2018年09月14日(金) 更新

警察官という職業での国家公務員と地方公務員の違い

交番で勤務している警察官は地方公務員

警察官というのは、かなり広い分野に分かれています。大別すると国家公務員と地方公務員に分けることができます。特に交番で勤務している人達は間違いなく地方公務員となります。また、地方の警察署に居る刑事と言うのも地方公務員なのです。では国家公務員はどこに居るのでしょうか。

国家公務員は警察署の上部組織

国家公務員の警察官と言うのはいわゆるキャリア組と言われています。こういった人達は「警察庁」というところに勤めることになります。警察庁というのは全国にある警察署の上部組織となります。そのため、テレビなどで見るような現場での任務はまず行いません。仕事としては内勤が主になるでしょう。いわゆる司令塔のような立ち位置になります。

国家公務員と地方公務員ではスタートする立ち位置も違う

警察官の階級システムと国家公務員、地方公務員という区分は深い関わりがあります。まずほとんどの人は地方公務員試験によって警察学校へ入り、その後、巡査としてスタートすることになります。巡査というのは警察官の中で最も低い地位の階級です。対して国家公務員試験に合格すると、警察大学校へ入り、卒業するとI種なら警部補、II種なら巡査部長からスタートします。

昇進の流れも異なる

階級と言うのは以下のような順番で繰り上がっていきます。
・巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監→警視庁長官
この内、試験が必要なものは巡査部長から警部までです。国家公務員I種は警部補から始まるので、既に2つ試験をパスしているようなものとなります。また、国家公務員II種の場合は警部補からなので、これも1つ試験をパスしている状態です。さらに警視以降は試験ではなく選考によって昇進するためか、地方公務員の場合余り出世は望めません。つまり警察官の中で良い地位に就きたいのであれば国家公務員試験を受けるべきなのです。

階級が「警視正」になると全て国家公務員になる

また、警察官の国家公務員か地方公務員かといった所属の変化というのも少し複雑になっています。実は身分が警視正になると全て国家公務員となります。それまで身分が地方公務員であった人は国家公務員という所属になるのです。

警察官のほとんどは地方公務員

警察官は警視正で全て国家公務員となりますが、もちろんそれ以下の階級においても国家公務員はたくさんいます。それは国家公務員として警部補や巡査部長になった人達です。このような色々な区別はあるのですが、実際はほとんどが地方公務員となります。毎年の採用数は地方公務員15000人程度に対し、国家公務員は10数人です。地方公務員に対する国家公務員の割合は10/15000=0.06%となるので、キャリア組というのは実に限られた存在なのです。

国家公務員と地方公務員は警察官としてのスタートの立ち位置や昇進の仕方が異なる

警察官のとしての国家公務員と地方公務員の違いを見てきました。交番で働いているお巡りさんは地方公務員です。国家公務員としての警察官は警察庁という機関に属します。国家公務員と地方公務員では階級のスタートラインに差があり、それは出世コースにも影響を与えます。ですがほとんどの警察官は地方公務員です。その地方公務員に対する国家公務員の割合は僅か0.06%となります。もし国家公務員として警察官を目指すなら、相当の努力を覚悟する必要があるのです。

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