2017年11月21日(火) 更新

今が狙い目?人手不足の5大業界の現状と目指す方法

企業にとって永遠の課題である人手不足人材が欲しいのに集まらない状況はなぜ生まれてしまうのでしょうか?

求人増でも人が集まらない業界がある

DODAの調べによると 2017年7月の求人倍率は2.31倍であり、32ヶ月連続で上昇しています。しかし、仕事の数自体は増えているのに対し、人が集まらずに苦労している業界があることを知っていますか?
まずはその前に、人手不足の企業が置かれている状況から説明します。

求人倍率とは?

経済指標のひとつで、仕事を探している人が1人いたとして、それに何件の求人があるかを示すものです。
1.0より多ければ、その分求人数の方が仕事を探している人よりも多いことになります。

半数の企業が人手不足を感じている

日本商工会議所の調査によると、全国の中小企業のうち約50%が人手不足という状況が分かります。日本全体の99.7%を占める中小企業がこのような状態というのは、かなり深刻な問題といえそうです。

従業員数100人以上の規模でも不足ぎみ

同調べによると、人手が不足しているのは従業員100~300人以上の企業が多くなります。その割合は半数を超えるほどです。
中小企業の中でも、それなりの規模の方が人手が足りていない現状があります。企業規模的にも働きやすさなどの整備が遅れ、人が集まらないという問題を抱えているのです。

中小企業が抱える問題

  • 週休二日制が導入できていない
  • 女性が産休・育休を取得しにくい
  • 教育制度が整っていない
  • 新卒者が大企業ばかりを目指して集まらない
  • インターンシップなどを導入できていない

過酷さが広く知られたのが原因

人が集まりにくくなった原因の1つに、ネットの普及などによって働く人の生の声が聞こえるようになったのも大きいです。過酷な労働環境や低賃金など、働く人がやりがいを感じられない業界の現状が広く知られるようになりました。
特に若い人の場合は、きつい仕事を避ける傾向があり、人手不足をより深刻化させています。

人手不足の業界5選

ここからは、人手不足が叫ばれている5つの業界にフォーカスしていきましょう。下記の棒グラフをご覧ください。

介護業界や看護業界など、高齢化社会に関係する問題を抱えたものまであるため、もはや他人事ではなくなっているのです。

介護・看護業界

ニュースなどでもよく耳にする介護業界の人手不足。高齢化が進む日本社会において、これほど必要とされる仕事は無いはず。それなのになぜ人が集まらないのかというと、仕事内容の大変さと給与などの待遇面が釣り合っていないからです。
また、看護業界も介護士と同じように大変であり、「定期的に休みが取れない」「夜勤が多すぎて体力的につらい」など、看護師を辞めたいと考える人が増えています。
介護や医療に関わるこの問題は、我々の将来にも関わってくる大変なものだといえるでしょう。

運送業

トラックを運転し、荷物の仕分けを行う運送業。物流の発展した現代には欠かせない仕事ながら、人手不足が深刻化しています。
その理由の1つに、ネット通販の台頭による荷物量の増加があります。個人宛ての宅配便が増えた結果、ドライバーの負担が増えてしまい、労働環境が悪化したといえるでしょう。また、運転中は不規則な休憩時間になるなども、人材不足が進む原因です。

建設業

2020年の東京オリンピックを目指して、今後の需要の拡大が間違いない建設業界。しかし、人手不足に陥っています。理由は20~30代の現場を支える若手不足によるものです。過酷な労働環境により、若者が入っても長続きしないのです。
このままでは日本の優れた建築技術の継承も危ぶまれる事態です。

情報系

情報通信・情報サービス業などのいわゆる「IT系」も、人手の足りない業界の1つ。人手が足りない理由は、技術を持った即戦力が求められているからです。実務経験のある人が重宝された結果、未経験の人材が集まりにくくなってしまったのです。
また、マイナンバー制度や金融機関のシステム開発など、今後大きな案件が増えるため、人手不足はより深刻さを増すでしょう。

販売・飲食

商品の販売や飲食業などを含むサービス業もまた、人手不足が進んでいます。主にパートやアルバイトなど、非正規雇用の従業員が多いのがこの業界の特徴です。
人が集まらない理由は、ネットなどでブラック企業が多いと叫ばれるようになったことが大きいでしょう。これにあわせて、販売・飲食の他に時給が高いアルバイトが増えたのも一つの要因です。
正社員として働く場合は更に過酷であり、名ばかり管理職の問題などが明るみになるなど、多くの問題を抱えています。

名ばかり管理職とは?

会社の基準で管理職にされてしまうというもの。労働基準法にある、残業代の適応外にされる状況のことです。

人手不足の業界は転職成功率が高い!

当然ですが、人手不足の業界は人材を熱望していますので、転職成功率が高くなります。もし、上記で紹介した業界に興味がある人は、転職活動の準備を進めてみてはいかがでしょうか?

しかし、いきなり転職なんてリスクが高いですよね。そこでオススメなのが、「DODA(エージェントサービス)」です。DODAは人手不足業界の求人を多数保有しており、転職が成功するように選考対策も徹底サポートしてくれます。転職のプロからのフォローは非常に心強いですよ。

人手が足りないとどうなる?

日本を支えている5つの業界が、深刻な人手不足にあることが分かりました。人が集まらない理由は別々ながらも、共通した問題を抱えています。 では、実際に人手不足になるとどうなってしまうのでしょうか?

一人当たりの仕事が激増

まず、同じ作業量を少ない人数でこなさなくてはならないため、必然的に一人当たりの作業量が増えてしまいます。チームで仕事をしている場合は逃れられない宿命といえます。
受注される仕事量は減らないため、毎日遅くまで残業をして、ときには休日出勤もあるでしょう

▼関連記事

過労で職場の雰囲気が悪くなる

過労ともいえる状態が長く続くと、ストレスが溜まります。そして、些細なことでキレやすくなり、職場の雰囲気は最悪なものになります。
仲が良かった同僚とも、「あいつは俺より早く帰っていてずるい!」「私はあの子の仕事を手伝ったのに、その逆はないわけ?」など、少しずつ溝ができてしまうでしょう。

その結果、みんな辞めていく

仕事で疲れてしまった結果、先に力尽きた人から辞めていきます。すると、その分の仕事を他の人が担当するため、より過労が進んでしまうのです。負のスパイラルに陥ってしまうでしょう。
最後には誰もいなくなり倒産してしまう、なんてこともあり得ない話ではないのです。

人手不足で倒産もある

IT化や機械化が進んだとはいえ、まだまだ人の力で行う仕事がほとんどです。会社によっては人手不足によって業務が回せなくなり、倒産する場合もあります。
人が少ないので受注した仕事ができず、売り上げが減って待遇も悪化するでしょう。

2015年には318件も人手不足で倒産している

2015年に倒産した企業のうち、なんと318件が人手不足を理由にしたものでした。中小企業ほど人員不足による影響を受けやすく、代表者の死亡などによる跡継ぎ問題や、求人が集まらないなどが主な理由になっています。

人手不足で倒産する理由

  • 代表者の死亡による後継者問題
  • 希望した求人が集まらない
  • 従業員の退職`

影響は他の業界にまで波及する

社会は網の目のように細かく、複雑な関係によってできています。中小企業でも1件倒産すれば、必ずどこかの業界に影響が生まれるもの。連鎖反応的に倒産が続く可能性もあります。
特定の業界の問題だから関係ないと思ってはいけないのです。

人手不足だからこそ逆に狙っていこう

人手不足が招く危険が分かりましたね。ここからは少し見方を変えてみましょう。
人が足りていないのなら、逆に入りやすいとも考えらえます。転職や再就職を目指しているのなら、人手不足の業界こそが狙い目です!

未経験でも採用されやすくなる

紹介した5つの業界の特徴として、看護師など資格が必要な仕事以外は、未経験でもそれなりに入りやすいのが特徴です。もちろん、それなりのスキルや実務経験が必要とされる場合もありますが、きちんと熱意を伝えられれば採用される可能性は高まるはずです。

必要な資格を調べよう

未経験の場合は熱意にプラスして、必要な資格などを持っておくとより有利に転職を進められますよ!

5大業界に必要な資格

  • 介護業界:介護職員初任者研修・介護福祉士・ケアマネージャーなど
  • 看護業界:看護師資格・専門看護師・認定看護師など
  • 運送業:大型一種自動車運転免許・大型特殊自動車免許(トラック・バス)・二種免許(タクシー)
  • 建設業:一級建築士・建設施工管理技士、とび技能士
  • 情報系:システム監査技能者・情報セキュリティスペシャリスト・基本情報技能者・Web検定
  • 販売・飲食:販売士・ファッション販売能力検定・カラーコーディネーター

年収がアップする可能性も?

人手が足りていない業界は、人材を集めるために様々な方法をとるでしょう。競合他社より先に人材を確保するため、給与面などの条件を良くしている可能性があります。
妥協せずに目指した業界の企業を受け続ければ、年収の大幅アップも狙えるかもしれませんよ。

転職エージェントの利用は積極的に

しかし、未経験の職種や業界へ飛び込むのにはかなりの勇気が必要です。
そこで、おすすめしたいのが転職エージェント。専門のキャリアカウンセラーと面談をし、自分に最適な企業を紹介してもらえ、書類添削や面接対策なども行えます。おすすめの転職エージェントは以下の3つです。

【DODA(エージェントサービス)】転職サポートに定評
【リクルートエージェント】求人数が最も多い
【ワークポート】とにかくIT系に強い

人手不足の業界は大変だがやりがいのある仕事ばかり!未経験から目指すなら今!

人手不足が叫ばれる中、他人ごとで済ませることなくどう行動するかが重要です。求人数が増えれば条件も良くなり、未経験からでも転職できる可能性が高まるでしょう。まずは、自分のスキルや知識が活かせるかどうかを確認してみましょう。きついとされる業界でも、自分に合った企業との出会いがあるかもしれませんよ。

こちらも要チェック

関連コラム

事前に年収や適職を見極めるのが転職成功のカギ
C91f42b00ca0ef68