2017年07月12日(水) 更新

みんな違うのにどうして?職場の同調圧力の事例と克服法5選

同調圧力の意味は?

同調圧力とは「空気を読んで周囲に合わせろ」というものです。特に日本人の中に根強く残る心理であり、集団の中では少数意見が弾圧されることも。今回は、そんな同調圧力の事例と克服するための対処法を紹介します。

集団の場で無言の力を発揮する同調圧力。その意味は組織の中で多数派の集団が、少数派の集団に対して同じ考えを持つように迫るというもの。学校や職場で行われ、明確に圧力だとわかる場合もあれば、無意識のうちに従ってしまう例もあります。

少数意見を弾圧する

同調圧力とは少数意見への弾圧です。職場などで多数派が支配している環境だと、それが顕著に感じられるようになります。仕事面では周囲に合わせたノルマの消化が必要になり、突出した能力者は排除されやすくなってしまいます。また、社内イベントなどへの強制参加が義務付けられるなど、多数側の意見に従わざるを得ない部分があります。

職場での同調圧力の一覧

  • • 社員旅行の行き先
  • • 仕事が終わっても周囲に合わせて帰らせない
  • • 仕事ができる人でも周囲に合わせて数値を落とす
  • • 飲み会で最初の一杯は必ず生ビール
  • • 休みを取れない

多数意見に合わせるのが正しいという風潮

そもそも、なぜ職場で同調圧力がまかり通ってしまうかというと、多数意見に合わせることが正しいという風潮があるためです。同調圧力が自然と日常に馴染んでしまっている。これが今の日本社会の現状ともいえます。

同調圧力が強い日本

日本人には同調圧力に従うことが遺伝子レベルで組み込まれているといっても過言ではないでしょう。それほどまでに、組織だけでなく人生の中で浸透してしまっているからです。良くいえば多数決として、学生の頃から当たり前の意識になっていましたよね。

狭い国土が意見の統一を促した

島国である日本の立地条件も、同調圧力が根付いてしまった原因の1つといえます。狭い土地の中で生活していたため、混乱を避けるためにも1つの意見に合わせる必要がありました。大陸のような広さがあれば、もっと多様性が生まれた可能性があります。

従わなければ空気が読めない人扱い

日本に根付いた同調圧力は現代社会でも健在です。多数意見に従わなければ、その人は空気が読めないとして冷遇されてしまいます。たとえ少数意見が正しかったとしても、暗黙の了解で多数の意見に従わなければならない決まりができてしまったのです。空気を読むという日本人特有の考え方が根付いたのも、同調圧力とは切っても切れない関係にあるのでしょう。

日本人は教育の段階で刷り込まれている

我々日本人は社会に出る前、教育の段階でも同調圧力に晒されて生きてきました。学校教育の現場で「普通が一番」という刷り込みがなされてしまったのです。周囲と歩調を合わせることが素晴らしいと教えられた結果、自然と多数派の意見に左右されるようになってしまいました。 個性を重視するようになったゆとり教育においても、この問題は払拭されなかったようです。『ゆとり世代の年齢層と特徴6つ

日本社会における同調圧力一覧

それでは、実際に現代の日本社会にある同調圧力の事例を見ていきましょう。職場では働き方を周囲に合わせることを強要され、プライベートでも「みんなやっているのに、なぜやらないの?」という無言の圧力に苦しめられます。

定時帰宅しようとすると怒られる

職場の同調圧力を最も感じる瞬間は、定時を過ぎたあたりです。自分の仕事を終えて帰宅しようとしても、周囲が黙ってはいません。無言でこちらを睨み付けてきます。そう、「自分たちはまだ仕事をしているのに、どうして君だけ帰ろうとしている?」という、無言の圧力です。 本来ならば残業せずに定時帰宅する方が仕事のできる人のはず。残業をしている多数派によって仕事ができる人もゆっくりと作業をしなければならなくなり、生産性を大きく下げる原因にもなっています。

有給を取ると「みんながんばっているのに」と言われる

同調圧力は残業だけではありません。労働者の権利として認められている有給休暇でも起こります。予定があるため有休を申請しようとすると、上司から「みんな頑張って働いているのに、君だけ休むのだね」と嫌味を言われることも。 一緒に頑張っては働くことが美徳とされる組織の中では、満足に休みを取ることもできません。

飲みニケーションと称し飲み会への強制参加

仕事外でも同調圧力は迫ってきます。特に会社の飲み会ではよく見られる光景です。仕事とは関係なく時間外なので断ろうとしても、無理やり参加させられてしまうのです。これが会社の経費ならいいのですが、割り勘だった日には最悪ですよね。 それと、飲み回での最初の一杯は必ず生ビールというのも、同調圧力の一環ではないでしょうか。

ラインをやらないと「なぜ?」と聞かれる

プライベートでも同じことをしていないと変な人呼ばわりされる事例も。連絡ツールとして人気のラインをやっていないというだけで、「なんで?」と不思議な顔をされてしまうのです。確かに普及率を考えるとマストな連絡手段ではありますが、登録するかどうかは個人の自由。人からどうこう言われる筋合いはありませんよね。

でも、同じ服装は量産型○○と呼ばれる

仕事どころかプライベートでも多数派に合わせることを強要される中で、一部例外があります。それは服装です。みんな同じブランドの服で同じ色柄のものを着ていると、量産型○○などと呼ばれてしまいます。主に理系の大学生に対して使う場合が多く、暗い色のチェック柄のシャツを着た学生を、量産型大学生と呼びます。 個性を出さずに周囲に合わせた結果、同じような格好と言われては元も子もありませんよね。

量産型○○一覧

• 量産型大学生
• 量産型女子大生
• 量産型彼氏

同調圧力を克服するには?対処法5選

紹介した事例のように日常に深く浸透している同調圧力。無意識に従うことを刷り込まれたこれを、克服する方法はないのでしょうか?あるにはあります。

5つの対処法を駆使し、同調圧力の支配を克服していきましょう。

自分の考えと立ち位置を明確に

同調圧力に屈しないためには、自分の考えを明確に発言する必要があります。そのためには、自分の立ち位置をはっきりさせておかなくてはなりません。多数派の意見が間違っていると思うなら、声を大にして正論を述べましょう。

同調を求める行動には疑問符を

「同調するよね?」そんな無言の圧力に対して常に疑問に思う癖をつけましょう。無意識に言葉を合わせることは非常に楽です。何か失敗しても自分のせいにはなりませんからね。でも、本当に自分が正しいと思う考えがあるのなら、それを主張してみた方がいいですよ。

恫喝に近いものはきちんとメモ

無理やり残業させたり、休日出勤を強要させるような恫喝に近いものに対しては、断固として「NO!」を突きつけましょう。もし評価に関わるなどと脅された場合でも、焦らず冷静に対処してください。まずは、発言をきちんとメモして証拠を残しましょう。パワハラやモラハラに近い物であったならば、然るべき場所に出て対処すべきです。 職場のモラハラにお悩みの方は『職場のモラハラから自分の心を守る方法』をご覧ください。

自分にしかないスキルで同調性に対抗

発言や態度以外でも同調圧力に対抗する手段はあります。それは、組織の中でオンリーワンの存在になることです。自分にしかできない特殊スキルや取引先などを持てば、意見に左右されない立場を築くことも可能です。

職場の中心人物になる

それか、いっそのこと職場の中心人物になってみてもいいですよ。実力で登りつめる、人脈を駆使するなど、職場に無くてはならない存在になってみてください。次第に周囲も意見を合わせて来るようになりますよ。このように、権力を持つことで意図的に多数派の意見を作り出す方法もあります。

同調意見に逆らえない場合は…

しかし、集団の中で自分の意見を貫くというのは非常に難しいもの。気が弱い人なら絶対に無理だと思うでしょう。そんなときは別の方法を試してみてください。克服というよりは、回避する方法に近いです。

組織との関わりを薄くする

同調圧力に関わりたくない場合は、周囲との関係も希薄なものにしてしまいましょう。あまり深入りしないことで、同調圧力の間の手から逃れられる場合もあります。残業も適度に切り上げ飲み会も適度に参加し、当たり障りなく生きていけますよ。ある意味、日本人に最も適した方法かもしれませんね。 職場での誘いをうまくスルーする方法は『会社で使えるスルースキルの習得法』の記事で詳しく知れますよ。

肌に合わなければ転職も

どうしても同調圧力が嫌で耐えられない……。そう思った人は環境そのものを変える方法もあります。つまり、転職ですね。古い体制ではなく、新しい風を取り入れるタイプの職場を目指してください。 ちなみに、自分で探すよりも転職エージェントを利用した方が確実です。内部事情に詳しいエージェントを頼りに、風通しの良い職場を教えてもらいましょう。

職場の同調圧力には自分の立ち位置を明確にして対抗!無理なら転職も視野に

日本社会にどっぷりと根差している同調圧力。その魔の手から逃れる方法は、克服するか諦めるかの2択です。自分の意見を明確にして責任ある立場に上り詰められれば、同調圧力を消し去れるかもしれません。 逆に、最初から抗わずに無難にやり過ごすか、職場を変えてしまう方法もあります。自分の性格に合った方法を試してみてください。同調圧力から解放された、自分の意見に従った方がいいですよ。

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