2020年07月03日(金) 更新

面接で「入社後にやりたいこと」を聞かれた時の答え方と例文

この記事の監修者

キャリアアドバイザー

赤塩 勇太

大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。

「入社後やりたいこと」の質問意図とは?

入社後のビジョンの有無の確認

面接官が聞いてくる「入社後に実現したいこと・入社してやりたいことは何ですか?」という質問の意図とはなんでしょうか。これは面接時に必ず聞かれる質問だと言っても過言ではありません。面接を受ける前には、この会社で何がしたいかの質問を聞かれる事を予想して、あらかじめ答えを準備しておく必要があります。

「入社後に実現したい・やりたいこと」を聞く意図

  • 応募者の思考が自社にマッチするかを見抜くため
  • 自社のことをしっかりと調べているかの確認
  • 入社後の配属の参考

モチベーションの確認

入社後にやりたいことを尋ねる意図としては、モチベーションの確認という意味も含まれます。仕事というのは基本的に他者の需要に応えるものであり、そのために会社側から指示された仕事をこなし、決められた成果を上げるというものになるでしょう。
しかし、それだけでは仕事に対するモチベーションを保ちにくくなるというのも事実です。人にはそれぞれやりたいことが実現したいこと等といった人生の目的がありますので、あまりにもそれを外れた仕事はいつしかやる気がなくなってしまうのが自然です。
それを防ぐためにも、会社側は応募者の「入社後にやりたいこと」を確認するのではないでしょうか。自社の業務内容と応募者のやりたいことが一致すればこれほどに心強いことはなく、そうでない場合に比べると入社後の活躍が期待できるでしょう。

企業研究ができているかの確認

企業が応募者に対して入社後にやりたいことを尋ねるのは、しっかりと企業研究をしているかどうかを見るためといった側面もあります。入社後にやりたいことを答えるためには、ある程度企業理解を深める必要がありますし、具体的な業務内容を知っておく必要もあるでしょう。
その辺りを理解せず、「入社後にやりたいことは?」と聞かれた際に志望企業の業務内容とまったく関係ない話をしてしまうと、選考に受かる可能性が下がってしまいます。企業が尋ねているのは、あくまでも「自社の業務内容の範疇で自分がやりたいこと」であり、広い意味としての自分がやりたいことを答える場ではありません。
その辺りをしっかりと答えることのできる応募者は、企業側から見て「自社と相性が良い」ということになります。仕事というのは能力や特性だけではなく、企業と社員の相性で決まる面もありますので、企業としてはより相性の良い応募者を採用したいところでしょう。

キャリアアドバイザー|赤塩 勇太

「なぜその企業なのか」は企業研究の際に見出していこう

「入社後にやりたいこと」の質問で意識すべきことは「なぜその企業でなければやれないことなのか?」です。そのためには企業研究の段階で、3C分析やSWOT分析などのフレームワークを用いてその企業の業界内での立ち位置を事前に洗い出しておきましょう。その上であなたの意見をしっかりと言えることが内定の近道です。

面接官の評価基準を知りたいすべての就活生へ

面接官は就活生のどこを見て評価しているのか気になる方は多いでしょう。評価ポイントを早いうちから把握していれば、しっかり面接対策できますよね。そこで、キャリアパークでは、面接官が使う評価シートをご用意しました。このシートを活用すると、面接官の視点を知ったうえで練習をおこなえるというメリットがあります。「面接が不安」「面接官の視点を知りたい」と考える就活生のみなさんは、必見です。下記から無料で入手できる評価シートを活用して、内定に向けて取り組みましょう。

面接力診断で、苦手分野を見つけよう

面接では質問の答え方以外にも、対策すべきポイントは多くあります。たった一つの見落としが、致命傷になりかねません。

そこで活用したいのが、「面接力診断」です。

面接力診断は24の質問に答えるだけで、自分の弱点をグラフで見える化できます。ぜひ活用して、志望企業の面接を突破しましょう。

「入社後やりたいこと」を答えるコツ

即答して働く意欲をアピールする

「入社後にやりたいこと・したいことは何ですか?」に対する回答のポイントで、おぼえておきたいポイントがあります。

会社に入って実現したいこと・やりたいことを即答=働く意欲があると捉えられる
上記のポイントを覚えておきましょう。とうぜん、入社後のビジョンに即答できると好印象になります。

「入社後やりたいこと」を会社の「貢献度」につなげる

入社して実現したいこと・入社して挑戦したいことの質問では、会社にどう貢献できるのかにつながるので、そこをおさておくのはポイントです。
自分が入社後やってみたいこと・会社に入って実現したいことだけでなく、企業がその取り組みによって儲かるのか、メリットがあるのか。
現在、取り組んでいないとしたらその理由は何なのかも考えるとより魅力的な回答もできますので、企業の仕事にマッチした入社後にしたいこと・やりたいことを考えるように心がけておきましょう。

抽象的な言い方をしない

入社後にやりたいことを答えるコツとしては、抽象的な言い方をせず、なるべく具体的に答えることです。抽象的な物言いはプライベートでは好まれる面もあるかもしれませんが、ビジネスという場においては避けた方が良いでしょう。
抽象的な話の欠点としては、「結局何が言いたいのか分からない」と相手に思わせてしまうことです。それでは意思疎通を図ることはできませんし、人によっては「コミュニケーション力が低い」というレッテルを貼られてしまう可能性もあるのではないでしょうか。
入社後やりたいことを聞かれた時だけではなく、基本的に面接時に聞かれたことには全て具体的に答えることをおすすめします。具体的な物言いをすることで、自身のビジネスセンスをアピールすることができるでしょう。

自己分析の浅さは、人事に見透かされる

就活で内定を勝ち取るためには、自己分析をして自己理解を深める必要があります。自己分析を疎かにしていると浅い答えしか浮かばず、説得力のある回答ができません。

そこで活用したいのが、自己分析ツールの「My analytics」です。

My analyticsを使えば、36の質問に答えるだけで、あなたの強み・特徴を見える化できます。
My analyticsでサクッと自己分析をして、選考を突破しましょう。

「入社後やりたいこと」の回答例文

自分が会社に貢献できるアピールの例文

「開拓力、解決力、開発力」の3つの能力を身に付けたいと思います。そうした能力でお客様の要望に応えた製品を生み出し、お客様との更なる信頼とビジネスフィールドを勝ち取りたいです。
「現場主義」を重要視しており、現地に直接出向く機会の多い貴社でなら、お客様主義の営業ができると確信しております。よりニーズに合った製品を生み出すため、お客様や開発に関わる社員の方々とコミュニケーションをとり、材料の選定などで私の得意分野や向上心・解決力を活かし粘り強くチャレンジしていきます。
製品を完成させることで、お客様の更なる信頼と市場の開拓を果たし、貴社及び世界の農業に貢献する喜びを味わいたいです。

「入社後やりたいこと」を具体的な数値を盛り込んだ例文

私は、御社の製品を新しく海外で販売したいと考えています。御社の製品は、世界的なエコブームで、海外での需要も高まっていると考えたからです。
最初の販売地域は、オリンピック開催でイメージアップを狙っている中国の中小企業です。私の中国語の能力を活かし、まずは、●●や□□など、××を扱っている企業に打診し、■■個販売するのが目標です。■■個販売できれば、収益率が○○%アップすることが見込めます。
中国進出によって、より御社のブランドイメージを海外に定着させ、販売地域拡大にもつながるのではないかと考えています。

「入社後やりたいこと」を回答する際の注意点

企業理念を把握していない状態で答えない

入社後やりたいことを回答する際の注意点としては、企業理念を把握していない状態で答えないということです。企業理念というのは、いわば会社が社会に対して交わす約束のようなものであり、それを守っているからこそ社会に存続できるとも言えるかもしれません。
そのように、企業理念は企業の根幹とも言える存在ですが、それを知らずに入社後やりたいことを答えてしまうと、場合によっては頓珍漢な答えになってしまう恐れがあります。それでは相手の気を惹くこともできませんし、選考を通過するのも難しくなってしまうでしょう。
入社後やりたいことを回答する際には、事前に志望企業の企業理念をしっかりと調べ、ある程度それに沿った回答を用意しておくことをおすすめします。
☆どこの企業に入社しても実現できることを言わない
就活の面接で「入社して実現したいことは?」という質問に対しての回答がありきたりではいけません。面接官から「その入社後に挑戦したいことはうちじゃなくても実現できると思うんだけど?」と言われたらマイナスイメージになること必須です。
この企業でしか実現できないことでそれが、企業のメリット、貢献度につながるような答え方をしないと相手にいい印象はもってもらえないでしょう。

やりたいことだけを羅列しない

入社後やりたいことを回答する際には、自分がやりたいことだけを羅列しないという点にも注意しましょう。「やりたいこと」を聞かれているのに、自分がやりたいことだけを羅列してはいけないというのは人によっては矛盾を感じるかもしれません。
しかし、ビジネスは他者視点を持って行うことが欠かせない以上、面接の質問に対する回答も同様です。「自分が自分が」という振る舞いは、幼い内は良いのですが、一社会人として考えると、どうしても相手に幼稚な印象を与えてしまいます。
仕事を行う上では、自分の利益を考えるのと共に相手の利益も考えなければなりません。基本的にはその落としどころを探るのがビジネスという行為の一面ですが、そうであるならば、自分がやりたいことと同時に会社の利益も考える必要があるでしょう。
「自分は入社したらこういうことをしたい。そして、それによって御社や社会に貢献したい」という形にもっていくのが無難です。

入社して実現したいことの回答は会社に貢献できる内容で

この質問は面接での定番の質問ですが、その意図を知っていればだいぶ答えやすくなります。
入社して挑戦したいことをなんて答えたらいいのか、ずっと悩んでいたという人は今のうちから対策を練り、今回紹介した回答例を参考にしつつ準備を進めてください。そうすれば、面接本番で言葉に詰まることなく答えられるはず。チャレンジして頑張ってください。就活を成功させましょう。

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