2017年01月11日(水) 更新

「お願い申し上げます」「お願い致します」の敬語の違いと使い方

「お願い申し上げます」と「お願い致します」どちらが正しい?

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「よろしくお願い申し上げます」と「よろしくお願い致します」は、相手に何か依頼をする際に使う敬語表現になります。しかし、この2つを使い分けているという方は意外と少なく、その時の雰囲気で使っているという方が多数いるようです。では「願い致します」と「お願い致します」にはどんな違いがあり、どのような使い分けをするべきなのでしょうか。

どちらも正しいが使用するシーンに違いがある

「お願い申し上げます」と「お願い致します」の2つの敬語、実はどちらをビジネス面で使っても正解です。どちらかが間違った敬語というわけではないので安心して下さい。しかし、相手により好印象を抱かせるためには使い分けが必要になるシーンもあります。その敬語の機微を詳しく見ていきましょう。

「お願い申し上げます」と「お願い致します」:敬語の構造

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それではお願い申し上げますとお願い致しますの敬語の構造について解説します。まず、「致します」と「申し上げます」は2つとも謙譲語として類別されます。謙譲語とは、目上の人に自分から何かを働きかける際に使う言葉です。そのため、何かを依頼するときの敬語としてどちらも使うことができるのです。

「申し上げます」の構造はどうなっているの?

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「申し上げます」は、「言う」という言葉の謙譲表現になります。「言う」の謙譲語である「申す」という言葉に、さらに敬意を示す補助動詞である「上げる」が付随し、丁寧語の「ます」がつくという構造をしています。つまり、自分よりも立場が上の人に対して、敬意をもって何かを伝えているという意味になるのです。

「致します」の構造は?

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「致します」という敬語は、「する」の謙譲語である「致す」に丁寧語の「ます」が付随した形になります。基本的に、相手に敬意を払い、「~~します」「~~させてもらいます」という意味合いになるのです。

「送り手」にかかるか「受け手」にかかるかで違いがある

「お願い申し上げます」と「お願い致します」の違いとして特徴的なのは、”受け手”にかかるか”聞き手”にかかるかという点でしょう。「申し上げる」は動作の対象として送り手を指しています。反対に「致します」というのは、動作の対象を「受け手」とするニュアンスがあります。 ◆お願い申し上げます→送り手 ◆お願い致します→受け手 このことをぼんやりとでもいいので、頭に入れておいてください。

相手に何かを頼むときは「致します」の方が印象が良い

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「申し上げます」は送り手、「お願い致します」は受け手にかかる印象が強いと先述しました。では「よろしくお願い~~」に続くものとしては、どちらが適切なのでしょうか。 たいていの場合、「よろしくお願いします」と使う場面では、相手に何かをしてもらうことが多いですよね。つまり、「受け手が何かをしなければいけない」という状況になるのです。そのため、「よろしくお願い~~」に続く言葉としては、「致します」を使う方が丁寧な敬語表現になり、正しい敬語を知っている人に対して好印象を抱かせることができるでしょう。

申し上げますは「お詫び申し上げます」などで使おう

では、「よろしくお願い致します」が正しい使い方だったとして、「申し上げます」の方はどの場面で使えばいいのか気になりますよね。送り手にかかる印象が強い「申し上げます」は自分から何か行動する場合、多くは「お詫び」の場面で使うことが多いでしょう。「お詫び申し上げます」という使い方が一般的です。 お詫びの他にも、「申し上げます」は以下のように使うことが出来ます。 ◆「御礼申し上げます」 ◆「お祈り申し上げます」 ◆「お知らせ申し上げます」 このように、自分が動作の対象になる時は「申し上げます」を使っていきましょう。

「よろしくお願い致します」がより丁寧な表現、「申し上げる」はお詫びや御礼で使おう

いかがでしたか?「申し上げます」と「致します」の使い分け方法でした。2つとも謙譲表現となるので、「よろしくお願い申し上げます」と使っても「よろしくお願い致します」と使っても間違いではありません。しかし、「申し上げます」は送り手、「致します」は受け手にかかるニュアンスが強いので、「よろしくお願い致します」と使った方がより正しい敬語表現と言えるでしょう。

「申し上げます」の方は「お詫び申し上げます」や「御礼申し上げます」といったように、送り手にかかる印象が強い場合に用いるようにすれば正しい敬語表現と言えますね。

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