2017年07月04日(火) 更新

餞別の意味とは?気になる相場とプレゼントのコツ

喜ばれるプレゼントをするため、まずは「餞別」の意味を理解しよう

退職者に喜ばれる贈り物を渡すために、まずは餞別の意味からしっかりと理解しておきましょう。
よく「餞別の品」や「お餞別の品物」「退職する人へのプレゼント」などという言葉を聞きますが、何となくお別れの際に慣習として手渡すプレゼントだという認識はあっても、本当の意味までは考えませんよね?
「餞別」の意味をしっておけば、どういった品物が適しているのかという点が見えてきますよ。

「餞別」とは「別れのしるしに贈る金品」

餞別とは、遠くに旅立つ人に対して送る「別れの品」です。 昔、旅に出る人の馬の鼻を行く方向へ向けて見送った習慣から、「うまのはなむけ」が餞別の意味となり、それが「贈り物」に転用されたといわれています。 現在と違い、昔は旅は道中にさまざまな苦難を伴うのが普通でした。そんな旅においてお餞別は単なる別れの印、あるいは金銭的援助として贈られるだけでなく、大勢の者の合力によって旅の安全を願う意味も込められていたのです。 この習慣を、成功祈願を願って退職者へのプレゼントとしても使用するようになり、現在でははなむけの品物として「餞別の品」を贈っているという訳です。 とはいえ、最近ではそれ以上に大きな意味を持つようにもなりました。 次は、その点について見ていきましょう。

退職する人へのプレゼントで餞別を贈る一番の理由

では一体、退職する人へのプレゼントで餞別を贈る一番の理由とは何でしょうか?
はなむけの品物としての餞別よりも、伝えたい気持ちを表す意味で使われることが多くなってきた餞別ですが、そこには見送る側の想いが込められているのです。

お餞別は「これまでの付き合いに感謝」して渡す意味で使われる

転勤や転職、退職、転居などをする人に、これまでのおつき合いを感謝して「どうぞお元気で」という気持ちを込めて贈るのが現在における「餞別」のもっとも大きな意味合いです。 入社当時からお世話になった男性・女性の上司や先輩、会社の顔とも言うべき長年会社に勤めていた定年退職の上司など。社会人生活を送っていく上で、そういった退職の場に出会う機会は少なくはありません。 退職者へのはなむけと感謝の気持ちを込めた行動として、餞別のプレゼントを退職者に贈るのです。 では次に、退職者にプレゼントする餞別の金額相場についても見てみましょう。

相場はいくら?餞別の品をプレゼントとして贈る際の一般的な金額

先ほども述べたように、定年退職する人や会社を辞める人に対して、今までお世話になった事の感謝の気持ちと、これからの応援の意味もこめた贈り物が餞別ですが、プレゼントするときに一番悩むのが予算と金額の相場でしょう。
いくらで餞別のプレゼントを選ぶと失礼にならないのか、また、いくらまでなら相手に気遣いをかけない金額になるのか。一般的に妥当と言われている金額の相場から、適正な範囲を覚えておきましょう。

贈り物としての餞別の相場は「1万円以内」が妥当

退職記念品として餞別の品物をプレゼントする際は、会社内の場合であれば同僚への餞別は3,000円~5,000円程度、上司から部下へは5,000円~10,000円程度がおおよその金額の相場とされています。 お祝いとは違い、リターンが無いものなので、渡す側はあまりに金額をかける必要はありません。それは貰う側も同じで、あまりに金額が大きいと気が引けてしまうので、金額の相場としてはその程度が妥当とされているのです。 この点を参考に、退職する人へのプレゼントとして喜ばれるお餞別を贈りたいものですよね。 そこで、金額の相場を踏まえたうえでオススメするプレゼントをいくつかご紹介します。

贈り物としてオススメの餞別のプレゼントをご紹介

餞別の品として「生活実用品」はオススメのプレゼント

退職者へのプレゼントとして、餞別の品をスリッパやテーブルクロス、エプロンなどの生活の実用品にすると、喜ばれる事が多いようです。退職の機会に引っ越しを考える人も多く、その際に邪魔にならずかつ需要のある品物といえるからです。
その他、生活用品を餞別のプレゼントに選ぶのであれば、必需品であり場所を取らない、かつあまり趣味に偏らないようなものが好まれる傾向にあるので、そういった品物を金額を見ながら2~3点チョイスするようにしましょう。

定年退職者へのプレゼントであれば「夫婦」で使える餞別を

定年退職の場合、結婚時より定年まで会社勤めを支えてきた「奥さん」にも退職記念品の贈り物をするのも、ビジネスマンとしての心遣いができた餞別のプレゼントといえます。 その際、よくプレゼントされる定年退職の記念品(お祝いの品物)としては

■会社での旅行・イベント・勤務時の「写真アルバム」や「職場仲間の寄せ書き」
■セーター、スカーフ、マフラー、財布、旅行カバン

などが喜ばれるようです。職場の皆さんで相場を元に金額の相談をして、おそろいの財布などの購入を検討してみるのもいいかもしれません。

餞別を贈る際は熨斗袋(のしぶくろ)の書き方に注意!

餞別を贈るときは、熨斗袋の書き方に注意をしなければなりません。なぜなら、退職・転勤・引っ越し・定年退職など祝い事によって書く言葉が変わるからです。お餞別の品物を贈る際に、注意したい熨斗袋の書き方マナーについてもまとめてみました。

「退職御祝」と書くのが餞別での正しい熨斗袋マナー

定年退職などで品物や金品を贈るときの、熨斗の表書きは「退職御祝」「退職祝い」「祝退職」「祝 御退職」「祝 定年御退職」などといった言葉を書くのが熨斗袋の正しいマナーとなります。
なお「御礼」「御祝い」だけでも問題ありませんが、いずれにしてもお餞別の品物を贈る際は気を付けなければなりません。
但し、餞別としてお金を包む場合の熨斗袋(のし袋)は、蝶結びのご祝儀袋で表書きは「御餞別」「おはなむけ」と書くようにしましょう。

ねぎらいの言葉も添えるのを忘れないように!

贈り物として退職記念品などを渡すときには「定年退職おめでとうございます」「定年まで長年お疲れ様でした」などの、ねぎらいの言葉を添えるようにしましょう。 そうすれば、相手への気持ちがより一層伝わる書き方になり、印象にも残る丁寧な対応となります。

餞別の品を渡すときに知っておくべき細かなマナーは他にも

餞別の品物を渡すときに知っておくべき細かなマナーや、その他に気をつけるべきポイントは他にもあります。最後に、その点をいくつか見ていきましょう。
基本的には、お餞別を渡す際は「表書き」と「配慮」さえしっかりと押さえておけば何も問題はありません。ただし、その退職自体が御祝いとも限らないので、どういった理由で退職するのかもなんとなく把握しておくようにしましょう。

「退職理由」に配慮しておく(わかる場合は)

転職や自己都合の退職など、退職と一言でいっても定年退職などのおめでたい場合だけとは限りません。事実を確認することは難しいかもしれませんが、相手の気持ちに配慮することが大切です。

退職する人へのプレゼントは、お餞別の品物を贈るよりも、温かい言葉のほうが喜ばれる場合もあるので、退職理由によってケースバイケースの対応を心がけましょう。

目上の人には「餞別」よりも「御礼」が無難

目上の人に「餞別」と書いてしまうと失礼ともとられることが稀にあります。 ビジネスマナーなどにうるさい上司などであれば、表書きを「御礼」などとしておくと無難でしょう。

餞別を貰ったらお返しは必要?

餞別を渡す時の場合を紹介してきましたが、ここでは逆に餞別をもらった時のことにも触れておきましょう。
会社の方から餞別をもらったとしたら、何かお礼をしたほうが良いような気がしますよね。しかし、餞別を貰った時にお返しをする必要はないのです。餞別は旅立つ人に対して送る意味合いが強く、お返しを想定したものではありません。そのため、餞別をもらったからといって、慌ててお返しの品を選ぶ必要はないので安心してください。

餞別のお返しはお礼状で

お返しの品物が餞別には必要ないといっても、何かしらお礼をしたいという方もいるかと思います。そんなときは、お礼状をしたためて、感謝の意を示すようにしましょう。お礼状を書くときは部署や個人宛にではなく、会社宛にすれば全員に感謝を示すことが出来ます。お礼状に記す内容としては、まず「餞別のお礼」を述べ、「これから自分はどうするのか」次に「会社の繁栄を祈ります」という流れで締めましょう。

退職者への餞別の金額相場は「1万円以内」! 生活実用品など役立つものをプレゼントしよう

退職者へオススメのお餞別の品物と、プレゼントの金額相場についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。高すぎる金額では気を遣わせてしまう。安すぎる金額では失礼になってしまう。そのため、餞別プレゼントの金額にはいくらか慎重になる必要があります。無難なのは、「1万円以内で3,000円よりも高い金額」と覚えておいてください。
退職する方への餞別の品やプレゼントは、その人に対しての感謝と、第2の人生を祝うための贈り物です。喜んでもらえるように、ここで働いていた事の思い出の品になる様にマナーを守り、心を込めて贈りましょう。

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