

春闘とは、労働者が自らの待遇改善を会社に対して要求する団体交渉のことです。毎年春頃に行われるため春闘と呼ばれるようになり、行動成長時代からバブル時代までは毎年景気の良い賃上げの話題がニュースをにぎわせていました。

しかし、バブル崩壊とともに春闘の影響力は年々弱まっていき、会社の経営安定のために会社側の要求を組合側が丸呑みに近い形で受け入れるというケースがここ数年続いてきました。景気回復基調とともに春闘が再び存在感を増すことが期待され、賃金アップから消費拡大が広がり景気回復サイクルに入ることが期待されています。

春闘は団体で交渉が行われる

春闘で会社側と賃上げ交渉を行うのは、形式的には各企業ごとに設けられた労働組合の代表です。ただし企業と組合が個別に交渉すると労働者側に不利になってしまうため、産業別に設けられた組合が条件を話し合って統一し、同じ日に一斉に交渉に入るのが習慣になっています。

しかし、最近では企業ごとの事情がより重要視されるようになっているため以前ほど横並びの結果にはなっていません。賃金の底上げこそ意味のあるものと考える人が多いだけに、今後の動向にも注目です。

意味を理解しよう!ベースアップは賃金の底上げになるのか?

ベースアップとは賃金の底上げであり、要求が通れば全社員が一律に恩恵にあずかることが可能です。しかし、賃上げの対象は能力や勤続年数に関わらず全社員に及びますから会社側の負担は重くなりがちです。

そのため会社側はなるべくベースアップを避けようとする傾向にあり、一時金など後に影響を与えない方法で報酬を支払う形を採用する企業が増えてきています。

非正規労働者と春闘

春闘は長らく正社員のみを対象に行われてきましたが、労働組合の加入率低下や非正規労働者の増加により非正規労働者とともに春闘を戦う企業が増えています。

非正規労働者にとってのベースアップとは時給が増えることですから、生活を改善するために春闘に積極的に参加する非正規労働者は増えてきており、今までとは違った形の賃上げ交渉が見られるようになっています。時代の流れもありますが、労働そのものの意味を問われているのです。

春闘とベースアップの意味を理解すると仕事の価値が見えてくる

景気が回復基調にある中、好業績の企業でも賃上げの動きは鈍いままでした。最近になってようやく会社側もベースアップを含む賃上げの動きを見せ始めており、春闘の役割も見直されています。

働き方が多様化する中で春闘の在り方も大きく変わろうとしています。一労働者としてより良い待遇を求めるのは当然の権利ですから、正しい知識を身に着けたうえで、意味を理解して活動に臨みましょう。

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