2017年06月30日(金) 更新

転職エージェントの複数利用メリット~目的別おすすめ登録先から応募時の注意点まで~

転職エージェントを複数利用するメリット5つ

いまや誰もが一生に一度は転職を経験して当然の時代。転職のためのサービスが山ほどあり、新しい仕事先を探すのにエージェントを利用するのも一般的なことになりました。自身で求人を探して応募するよりも楽なエージェントは、特に就業中の転職者に必須のサービスとなっています。

そんな転職エージェントですが、実は複数利用することで更に便利に活用できるのです。なぜ複数利用が良いのか、メリットを順を追ってご説明しましょう。

メリット①求人の量・質を比べることができる

例えば、あなたが食に関する仕事をしたいと考えていたとします。これまでの仕事は食と直接関係がなかったため、情報はまったくない状態です。そんなとき、下記のような転職エージェントがあった場合、どちらに登録をしますか?

・食品メーカーや調理機器メーカーの営業の求人を多くもつA社
・食品メーカーの商品開発の求人を多く持つB社
・飲食店経営の求人を多く持つC社

方向性が定まっていれば1社のみの登録でも満足できるかもしれませんが、まだ情報が無い状態では、3社それぞれの得意な求人の内容を調べてみたいですよね。すべてに登録しておけば、横に並べて比べることもできます。また、複数の企業が同じ会社の求人を重複して持っていたとしても、転職エージェントによっては提示する募集情報が違うこともあります。「転職エージェントA社にはなかった情報が、B社ではより詳しく記載されていた」という事態が起こりえるのです。

転職は生活や将来に直結する重要な決断です。そのため、情報は集められるだけ集めて、良く検討することが大切です。求人の量・質を比べながら検討できるのは大変なメリットとなります。

メリット②非公開求人をより多く知ることができる

転職エージェントの多くは、登録者でなければ見られない非公開求人というものを持っています。これは、登録者を増やすための呼び込み手段のひとつですが、転職エージェント側ばかりにメリットがある制度ではありません。
実は、転職エージェントに求人を出す企業も、この非公開求人という制度を積極的に使いたがっているのです。なぜなら、企業が求人を出す内容から、
「その企業が今後どのような事業をしようとしているのか」
「どのような部門で人手が足りない(=成長している、または離職者が多い)のか」
ということが、おおやけになってしまうからです。経営上そういった内部事情はライバル企業には知られたくないことなのですが、企業は求人の出し方によってはそれを知られてしまう可能性があります。そのため企業は、重要なポジションの求人については、転職エージェントに依頼して、非公開求人として扱わせています。

複数の転職エージェントに登録した場合、この非公開求人をより多く知ることができるのです。

メリット③一人のカウンセラー・アドバイザーと合わなくても他の人に頼める

複数の転職エージェントに登録するメリットの最後に、『一人のカウンセラー・アドバイザーと相性がうまくいかなくても、他の人に頼める』という点があります。

ほとんどの転職エージェントには、登録者に仕事を紹介するカウンセラー・アドバイザーがいます。しかし、会社によってはその差が大きく、中には、専門知識が少なかったり、登録者と相性の良くなかったりするアドバイザーもいます。そういった人にあたった場合は、転職エージェントの会社に相談して、アドバイザーを変えてもらえばよいのですが、中には、それも言いづらいので転職自体から足が遠のいてしまうという人もいるでしょう。
そんな時、他の転職エージェントにも登録していれば、1社で相性のよくないアドバイザーにあたっても、他の会社のアドバイザーと話を進めていくなどして、応募意欲は失わずにすみます。また、「このアドバイザーの言うことは本当に正しいのか?」と疑いを持ったときにも、比較となる他のアドバイザーがいれば、冷静に検討していくことができます。

アドバイザーとの相性で転職エージェントを変えたAさん

私は転職し始めの頃、大手1社でのみ転職活動をしていました。でも、その会社のアドバイザーが、私の希望していたプログラミングの仕事についてあまり詳しく知らなくて、それに、私の希望していた環境重視の職場選びより、バリキャリとか大手企業かどうかが大事って押しつけてくるところに嫌気がさして、追加で専門性の高いエージェントに登録しました。そっちのアドバイザーは、昔私と同じ仕事をしていたこともあって知識があって、ちゃんと環境重視で紹介をしてくれたので、居心地のいい中小企業に転職することができました。

メリット④あるエージェントから応募してNGだった求人に、別のエージェントから選考が通ることもある

一回落ちた応募にエージェントを変えて応募したら受かったBさん

あるエージェントから紹介してもらってNGの結果が出た求人に、諦めきれなくて別のエージェントからも応募してみたら、そっちは選考が通ったんです。どうやら、経由してた転職エージェントによって紹介する人の選考基準が違ったみたいですね。それに、後から応募したエージェントの営業の方がしっかりフォローしてくれたというのも受かった理由だと思います。

レアケースですが、複数のエージェントを使うことで、『あるエージェントから応募したら不合格だった求人に、別のエージェントから応募したら選考が通った』という事例もあります。

これは、のちほどお話する『複数の転職エージェントからひとつの求人に応募する』というNG行為に少し近いのですが、タイミングがずれていれば成功することもあるのです。
エージェントごとの選考基準や営業の力量の違いによって、そのようなことが起きてしまうのですが、どちらから応募した方が良いかをを見極めるためには、複数のエージェントに登録をしてみるしかないでしょう。

メリット⑤転職市場での自分の価値を知ることができる。

様々な特徴を持った転職エージェントの視点から、あなたという求職者の評価がされるため、転職市場での自分の価値を、多角的に知ることができます。

第二新卒の紹介が盛んなエージェントでは、すでに年齢が高く評価が低かったとしても、専門分野の経験者を紹介するエージェントでは、実務スキルのあるベテランとして評価が高くなることもあります。自分自身では客観的に自己分析ができない時には、そういった他人からの評価が役に立つこともあるでしょう。

転職エージェントを複数登録する時のコツ2つ

では、転職エージェントを複数登録する時には、どのように使えばいいのでしょうか? せっかく一念発起して行う転職ですので、しっかり有意義に利用したいですよね。ここではコツをいくつかお伝えいたします。転職エージェントに連絡する前にいったんじっくりと検討をしてください。

コツ①大手総合エージェントを2社、専門型エージェントを2社登録する

おすすめは、大手総合エージェントを2社、専門型エージェントを2社登録する方法です。人によっては4社も相手にするのは面倒だという感想もあるでしょう。そういった場合は、好みに合わせて大手総合エージェント1社、専門型エージェント1社と減らしてもよいでしょう。しかし逆に、慎重に検討したい人の場合には、いくらたくさんの求人を見たいからといっても、5社以上登録することはおすすめしません。何故なら、5社以上の転職エージェントとやり取りをしていると、収集がつかなくなり、転職活動自体がおっくうになってしまうからです。

件数の多い大手総合エージェントを2社登録して『たくさんの求人を見る』という点で比較をし、専門型エージェントを2社登録して『質の高い(濃い)求人を吟味する』という点で比べられれば、大体の求人は網羅できます。まずはこの件数で登録してみましょう。

コツ②連絡はこまめに入れる・登録も手を抜かない

転職エージェントに、WEBでの登録や問い合わせをすると、ほとんどの会社が電話かメールで直接面談することを誘ってきます。会社によっては『本登録』『キャリア面談』『条件ヒアリング』などと呼びますが、そういったことをする理由はどこも同じです。

転職エージェントは、直接登録者と会うことで、その人が人間的に問題ない方か、また身元は確かか、調べています。
多忙な転職者の場合、転職エージェントからの連絡をおっくうに感じて返答しなかったり、登録も面接ではないのでだらけたりするかもしれませんが、本当に良い求人を紹介してほしい場合は、そういった態度は見せないようにしましょう。転職エージェントのアドバイザーも人間ですので、好感を持った相手には比較的熱心に仕事を紹介してくれますし、そういった人の方が安心して企業にも紹介できるので、面接のチャンスがあがります。

より効果的にエージェントを使うためにも、エージェントに対する態度では気を抜かないようにしてください。

目的別おすすめ転職エージェント~求人数・未経験歓迎・業界業種別・エグゼクティブ等~

それでは、目的別におすすめの転職エージェントをご紹介しましょう。それぞれ特徴があるので、自身に合ったものを選んでみてください。

目的①求人数…とりあえずたくさんの求人を見たい人へ

転職についてまだビジョンが固まっていない人、とにかく量を見て自分の適性を考えたい人には、求人件数の多い転職エージェントを3社ご紹介いたします。
ただし、求人件数が多すぎると、それぞれの業界・業種については細かく把握しきれていない可能性もありますので、他のエージェントとの併用を推奨します。

目的②未経験者歓迎…未経験職種へチャレンジしたい人・既卒就活生・第二新卒へ

未経験職種へチャレンジしたい人や、既卒就活生、第二新卒には一定の需要があるため、多くのエージェントが対応しています。

目的③業界・業種別…専門職に絞って探したい人へ

専門的な仕事を探したい、経験済みの仕事を探したい場合はこちらです。
特集記事のある「IT系」と「コンサルティング系」については記事をご紹介していますが、そのほかの業界・業種については、大手専門検索サイトの名称を記載しています。

その他の業界・業種別転職エージェント

・医療系…DODAメディカル、エムスリーキャリアエージェント、マイナビDOCTOR、
・薬剤師…薬キャリエージェント、メディプラ薬剤師転職、ファルマスタッフ
・医療機器系…JCL Consulting、ライプニツ・リサーチ、メディプラBiz
・製薬系…メディエージェント、ライフケアネットワーク、メディカル・エージェント
・介護・福祉系…スマイルSUPPORT介護、かいご畑、ベネッセの介護士お仕事サポート
・アパレル…クリーデンス、ファッショーネ、エラン
・美容…リクエストQJエージェント、salon career AGENT、あーじすジャパン
・クリエイティブ…ワークポート、マスメディアン、マイナビエージェント
・アミューズメント…シリコンスタジオエージェント、アズール
・建築・不動産…レイノス、エムユーシー、リブロ不動産キャリア
・飲食…飲食転職なび、エフジョブ、itk
・農林水産…第一次産業ネット、あぐりナビ.com、あぐりーんキャリア
・旅行・観光…アステージ、ツーリストエキスパーツ
・宿泊…ホテル求人ドットコム、ホテレス
・教育…Education Career、教えるシゴト、Edune
・法務…MS-Japan、ジャスネットキャリア、弁護士ドットコムキャリア
・金融…コトラ、ウィルハーツ、アンテロープ
・製造…メイテックネクスト、パソナテック、ワークポート
・物流・運輸…ロジスティクス転職.com
・機械・電気・電・子自動車…メイテックネクスト、テクノプロキャリア
・材料・化学・化粧品・食品…メイテックネクスト、彩職
・スポーツ…マーススポーツエージェント、スポナビキャリア

目的④エグゼクティブ・ハイクラス転職…年収UPやハイクラスキャリアチェンジをしたい人へ

複数登録する際の注意点①複数利用していると伝える

数多くの転職エージェントがありましたが、複数登録する際には気を付けておきたい点がいくつかあります。
まず一つ目は、『複数利用していると伝える』ことです。

他社を利用している、とわざわざ伝えるのは気が引けるかもしれませんが、転職エージェントに限ってはこれは伝えた方が良い情報です。何故なら、転職エージェントでは、求職者の状況に合わせた仕事の紹介をしており、『他の転職エージェントからも求職しているかどうか』は、その人の転職に対する温度を表す指標になっているためです。複数の転職エージェントを利用しているような本気の求職者には、エージェントも積極的に求人を紹介します。特に、そのエージェントしか持っていないような独占求人や、スピード勝負の急募求人が出た場合は、条件に合っている求職者の中でも他社と併用している人に優先的に紹介をするでしょう。

複数のエージェントを利用していると伝えることは、求職者にとってもエージェント側にとっても有益な情報なのです。

転職エージェントは対等なビジネスパートナー!上手く使おう

求職者にとって、転職エージェントは『転職活動に利用している会社』ですが、ほとんどの人材会社では、求職者(=登録者)から直接、人材サービスの使用料金を取ることはありません。転職エージェントへ人材サービス料金を払うのは、求人を出している企業です。つまり、転職エージェント側から見れば、求職者は正式な顧客ではなく、あくまで『顧客に紹介する人材』、という立ち位置になります。

求職者と転職エージェントは、お互いを利用し合って人材紹介(転職)成立を目指す、ビジネスパートナーのような存在なのです。ですから、求職者は転職エージェントに対して、ビジネスライクに、あくまでお互いの利益のために協力し合う関係として接しましょう。複数のエージェントを使うのも、それをエージェントに伝えるのも、お互いがwin-winな関係でいるための方法のひとつと割り切ってやってみましょう。

複数登録する際の注意点②応募する際には被らないようにする

二つ目に気を付けておきたいことは、『応募する際には被らないようにする』ということです。求人を出している企業側も複数の転職エージェントを使っており、それが求職者へ別々のルートを通じて届くことがあります。その時、別々のエージェントを介して応募すると、求人を出している企業を混乱させてしまいます。

同じ求職者から複数の応募をされた企業からしてみれば、
「この応募者は自分のエントリー状況を把握できていないのか? それとも、とにかくたくさん応募すればいいと思っているのか?」
と応募者へ不信を感じるきっかけになりますし、転職エージェントに対しては、
「自分たちが紹介する人材の他社での状況を把握できていないのか? 紹介する人間を精査していないのか?」
と人材サービスの質を疑うことにもなりかねません。

『A社を経由してB社に応募したが、直接紹介される前の段階で落ちた』というような状況であれば、まだ先方は応募者の情報を知らないままなので、別のC社を通じてまたB社に応募することもできますが、同時に応募すると、両方とも選考通過して先方へ情報が届いてします可能性があるので、やめましょう。

より上手く紹介してくれるのはどちらか考えよう

複数のエージェントから同じ求人の紹介があり、どこから応募するか迷った場合は、どのエージェントが一番上手く紹介してくれるかを考えてみましょう。また、どのように紹介をしているのかを実際に確かめてみましょう(紹介文を読ませてもらうなど)。

転職エージェントを上手く複数利用してよりよい仕事に就こう!

転職エージェントに複数登録すると、求人の量・質を比べられたり、非公開求人をより多く知ったり、合わないアドバイザー以外の人に相談できたり、他社から応募してNGだった求人にもう一度応募したり、転職市場での自分の価値を様々な視点から見たりできることがわかりました。大手総合エージェントを2社、専門型エージェントを2社選んで、連絡や登録の時には好印象を与えましょう。また、複数のエージェントを使っていることを伝え、同時に重複応募することは避けましょう。

面倒くさくても妥協しないこと

最後に、複数エージェントを利用していると、やり取りが煩雑になって面倒だと感じる時がありますが、転職という人生の一大事ですので、ここは妥協して地道に連絡を取り合ってください。慎重な検討を重ねて、よりよい職場への転職ができるとよいですね。

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