2020年07月31日(金) 更新
「事業内容」「業務内容」「職務内容」の意味とは?正しい使い分けと書き方
この記事の監修者
キャリアアドバイザー
赤塩 勇太大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。
目次
「事業内容」「業務内容」「職務内容」の違いを理解している就活生は少ない
キャリアパーク会員の就活生を対象に「「事業内容」「業務内容」「職務内容」の違いはわかっていますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。
- 詳しくはわからない
- 詳しくはわかりません
- わからない
- わからない
- はい
■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月6日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「「事業内容」「業務内容」「職務内容」の違いはわかっていますか?」
就活生の多くは、「事業内容」「業務内容」「職務内容」の違いが分かっていないということでした。詳しくはわからないという就活生も多く、きちんと違いを理解している人は少ないという現状です。この記事では、就活において確認しておくべき「事業内容」「業務内容」「職務内容」の違いをご紹介していきます。
事業内容と業務内容と職務内容の使い分けは非常に重要
事業内容と業務内容と職務内容ですが、この違いを正しく理解しないままで就職活動などを行うと、思わぬ勘違いが生まれてしまうかもしれません。
例えば面接官に「当社の事業内容はどのようなものか把握できていますか?」と聞かれた時に、きちんと即答できますか?あるいは「当社の●●部の業務内容は~」の質問にも、きちんと答えられますか?
社会人にとって、事業内容・業務内容・職務内容の使い分けは非常に大切です。知らないままでは恥をかいてしまいますので、今のうちに理解しておきましょう。
事業と業務と職務の違いを理解する
事業・業務・職務の違いをシンプルに考えると以下のとおりです。
事業:会社が行っている仕事
業務:会社の各部署で行われており、事業の中で発生する一部の仕事
職務:会社の個々の社員が担当する仕事
例えば、電化製品を製造販売している会社を例に挙げましょう。事業内容は、家庭用電化製品の製造・販売になります。これは定款(会社や法人の目的・業務執行に関する規則を記載した文章)に基づくのがルールです。その事業の中に、販売という業務や受付という業務、商品開発という業務が存在します。そして、販売という業務の中で、接客や在庫管理など細かい仕事区分が職務になります。
事業・業務・職務の違いを正しく理解しておかないと恥をかく
例えば学生時代の仲間同士で久しぶりに集まった時。「今は何の業界にいるの?」なんて事を聞かれた際には「IT業界だよ」とか「広告関連の会社に居る」のような回答をするのが正しいという事になります。 そこでもし「今は編集職だよ」という回答をしたら、質問した側は「それって業界?」となってしまいます。転職の面接などでも同様です。「以前はどのような職務内容だったのですか?」という質問に対し、「営業部にいました」といった回答では先方は満足しないでしょう。職務内容というのは営業部で何をしていたかが知りたいわけです。そんな事にならないように、きちんと覚えておきましょう。
自己分析の浅さは、人事に見透かされる
就活で内定を勝ち取るには、自己分析による自己理解が必須です。自己分析を疎かにしていると、説得力のある回答ができません。
そこで活用したいのが、自己分析ツール「My analytics」です。
My analyticsを使えば、質問に答えるだけであなたの強み・弱み・適職を見える化できます。
ぜひ活用して、就活を有利に進めましょう。
もっと詳しく「事業内容」と「業務内容」と「職務内容」の違いを見てみよう
もう少し細かく、事業内容と業務内容、職務内容。この3つについて解りやすく解説してみましょう。
具体的に、自社ビルを持つぐらいの大きな企業をイメージしていただけると解りやすいかと思います。大きな企業であれば、幾つもの事業部というものが存在します。会社として手がけている事業内容が幾つもある事は、決して珍しい事ではありません。
その中で担当している業務や職務があって、毎日やるべき事が決められている訳です。同じ社内で行われている業務のすべてを、きちんと把握できているのかが重要になります。
食品メーカーを例に事業内容・業務内容・職務内容を見てみる
事業内容の場合、例えば「味の素」だと食品事業だけでなく、医薬事業も展開しているといった言い方ができます。ただ、会社のHPに行くと事業内容について明記されていますので、割と理解しやすいかと思います。 業務内容は一つの事業部の中に存在する各部署を考えてもらえれば分かり易いかと思います。例えば食品事業であれば、食品の開発から製造、営業、販売、流通管理などが挙げられるでしょう。 職務内容だと、例えば食品開発の部署であれば、○○の加工や○○の発酵、○○の品質分析など細かくなってきます。
製造業の事業内容・業務内容・職務内容の例を見てみる
製造業の場合を例に挙げると、事業内容は「商品の企画・生産・販売」、業務内容は「商品開発」、職務内容は「開発の為のマーケティング」というようになります。事業内容は会社として取り組んでいる仕事であり、同じ製造業でも企業ごとに内容が違う場合も多いです。
他社から委託を受けて製造のみをおこなう場合は生産のみが事業内容になりますし、企画と生産のみで、販売については別の企業に委託している場合もあります。また業務内容についても部署ごとの仕事を指しますので、製造業では他にもさまざまな業務があります。職務内容も業務内容と関連性が高い場合が多いため、別部署の業務内容を例に挙げれば、個人の職務内容についても違ってくることが多いです。
「業務内容」や「職務内容」を書く場面
「業務内容」や「職務内容」について理解を深めれば、それらを書く場面としてはどのようなものが挙げられるのかも知っておきましょう。企業研究を進める上で業務内容や職務内容について知ることは多いですが、実際にそれを書く機会は就活ではそれほど多くはありません。基本的にはこれらは知るものとして考えている人が多いですが、書かなければならない場面も少なからずあります。業務内容、職務内容はそれぞれどのような場面で書くのかを知っておきましょう。
職務経歴書
業務内容や職務内容を書く場面としては、職務経歴書が挙げられます。自分のおこなってきた業務内容などを書く機会は主に職務経歴書であり、履歴書で書くことはほとんどありません。
職務経歴書ではこれまでに経験した職業を書き、所属していた企業ではどのような仕事をしていたのかを記載していきます。大まかな仕事内容を伝えるために業務内容のみを簡潔に書く場合もあれば、個人としてどのような役割を担ったのかをアピールするために職務内容を書くこともあります。
所属していた部署が専門性の高いものであれば、業務内容、職務内容それぞれについて詳細まで書かなければならない場合も多いです。また一般的な部署の場合は、アピール力を高めるために職務内容を掘り下げて書くことが多いです。
就活では職務経歴書は不要
業務内容や職務内容は職務経歴書に書きますが、就活では職務経歴書は不要です。就活生は職歴がないことが前提なので、職務経歴書は不要であり、求められるのは履歴書やエントリーシートのみになります。
職務経歴書は職歴があることを前提としたものですし、基本的には転職の際に求められるものです。職歴がありませんので職務経歴書は作成のしようがありませんし、履歴書やエントリーシートを提出すれば問題はありません。
就活生は業務内容や職務内容については基本的には書く機会はありませんので、企業研究に使う言葉だと考えておくといいでしょう。書くない場面がないからといって理解しなくていいわけではなく、企業の仕事について正しく理解するためにはきちんと違いを知っておくことが大切です。
あなたの就活力は何点?
就職に成功するためには、まず自分の就活力を知っておく必要があります。就活力とは、就活で必要な準備や企業側が重視しているポイントに対して、どれだけ備えているかをはかる指標です。ぜひ、「就活力診断」で今の自分の就活力を診断してみましょう。無料でダウンロードできるので、今の実力を踏まえた上で必要な対策をしてみてはいかがでしょうか。
職務経歴書を求められた際の「業務内容」の書き方とは
新卒の就活では基本的には職務経歴書を書くことはありませんが、万が一企業から求められた場合は作成して提出しなければなりません。職務経歴書には業務内容を書かなければなりませんが、新卒の場合は書き方が異なっていますので注意が必要です。正しい書き方ができていないとマイナスの印象を与えてしまいますし、選考でも不利になってしまいます。転職をするとなれば職務経歴書の作成も必要ですし、どのように書くか覚えておいて損にはなりません。
「職歴なし」と記載する
職務経歴書の提出を求められた場合、業務内容については基本的には「職歴なし」と記載してOKです。ないものを書くことはできませんし、嘘を書いてもバレてしまいますので正直に書くことが大切です。新卒の場合は職歴がなくて当然ですので、職歴なしと書いたからといって印象が悪くなることはありません。
本来であれば経験した企業を並べ、それぞれどのような業務内容だったかを記入していきます。さらにアピールしたい場合は職務内容まで詳細に記入していきますが、新卒の場合はこれも関係ありません。職歴や業務内容、職務内容は新卒の就活生とは無縁のものです。提出を求められた場合も職歴なしで構いませんので、しっかりと記入して提出するようにしましょう。
アルバイト歴を書く必要がある場合
■職歴
平成〇年〇月 株式会社〇〇入社
フルタイムアルバイトとして勤務
(業務内容)□□(店舗名)での販売業務
レジ、接客をはじめとした販売、在庫管理、品出し、新人指導など。
平成〇年〇月 同社 退職
職務経歴書には職歴を記しますので、基本的には正社員として就職したものの履歴のみを記載します。しかしあまりないことですが、バイト経験やバイトの職歴を知るために提出を求めることもあり、その時は以上のような記載をしましょう。
アルバイトの内容が評価の対象になる場合もありますし、志望する業界や企業に関係するものであれば評価されることもあります。アルバイト経験も重要なアピールポイントですので、好印象が与えられるように詳細まで記入するようにしましょう。
事業内容と業務内容と職務内容の違いがわかったら、次は就活力診断。
事業内容は「会社が行っている仕事」、業務内容は「事業の中で発生する一部の仕事」、職務内容は「会社の個々の社員が担当する仕事」です。似ているようで、全く違います。
事業内容>業務内容>職務内容というイメージでとらえると分かりやすいかもしれません。違いをしっかりと把握して、就活をおこないましょう。このようなところから「就活力」は問われています。
19卒のみなさんは、下記の就活力診断シートを活用して現状を把握しましょう。なお、就活生の平均点は58点です。とくに「大手企業に受かるか診断したい」と考える方は、下記から診断することをお勧めします。
キャリアアドバイザー|赤塩 勇太
コンサル業界は特に用語の把握が重要
「事業内容」「業務内容」「職務内容」の意味の違い自体はあくまでも一例ですが、業種によっては「用語の定義」を明確にし、それを説明できることが重要です。特にコンサル業界の場合は重要で、あいまいな用語遣いをせず、認識ズレをなくせるようにしておくことが求められます。今のうちから、訓練して対応できるようにしておきましょう。
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