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治療や療養生活に悩む人を少しでも減らしたい

「治療法を選択できる世の中へ」をテーマに生み出されたサービス、「治療ノート」。現在、病気に悩む人の体験談や医者の監修を受けたコンテンツを掲載することで、医者以外の人にも治療法の理解と比較を行うことのできる環境作りに努めている。そんな「治療ノート」を企画したリブセンスの若手社員・武田さんに、着想のきっかけ、リブセンスの魅力、そして今後の展望について伺った。

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「治療ノート」は「だれでも治療法の理解と選択ができるサービス」ということですが、思いついたきっかけは何でしたか。

母と幼い時のことを話しているときに、自分の中で「治療」というものが大きなキーワードとなって着想していきました。当時、私はアトピー性皮膚炎がひどくて母がとても悩んでいたんです。そういう、自分の大切な人が思い悩んでいた経験が強く残っていたため、誰か1人でも困っている人を助けたいと思い、サービスを考えました。

アトピーには小中学生くらいまで悩まされましたね。皮膚の炎症や発赤がひどかったり、強い乾燥肌で痒みに苦しんだり、かゆくて寝られないとか、かゆいけど掻いちゃいけないとか、刺激のあるものは食べちゃいけないとか。子供の頃の我慢って想像する以上に辛いものだったんです。

そんなとき、世間一般では「ステロイド(塗り薬)が悪い」とか言われていたり、町の近所のおばちゃんに「これがいいよ」と勧められた方法を試したら余計にひどくなったりといったことがあって。結局、ステロイドを再処方してもらってアトピーの症状は良くなったんですけど、 自分の体験がきっかけで、誰もが治療法を理解してそれを選択できる環境が世の中には必要だなと思いました。

完全になくすことは無理でも治療における悩みを少しでも減らしたい。そして、正しい治療とは何かを知ってもらいたい。そういうことが、「治療ノート」の大きなコンセプトになっています。私にできるのは、それを情報という側面からアプローチしていくことだと思いました。

頑張りたいときに頑張れる環境を作り上げる

特に自分が辛かったのは、運動していても肌が痛くて動けなかったことですね。頑張ろうと思ったときに頑張れない。そういう経験が一番苦しかったんです。

「頑張りたいと考えたとき、それができない」
これってすごく辛いんですね。それを失くしていきたい。治療の悩みを減らしたい以外に、そういうことが「治療ノート」の大きな原動力になっているのかもしれません。

学生時代に経験した新しいものを作ってそれが受け入れられる喜び

あとは、「いいものを作りたい」という気持ちがあって、それは学生時代の経験が大きいですね。学生時代は家業のラッキョウ屋の手伝いを行っていたんです。このラッキョウが、すごく美味しいラッキョウで。ただ、ラッキョウのイメージといえば「カレーのお供」。そのレベルを超えるものなのに、なかなかそのイメージを覆すことができない。そこでラッキョウを主役として食べるという、あたらしい可能性を作ることにしたんです。 その時に学生ながら考えたのは、何と掛けあわせたらラッキョウが主役になれるのか、でした。そこで「日本酒」と出会って、「日本酒」における課題を幾つか自分で仮説をたてて、それをもって自ら動いて「日本酒の会」に働きかけて、協働でイベントを開催するまでに至りました。実際に、来訪者に「美味しい」と食べてもらえたのがすごく嬉しかったですね。

手前味噌ながら実家のラッキョウをすごくおいしいと思っていて、それを誰かと共有したり、新しいものを作ってそれが受け入れられて喜びを感じたという体験が、学生のときにできたのは大きかったと思います。

新しい”いいもの”にどう人をつけていくか

新卒でリブセンスに入社されたということですけど、選択の決め手はなんでしたか。

この会社であれば、なにか新しい価値を生み出せる事業を作れそうだなというのが一番大きかったですね。

学生の頃は「何か新しい物を作る」、「”いいもの”を作る」というのは自分の信じることをやればいいなと思ったんですが、みんなに使ってもらうサービスにするにはどうすればいいかは想像がつかなくて。リブセンスではそれを資金力のない時代から再現性を持ってやってきている。そういったところを学びたいなと思ったのがリブセンスにした決め手でした。

リブセンスに採用されるまでの選考ってどんな感じでしたか。

最初は、「最年少上場社長が話す起業について!」みたいなセミナーでした。人を数えるカウンターってあるじゃないですか。あれを「1分間でたくさん押してください」って言われて…今やったら就活生にすごい嫌われそうな内容ですけど(笑) 当時は、そのあとに「ごはん食べましょう」と誘われて、桂と村上とそのときの取締役がいて4人で飲んだんですけど、それが2次選考だったらしくて。そのあと最終面接があって内定というかたちでした。

そのときの選考で印象に残ったことはありましたか。

2次選考だった飲み会が印象に残ってますね。すごい仕事が好きで、仕事を本気で楽しんでやっているんだなという印象が強かったです。また、新しいサービスを作ることに本気で、かつ、楽しそうにやっている印象を受けました。今でも代表の村上を尊敬しているのは、本当にワクワクしながら仕事を考えているところです。もちろんそういう人はたくさんいると思うんですけど、好きで好きでたまらないというのが伝わってきて、「仕事大変だけど頑張ろうね」というよりは「仕事楽しいよね」って思って働きたいと思っていたのでひかれました。今もそう思うし、一緒に4年働いた今でも、その印象は何一つ変わらないです。

実際、いま仕事は楽しいですね。自分の考えたものをどんどんかたちにしていって、それが時には厳しいフィードバックをもらえたり、社外の方からもフィードバックを頂けたりと、とてもいい環境です。

お医者様と、患者さんの知恵を蓄積していく仕組みが世の中には必要

リブセンスに入社後、「治療ノート」はどういったステップでかたちになっていきましたか。

「治療ノート」の構想はずっとあって、その中で社内の新規事業立案コンテストの「Egg」があったので、企画書を一枚出したんです。そこからまず経営陣の前でプレゼンして、現在の上司に当たる中島という役員がメンターについてくれました。そこから1ヶ月に渡って、中島と2人3脚で何度もブラッシュアップして、最終プレゼンを行ってという流れでした。時には、夜中の3時になるまでメールしあったり、いい思い出です(笑)

体験談はどういう運びで掲載する流れになっていますか。

体験談は、基本的に私を含めた社内の人が投稿をチェックしています。半年間で5000件程度なので、1日30件とかですかね。ガイドラインを見ながら治療法コンテンツを作る作業をしているので体験談をみても明らかにおかしいと思うものはわかるので、そういったものを省いていったりをしています。

あとはお医者様のユーザーからも「ここ間違っているよ」という指摘を善意でいただけたりしています。なので、アップ前のチェックと、アップ後の自浄作用が働くという構造になっていますね。

「治療ノート」をはじめるにあたって不安なことはありませんでしたか。

場合によって命の左右しかねない情報ですので、もちろん責任は重大ですし、場合によっては医師の方からもおしかりをうけるのではと考えていました。

しかし、お医者様から好意的な声が多く頂けております。むしろお医者さんからの問い合わせの方が多くて、「手伝えることがあったら言ってね」と快く協力してもらえることもたくさんあってそこは良い意味で予想と違いました。

情報発信の内容に関しても患者さんに対して、大きな責任を感じています。間違った情報を私達が掲載してしまったら、もともと私達がやりたかったことに反してしまいますし、迷惑にしかなりません。だからこそ、そういったことが起きないためにも緊張感をもって取り組んでいおります。その甲斐あってか、サービスがリリースしてからは患者さんやお医者様から応援やサービスへの感謝など、プラスの言葉をたくさん頂けています。不安に悩んでいる人を助けたい。それが今の私の原動力です。

いい循環のなかでサービスが成長しているんですね

「治療ノート」はブログとかツイッターで言及してもらうことが多いサービスなんですけど、そのなかで「こういうサービスがほしかった」という声を見たときは、手応えを感じますね。

「治療ノート」を立ち上げたきっかけが、先ほどのアトピーもそうなんですけど、大学時代に友人が癌になったことがあったんです。その時色々がんについて調べたんですけど、いろんなことがわからなかったし、そういう状況を失くしたいという気持ちはより強まりました。

今後の「治療ノート」の構想はどのように考えていますか

「治療ノート」の体験談にはすごく手応えを感じていまして、この世界観を拡張していけるようなものを考えております

今、世の中に患者さんの知恵がうまく蓄積されていないなと思っていて、そこをもうちょっと強化できるような仕組みができないかなと考えています。それと同時に、医学的になにが正しいとされているのかをはっきりと示すこと、常にその両軸で伸ばしていきたいと思います。

ユーザーの体験談でなにか印象に残ったものはありますか。

やっぱりアトピーの体験談です。ステロイドって不安に思う人もいたりするんですけど、体験談には「ステロイドの使い方を医師からきちんと説明を受ければ治療も短期間で終わると思います。」(https://www.c-notes.jp/disease/atopic_dermatitis/experience/detail/4832)だとか、「マイザーを使うようになってから症状が目に見えて治まってきました。」(https://www.c-notes.jp/disease/atopic_dermatitis/experience/detail/5536)とか書かれていて、世の中をみると結構な人がステロイドに救われているんですね。もちろんステロイドによる副作用の例も載っているので、バランスがすごく重要ですけど、結構多くの人が救われているんだなということを再認識できたのは印象的でした。

あとは潰瘍性大腸炎の人の体験談ですね。潰瘍性大腸炎って食事との相性がすごく大事な病気みたいで、ご自身で食事方法を試行錯誤されたみたいなんです。そういうことを共有していけるのは「治療ノート」ならではかなと思います。

「治療ノート」は、日々の生活の中で得た体験を事細かに記録することができ、患者さんに寄り添え内容になっています。患者さんが、日々、ふとした瞬間に、ちょっとした気になることを調べて、すぐに解決することがができる。そういうサービスになっています。

全面的に味方になって、正しい質問をしてもらえるのがリブセンス

「治療ノート」をリブセンスでやったからこそ「よかったな」と思う事はなにがありますか。

新卒でリブセンスに入っているので他社のことはもちろんわからないんですけど、まず、チームが最高にいいんです。

例えばエンジニアさん。それは技術的なレベルの高さもそうなんですけど、サービスを作る上でも、他社だとディレクターがやっているであろう施策、サービス企画もガンガンやりますし、営業のように電話をかけてヒアリングするメンバーも普通にいるんですね。そういう人たちと仕事できているっていうのはリブセンスだからこそよかったなと感じる良さですね。いい意味でお互いの領域を侵しながらできています。

ユーザーを常に主語にしてサービス開発できているのは、楽しいですね。「自分が~」というよりは「ユーザーは○○ですよね。だからつぎはこれをやりますしょうよ」という話をできているのはすごい嬉しいし、楽しいかなと。

新卒に重要なのは外の世界で高い壁を乗り越えてきた人

その他にもすごく優秀な人が多いなと思っていて、私の上司の中島はDeNAでEC事業を見ていた者であったり、中里という産業再生機構にいてグロービスなんかで教授もやっている人間が来たりしているんですね。

自分は新卒でリブセンスにはいっているので一社しか知らず、価値観、インプットが偏ってしまっているのではという不安がありました。なので、様々な会社出身の方がいらっしゃって、様々な視点でアドバイスをもらえることや、過去の経験を教えてもらってえるのはすごくプラスだと思っています。

どうしてリブセンスには優秀な方が集まっていると感じますか。

優秀な方が参加したいと思える文化があるから、集まってくるのではないでしょうか。 例えば、エンジニアさんでいうとディレクターさんに言われたものだけを作るのではないよね、という文化が育っているのでそういった志向性の方が集まってくるんだと思います

もう少し大きなくくりでいうとリブセンスでは当たり前を発明しようといる会社のスローガンを結構真剣に考え信じられていて「世の中に新しい価値を作りたい」という人はもちろん「それをしっかり応援していきたい」と言っている社員が多いですね。自分もリブセンスのそういう部分にはすごく惹かれるし、なにかここでやりたいなと思います。

新しいサービスを作ることに意欲的な環境が優秀な人材を引き寄せているんですね。

「治療ノート」が生まれたのは「Egg」からですけど、「Egg」は現在なくなっているんです。コンテストってそんなにうまくいく形式なのかなというと、何とも言えない部分もありますよね。「コンテストだから出す」になるとそこまでいいものが集まるとも限らない面もありますから。

リブセンスはいま「就活会議」(https://syukatsu-kaigi.jp/)や「IESHIL」(https://www.ieshil.com/)というサービスも新しくやっているんですけど、「就活会議」はいまのリーダーが企画書をチャットで送ったことから始まっていますし、「IESHIL」ももともと代表の村上と今の担当者が入社する前からディスカッションしてできたような経緯があります。

これも文化だと思うんですけど、アイデアを思いついたら「やってみようかな」と思う人が多かったり、ポンッと出てきた一個のアイデアを「それいいじゃん」って後押する人が多かったり、「これはどう?」「あれはどう?」っていう感じで話が広げてくれる人が多いことはいいサービスが生まれやすいことにつながっているのではないかと思います

リブセンスはそういうことが好きな社員が多いなと感じるんですね。何か思いついて相談すると、めちゃくちゃ真剣に話を聞いてくれるし、人を紹介してくれるし、忙しい中でも時間をとってくれる人が多い、本当に良い会社だと思います。

悩んだときに適切な質問をされた具体例はなにかありましたか。

「本当にそれ、やりたいの?」とかはすごく聞かれたりしましたね。あらゆることに関して、すごくいい質問だなと思うんです。「治療ノート」に関してもそうなんですけど、それを大きいアイデアとして思いついた時もそうですし、なにか細かく施策を詰めていく時でも、「本当はどう思っているのか」みたいなところを細かく聞いてもらえたのはよかったかなと思います。

武田さんの今後はどのように考えていますか。

とにかく「治療ノート」を広めたいですね。「治療法を正しく選択できる世の中にしたい」です。「治療ノート」を通じて、それ以外でいうと「頑張りたいときに頑張れる」、「すべての人に全面的に味方になってくれる人がいて、正しい質問をしてもらえる」、そんなような環境を作りたいなと考えています。うまく頑張れている人とすごく苦しそうな人の違いって、絶対的な味方でいてくれて、かつ適切な質問をしてくれる人が、いるかいないかだと思っているんですね。そういう存在が、全員にいるようなサービスをつくりたいれたら面白いかなと思いますね。

まずは、治療ノートを当たり前にすることに全力を注いでいきぎます

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