2017年03月27日(月) 更新

【学生時代頑張った事がスラスラ書ける】そもそもない場合でも部活やアルバイト経験を魅力的にPRする方法

綺麗事ではないリアルな本音に迫る

全てのエントリーシートに共通している項目の内の一つが「学生時代頑張った事」ですが、あなたは学生時代に頑張った事がありますか?編集部が独自に調査したアンケートでは就活生のうち、約半数が「ない」あるいは「自分の頑張った事は就活に役立たなそう」と回答しています。詳しく見ていくと、「大学時代以外なら頑張った事があるのに...」といった心の声もありました。そこで今回はあなたと同じように悩んでいる「就活生の声」を聞いてみました。

就活生のリアルな本音5連発

  • 自己PRと内容がかぶる
  • 大学時代以外なら頑張った事がある
  • 学生時代に頑張った事は就活に役立たなそう
  • 何文字くらいが適切なの?
  • ありきたりな文章になってしまい、内定をもらえない気がする
  •       

あなたの本音に近いものはありますか?それでは順番に見ていきましょう!

自己PRと内容がかぶる

自己PRと内容が被ってしまう人は、まずそれぞれの目的の違いを知りましょう。自己PRはやる気や経験、スキルをアピールし面接官にあなたの存在を印象付けるものです。一方「学生時代頑張った事」は、成果ではなく「成果に対しての過程」を重視しているのです。つまり、課題に対してどう工夫して解決してきたかという思考力とそれに対してどんな行動を起こしたのかという行動力、この2点を見ています。社会経験がなく0からスタートする学生には企業側も判断材料がないため、この2点から見極め、判断しています。このようにそれぞれの目的をしっかりと理解していれば、同じ内容にはならないはずです。

大学時代以外なら頑張った事がある

そもそも「学生時代」とは「大学時代」に限定していないので、高校時代に頑張った事を書いても問題ないのです。ただ注意しなければならないのは、その他の項目でも高校時代の話ばかりしてしまうと、面接官に「大学時代は何もしていないのかな」というネガティブな印象を与えかねません。ここで高校時代の話を盛り込むのであれば、その他の項目では大学時代の話をしてバランスを取りましょう。

学生時代に頑張った事がない

自分のエピソードの引き出し方を変えてみましょう。「頑張った事」がなければ「最も時間を費やした事」「最も充実感を得られた事」「最も達成感を得られた事」は何ですか?これらは言い方を変えているだけで、事実上それは「頑張った事」なのです。引き出し方次第で、きっとエピソードはあるはずです。

何文字が適切なのか分からない

企業によってサイズが違うため一概には言えませんが、200~500文字程度でまとめる事が一般的です。なので、まずは200文字という短文で書いてみましょう。自分の事なので長文を書くのは簡単ですが、「要約」する事は難しいですよね。面接官は何百枚ものESに目を通すので、分かりにくい内容はじっくり読みません。分かりやすくまとめてあればきっと書類選考は通るはずです。なので要約するために省いてしまった内容は面接時に口頭で伝えるようにしましょう!口頭と違い、文字で伝えるチャンスは一回きりです。分かりやすい短文にして、一回のチャンスを掴みましょう。

文章力で差を付けよう!

【必見】圧倒的に差が付く例文添削

面接官の心を打つためにはあなた自身が何者なのか、どのような人生観の持ち主なのかを伝える必要があります。そこで下記のポイントに沿って書かれた例文を見てみましょう。

①表記ゆれ・誤字脱字は最低限守るべきルールなので注意しましょう ②抽象的な内容はNG。数字や固有名詞を入れて具体的に説明しましょう ③失敗談を語るのであれば、どのように乗り越えたのかを書きましょう ここまでは基本的な事なので、しっかりと抑えておきましょう! そして最も重要なポイントは... ④あなた自身の個性・考えが伝わる一文を入れましょう ありきたりな文章になってしまうのは「独自性がない」事が一番の原因です。あなたの主観を入れた文章を一文、必ず入れるようにしましょう。

サークル編

×NG
テニスサークルの運営です。私は代表としてサークルの運営に携わってきました。大人数のため問題が日常的に起こり、特に同期内での衝突が常態化していました。そこで私はメンバー間の関係改善に尽力しました。物事には原因があるため、この衝突の原因を解決すれば良いと考え両者の仲介役となりそれぞれの意見を深堀して聞いてみると、両者でサークルの今後について意見が食い違っていました。そこで私は双方の意見が反映された折衷案を提案し、活動に反映させたところ、両者の関係を修復させる事ができました。これによりサークル全体の運営もスムーズに行えました。

添削後


私はテニスサークルの代表として、仲間を誰よりも大切にしてきたという自負があります。それはなぜか?といえば、④私の父が言っていた「仲間と笑って生き、笑って死にたい」という人生観が根底にあるからなのです。起こりがちだったのが同期での対立。争いが起こるのはいつもコミュニケーションギャップによるものです。事前に防ぐために、1日1回必ず全員と話をする。話をすることもなければ、自分の自虐ネタを言って笑わせる。事が起こる前に行動を続けるということを何より大切にしたため、辞めたメンバーはただの一人もいませんでした。  


アルバイト編

×NG
私が学生時代特に力を入れた事は4年間続けてきた飲食店でのアルバイトです。接客だけではなく、他のメンバーの1日のポジションを決めたりするバイトリーダーも任されていました。月に1度のリーダーミーティングでは「家族のようなお店」を目指している事を伝え、実現するための計画を提案・実践しました。その結果、1日に訪れるお客様のうち半数以上が顔見知りという環境を作り上げる事ができました。

添削後


「家族のようなお店」をコンセプトに4年間続けてきた飲食店でのアルバイトです。両親が食堂を営んでいたため、幼少期の私にとって、④可愛がって下さる常連のお客様は家族同然でした。結果的にそれはお客様のリピート率を上げる事となり、お店の収益が前年比80%になった経験から自分の中で当たり前のようにコンセプトが出来上がっていました。月に一度のリーダーミーティングではお客様全員に「家族」を感じてもらうための計画を提案しました。お客様が家族、恋人、同僚といった違った場面で訪れる事を想定し、チーム分けをしてそれぞれのシーンに強い人材の育成を計画しました。結果、私がアルバイトを始めて3年後には、1日100組中50組のお客様は顔見知りであるという環境を作りあげる事ができました。  


部活編

×NG
バスケットボールです。中学時代から今まで続けてこれたのは、バスケットボールが好きという事と忍耐力、負けず嫌いな性格だったからです。一人よがりなプレーではチームが勝つ事に貢献できません。自分一人がヒーローになるのではなく、個々がチームのために最大限の力を発揮する事が大切だと学びました。御社でも上司の皆さんと同じ方向や目標に向かって自分の力を最大限に発揮できるよう頑張りたいと思っています。

添削後


バスケットボールです。負けず嫌いな私は、部活動のチームメイトにすら負ける事を嫌い、自分一人がヒーローになろうと一人よがりなプレーをしていました。そんな時、全国大会への切符をかけた試合で自分が個人プレーを繰り返した結果チームは負けてしまいました。④そこで個々が自分ではなく、チームのために最大限の力を発揮する事が重要だと気付き、自分を変えるべくノートに課題点を書き出す日々が始まりました。どんな場面で誰にパスを回せば良いのか、チーム全員の特徴を分析しながら最強のチーム体制を考案しました。すると翌年の全国大会ではベスト8に入り、瞬く間に強豪校として成長していきました。  

独自性のある一文を加えるだけで、面接官にあなたがどんな思考を持って行動したかを伝える事ができます。あなたのその思考と行動は、仕事にも反映されるので面接官が最も重視している箇所です。ぜひ実践してみて下さいね。

事前準備はあなたを助ける

就活中は、エージェントに「こう書いたら受かりやすい」といったアドバイスを受けた人もいると思います。ですが人の影響を受けて完成させた文章では面接官を納得させる事ができません。面接では「なぜそう思ったか」「なぜその行動をしたのか」となぜ攻撃される事がほとんどです。人の影響を受けて書いた文章は、内容を詰め切る事ができないので面接官のこのような深堀りに答えきる事ができません。人事はエピソードを聞いて分析する人であり、あなたはその情報提供者なのです。将来像をしっかり描いて、軸を作っておく事は最も大切な事前準備であり、どんな質問に対応する事ができるので結果的にあなたを助けてくれます。

まとめ

エントリーシートは小さな枠に自分の想いを詰め込んでいくので、時間も頭もそして体力も使いますよね。学生とは言え、これまで高校進学・大学進学・部活にサークルと様々な意思決定をしてきたはずです。それと同じように就活でもしっかり意思を持って行動しましょう。「ワークライフバランスを取りたい」「稼ぎたい」「お金ではなくやりたい事をやりたい」等、何でも良いのです。それがあなたの就活の軸になります。就職への第一歩として、まずはエントリーシートを完璧に仕上げましょう!

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