Q.まずはIPPOS(イッポス)がどんなサービスなのか教えてください。さまざまな悩みを抱える就活生のために、オンラインで何でも無料相談できるサービスを提供しようと考え立ち上げたのがIPPOSです。数多くの就活生が一歩踏み出すきっかけを提供したいとの思いから、「一歩」を複数形にして「イッポス」と名付けました。最大の特徴は、就活生の質問に答えるのが内定者や社会人、現役就活生といった就活経験者で、自らの就活経験をもとに回答する点です。Yahoo!知恵袋の就活特化版と考えてもらって良いでしょう。

Q.このサービスを始めようと考えたのはなぜでしょうか。就活生の周りには情報があふれていますが、どれが正しい情報なのかわかりません。そもそも就活を何から始めたらいいのか、どんな要素が選考に影響を与えるのか、就活生にはわからないことだらけのはずです。ところが正しい答えを得る手段があまりないのが現実です。実際、就活生の相談を受けていると、彼らはとても孤独に就活をしているように感じています。先輩に頼ろうにも、たった1学年の隔たりですら意外に大きく話をしづらく感じるし、同期はライバルでもあるだけに相談できない。ちょっとしたアドバイスを受けたり、基本的な事柄がわかるだけで就活における不安や疑問が解消され一歩前に進めるのに、それができる環境がないのです

とはいえインターネットに頼り、メディアを漁って疑問の回答を得ようと思っても、悩みの内容や疑問のポイントは就活生それぞれで異なります。加えて就活生の学歴や居住地域によっても回答は違ってくるため、回答を得てもいまひとつフィットしないのが実態です。その人の悩みにぴたりと合った回答をワン・トゥー・ワンで提供する方法はないものかと考えた結果、IPPOSの仕組みに行き着きました。Q.就活生から寄せられた質問の一つひとつに対して個別に、就活経験者が回答してくれるわけですね。その通りです。就活エージェントが答えることも可能ですが、エージェントは採用側の企業に一定の配慮をする必要があるのが正直なところです。第三者が公に回答するには生々しすぎる内容もあります。 質問内容によってはエージェントは少しふさわしくない場合がある。そこで利害関係のない就活経験者がしがらみのない回答をしてもらう仕組みを作ったわけです

Q.ではIPPOSの利用方法を詳しく教えてください。使い方は至って簡単です。質問したい就活生は、名前やメールアドレス・大学名・卒業年次といった最小限のプロフィールを登録するだけで、すぐに質問できます。また匿名で利用するサービスのため、自らを特定されることなく利用可能。聞きづらいことも気軽に相談しやすいのが特徴です。さまざまな就活経験者から回答が集まりますが、回答を確認する際は、自分にとって最も参考になりそうな回答者の回答を選んで見ることもできます。ここでポイントになるのが回答者のプロフィールも見られるということ。質問者も回答者も志望業界、学歴、文系理系などそれぞれの違いがあり、その違いによって得られる回答は微妙に変わってくるはずです。自分と親和性の高い回答者の回答こそ、もっとも自分に役立つものとなるでしょう。また、ひとつの質問に対し回答が増え情報が蓄積されてくると、答えや道筋が見えてきて、より効率の良い就活ができるようになるはずです。合格者の傾向や面接の頻出質問の傾向などですね。その答えに絞って就活を進めれば良いわけですから。

Q.質問は何でもかまわないのですか。どんな質問でもかまいません。選考について、企業の情報について、面接のコツ、自己分析のやり方、やりたいことの見つけ方、企業研究の方法など何でも受け付けます。「明日面接なので即レスがほしい」といったリクエストも可能です。 ちなみに、回答については閲覧者の「いいね」評価に基づいてベストアンサーが選ばれ、ベストアンサーが増えれば増えるほど自身のスコアが上がります。同様に質問についても、多くの就活生が「良い質問」と評価することでスコアが上がる仕掛けもあります。スコアが高ければ、自分の質問・回答への信憑性が上がりますよね。就活にどれくらい役立つ質問・回答なのかを見極めるものさしとすることができます。

<IPPOSの特徴>

・簡単なプロフィールだけで登録
・就活に関することなら何でも質問OK
・ベストアンサーの評価制も
・即レスのリクエストも可能

Q.回答者はどのような人たちなのでしょうか。実際に就活を終えてみるとわかると思うのですが、自分が就活で苦労した際に誰かに助けてもらったから、自分も誰かに恩返ししたいと考えている就活経験者は少なくありません。そうした思いを持った人たちが回答者になってくれています。そして回答を得た就活生が、その回答から自信を得て就活に臨み無事内定・入社をして、今度は自分が次の就活生のために回答をする。そんなサイクルが生まれていけば良いですね。そうすれば就活はもっと安心できるものになっていくと思います。
 Q.どのような就活生にIPPOSを利用してほしいと考えていますか。これから就活を頑張ろうと思っている人、いま就活を頑張っている人に使ってもらいたいですね。学生たちは毎年同じような悩みを抱え、みなが毎年ゼロからスタートします。それは非効率だし不健全ではありませんか。就活の経験者が、これから就活する人のために情報を提供し手を差し伸べれば、新たな就活生は一歩踏み出す勇気を得られ、自分が納得できる就職先に内定できるでしょう。 就活に迷っている人は一歩踏み出して質問をしてみてほしいですが、自分が就活で誰かに助けられた経験のある人にも、ぜひ回答者として自分と同じ境遇の学生を導いてほしいです。

小柳 智和 さん小柳 智和 さん
小柳 智和 さん

Tomokazu Koyanagi●2007年就職エージェントに入社。2010年に退社しシンクトワイスの創業に携わる。新卒紹介サービスで実績を上げ、その後、新卒紹介事業部の責任者を務める。2020年に現代表取締役と共にヒトツメを創業企業詳細:サービスサイトコーポレートサイト