2016年11月29日(火) 更新

管理職が辛いと言われている7つの理由とその対策

管理職が組織の中で果たすべき役割とは?

管理職になると、それまでとは業務内容が大きく変わり、組織の中で求められる役割も変わってきます。この変化を意識せずに管理職として働くと、辛いと感じる理由の1つになってしまいます。まずは、組織は管理職にどのような役割を求めるかを把握しましょう。

管理職としての役割は様々に挙げられますが、大きく分けると「チーム状況の把握と目標達成」「部下の教育・育成」の2つです。

管理職の役割①:部門の業務・業績を理解し向上させる

管理職はその名の通り、部や課の業務内容や業績の動向、チーム内の状況を把握し管理する必要があります。仕事の進め方や意思決定の基準など、会社の理念をチーム内に浸透させて、よりよい方向にチームを導くのです。

ただ「管理」するだけが、経営者が求めている管理職の役割ではありません。会社の成長に貢献するためには、これまでの業務をそのまま遂行するのではなく、新しい業務を生み出し、さらに改善していく必要があります。チームを管理する際は、よりよい業務方法はないかと模索する姿勢が重要になります。

管理職の役割②:部下を育成する

管理職として怠れない仕事として、部下の教育・育成があります。上記の通り、管理職はチームの業績向上に貢献せねばなりません。そのためには、部下の力が不可欠なのです。部下の育成を意識しなければ、部署の業績はいつか頭打ちになってしまうでしょう。

部下の育成には様々な手法がありますが、放任主義はNGです。優秀な部下であれば放任していても自分で学習し成果を出すかもしれませんが、全員がそうではありません。また、会社の理念を意識して働けるようになるためには、やはり上司のフィードバックは必須なのです。

それでは以下から、管理職が辛い理由と、その対策について見ていきましょう。管理職としての役割や業務の変化、そしてその立場が、管理職が辛い理由となっているようです。

管理職が辛い理由①:部下に軽んじられる

管理職が辛い理由の1つは、管理職なのに部下に軽んじられる、なめられてしまうことです。とくに若い管理職や、管理職になりたての人が、この理由で辛いと感じるようです。平社員の時に能力が高く、若くして管理職になった人であっても、管理職の役割にはまた別の能力が求められます。うまく部下をコントロールできかった場合に、部下に軽んじられてしまいがちです。

対策:部下や上司とコミュニケーションをとり理解を深めていく

しかし、部下に軽んじられたままでは辛い状況が続くだけでなく、部門や会社の業績にも響きます。その状況を放置してはいけません。とはいえ、相手に強制的に仕事をさせようとするのは逆効果です。仕事におけるコミュニケーションをとったり、自分の上司に相談して共同して部下に仕事をしてもらう策を考えたりして、お互いが辛い気持ちにならず、気持ちよく仕事ができるようにしましょう。

仕事における部下とのコミュニケーションでは、部下が成績を上げるために何が必要かを共有する必要があります。単に褒めたり叱ったりするだけではなく、自分が部下に望んでいるもの、部下が自分に望んでいるものを理解し合いましょう。

管理職が辛い理由②:上司に使われてしまう

管理職が辛い理由として、管理職であることを口実のようにして上司に使われてしまう、といった悩みもあるようです。上司にとっては、管理職は煩雑な仕事を任せやすいポジションなのかもしれません。しかし、これもストレスの理由の一つとなり、管理職が辛いと感じる気持ちを増大させているのです。

対策:上司の仕事を奪うと考え、昇進のヒントを見出そう

上司に使われてしまうのが辛い場合は、考え方を変えるとよいでしょう。昇進するための手法の一つとして「上司の仕事を奪う」というのはよく言われるポイントです。そして「上司から仕事を任せられる」というのは、上司の仕事を奪う絶好のチャンスなのです。

上司の仕事を奪うといっても、自分から上司の仕事を先回りしてやっておくのは難しいでしょう。簡単な考え方として、上司の要求よりも高いアウトプットを返すというものがあります。上司に仕事を任された場合は、それがなんのための仕事なのかを考え、あるいは訊いて、それにマッチしたプラスアルファを付加して提出するのです。もちろん、上司から仕事を任せられれば自分の業務は増えますが、昇進のヒントを見出すチャンスと考えるのも一つの方法なのです。

管理職が辛い理由③:上司と部下との板挟み

さらに、上司と部下との板挟みになってしまうのも、上司が辛い理由の代表的な一つです。上司からは様々な指示が送られますし、部下に対しては指示を送る立場です。その両方の役割を問われる立場がストレスになり、辛いのです。上司から任される仕事と、部下からの要求のすべてを抱え込んでしまう状況が続くと、辛い状況が長期化してしまいます。

対策:仕事の仕分けをして辛い状況を抜け出そう

板挟みが辛い状況の理由の場合は、うまく仕事の仕分けをすることによってその辛い状況を抜け出す必要があります。管理職になったばかりの人の場合、人に委任するのが苦手かもしれませんが、自分で全て抱え込む必要はないのです。部下に適切に仕事を割り振り、上司からの指示であっても場合によっては断ったり、優先順位をつけるなどして仕事の仕分けをすれば、辛い状況はなくなっていきます。

管理職が辛い理由④:様々な責任が生まれる

管理職が辛い理由として、管理職になったことで様々な責任が生まれた、というものもあります。最初にご紹介した通り、管理職は部門全体の業績を向上する役目が期待されています。管理職は、部門の業績、業務のやり方、部下の能力だけでなく、部下がミスした場合の責任も問われます。管理職としての責任の多さが、管理職が辛い、ストレスを感じる理由となってしまうのです。

対策:人材育成に力を入れて自分がいなくても回る職場を目指す

管理職という立場にいる以上、そういった責任から逃れることはできません。しかし、部下の育成に力を入れて優秀なチームを形成し、部下を信頼できるようになれば、そういった責任の多さを辛いと感じることはなくなるでしょう。目指すべきは、自分がいなくても回る職場です。自分が頑張らなければ回らない職場では、責任の重圧も大きいですし、部下の育成ができていなければ上司からの評価も得られません。

人材育成のカギになるのは、具体定な指示です。たとえば「仕事の能率を上げよう」といった指示ではいけません。もっと具体的に「○○をして仕事の能率を上げよう」「○○は不要な作業だからやめよう」といったように、具体的な行動の指示を出す必要があります。部下に考えさせるのももちろん重要ですが、最終的には部下に必要な指示を出せなければなりません。そのためには、部下の業務内容をしっかり把握しておく必要があります。

管理職が辛い理由⑤:昇進して職務内容が変化すること自体がストレス

管理職への昇進自体がストレスになって辛い、というケースもあるようです。新たな役割を求められ、周囲からのプレッシャーも強くなります。また、管理職になるための研修が不十分な場合、現場で一から覚えるしかない状況になります。職務内容が大幅に変わるのは、辛い理由の一つなのです。

対策:新しい業務から逃げずに一つ一つ覚えていく

このように、業務内容の変化そのものが辛いという理由の場合は対処が難しいです。管理職としての業務内容を変えるわけにはいきません。ですから、辛いと思ってもその役目から逃げずに、一つ一つ覚えて解決していくしかありません。その仕事内容は、これから管理職としてずっと必要になるものなのです。新入社員になったときと同じように、仕事を覚えていくという気概を持ちましょう。

管理職が辛い理由⑥:慣れないパソコン業務に戸惑うケースも

管理職になる前の業務によっては、管理職になってから急にパソコンのスキルが業務に必要になって対応に苦慮する、というケースも世代によってはあるようです。部下は当然のように持っているパソコンのノウハウが自分にはないという状況が、辛い理由になるのです。

対策:将来的に役に立つと考え地道に身につけていこう

しかし、簡単なパソコンのスキルは、独学で十分に身につけられるものです。また、Word、Excelなどの基本的な能力は、これから先どんどん需要が大きくなっていくことは間違いありません。管理職である今だけでなく、将来的にも必ず役に立つスキルですから、地道に身につけていくとよいでしょう。

管理職が辛い理由⑦:金銭的出費が増える場合もある

管理職が辛い理由として、金銭的な面もあります。昇進によって金銭的に余裕が出た人の場合は心配ありませんが、管理職になったために逆に金銭的に辛い状況になるケースがあります。これまでもらえていた歩合給や残業手当などがなくなるのがその理由です。その分、管理者手当などがもらえますが、合計額が高くなるとは限りません。
また、飲み会などの際に部下よりも多めに払うよう求められるケースもあるため、管理職になったために出費が増えるというのは珍しくないのです。

対策:あらかじめ出費が増えることを計算に入れておこう

ですから、管理職になったからと油断せず、手取り額が減る可能性、出費が増える可能性をあらかじめ計算にいれておく必要があります。管理職に昇進する年齢は様々ですが、人によっては家庭内でも必要なお金が増えてくる時期かもしれません。計画的にお金を使うようにして金銭面のストレスで辛くならないようにしましょう。

管理職が辛い理由は様々だが、新しい業務を受け入れ自信を付けていこう

管理職が辛い理由と対策をご紹介しました。管理職になるまでは自分だけが責任をもって頑張っていればよかったものが、管理職になるとチーム全体を管理する必要が出てきます。上司や部下からの要求を受ける立場となり、辛いと感じてストレスの理由になってしまうようです。こういった変化を受け入れて、業績を上げるために行動し自信をつけていくのが、そういったストレスの対策となるでしょう。

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