2020年07月31日(金) 更新

企業研究ノートのまとめ方と活用方法【書き方テンプレ付き】

企業研究ノートの作成により就活が効率良く進む

就活を始める方にぜひ作ってほしいのが、企業研究ノートです。企業研究とは、志望している会社の情報を調べることですが、調べたデータをノートにまとめておくと便利です。

ここでは、企業研究ノートの作り方についてご紹介します。

企業研究ノートでは、企業単位で情報をまとめるようにしましょう。そうすれば、情報を振り返る際に一度に見直しできるため便利です。企業ごとにまとめると、情報量にも違いがあるので綺麗にまとめるのは難しくなりますが、見た目よりも内容を重視しましょう。

企業研究により情報が分かりやすいうえに比較しやすい

1冊のノートに幅広い情報をまとめることが大切です。ノートを企業ごとに使い分ける必要はありません。複数のノートに情報をまとめると、今欲しいと思っている情報がどこに載っているのかわかりづらくなります。

1冊のノートにまとめることで、同業多種、もしくは他の自分が希望する企業の比較がしやすくなります。

自己分析の浅さは、人事に見透かされる

就活で内定を勝ち取るには、自己分析による自己理解が必須です。自己分析を疎かにしていると、説得力のある回答ができません。

そこで活用したいのが、自己分析ツール「My analytics」です。

My analyticsを使えば、質問に答えるだけであなたの強み・弱み・適職を見える化できます。
ぜひ活用して、就活を有利に進めましょう。

企業研究ノートを作成するメリット

企業とのミスマッチを防げる

企業研究ノートを作成すれば、企業とのミスマッチを防ぐことができます。「思っていた会社ではなかった」と入社後に気付くことがないようにしましょう。企業研究ノートで徹底して情報を調べて比較することで、より自分にあった会社が見つかります。

企業の特徴が掴みやすくESが書きやすい

企業研究はエントリーシートを書くのにも役立ちます。エントリーシートでは志望動機や、入社後やりたいことがよく問われますが、企業研究によってその会社の強みや特徴が理解できていると、説得力のある内容が書けます。

例えば、海外展開に力を入れている食品会社があるとして、単に「ここの食品が好きなので入りたいです」と書いている人よりも、「海外で日本食をふるまった時に喜んでもらった経験から、海外展開に力を入れている御社で日本食を世界に広げていく仕事をしたいと思いました」と書いている人のほうが、きちんと調べた上で志望していることが伝わります。

さらに、競合の同業他社があるような場合、競合ではなくその会社を選んだのか、ということが明記できると、他の応募者との差がつきます。

他企業との比較がしやすく企業の特徴が掴みやすい

企業研究ノートとまとめることで、自分が必要と思う企業の情報を1冊にまとめられます。

それにより、志望動機等を記載する際に、他企業との比較がしやすいため、企業の特徴が掴みやすくなります。

面接で受け答えがしやすくなる

企業研究ノートでその会社についてくわしくなっていれば、面接等でも受け答えがしやすくなり、焦ることが少なくなります。

事業内容や企業理念など情報を事前に把握しておくと、その会社が求めている人材として相応しい回答ができるでしょう。予想外の質問をされた場合でも、臨機応変な対応が可能になります。

企業研究ノートはルーズリーフで作成する

企業研究ノートを作る際、オススメなのは通常のノートではなく、ルーズリーフで作成することです。通常のノートで作成するのも悪くはないのですが、通常のノートはページ同士がくっついてしまっているので、後から順番を変えたくなったとしてもそのまま使わざるを得ません。

しかし、ルーズリーフならば順番を変えることはもちろん、後から情報を追加したくなった時も紙を足すことができます。また、説明会や面接に行くときにも必要な企業の分だけ持ち運ぶ等も可能です。

情報を追加しやすい

ノートで企業研究をしていると、1冊のノートが終わってしまうことがあります。そうすると、また新しいノートで研究を続けることになりますが、ノートが複数にまたがってしまうと、管理に不便です。

また、企業研究がある程度進んだ後、調べた企業に追加情報を足したいという際も、ノートだと次に別の企業が書いてあると書き足すことができません。しかし、ルーズリーフならば、どんなに枚数が増えてもひとまとめにすることができますし、各企業について必要な分だけ足すこともできます。

また、「業界ごと」「興味が強い順」「選考が近い順」等、その時自分に必要な分類で仕訳をすることもできます。情報の追加のしやすさや仕分けをする際の自由度がルーズリーフの利点です。

企業研究ノートのまとめ方

1ページに1企業まとめる

企業ノートをまとめる際は、1ページにつき1企業でまとめると管理がしやすく、持ち運びもしやすいです。この際、各項目を同じ順番、同じ位置に書いておくと後で企業同士を比べる時(例えば、福利厚生はどちらが充実しているか、従業員数はどちらが多いか等)にも比較がしやすいです。

それぞれの企業のページは、説明会に行ったり社員から話を聞ける機会があったりするとつい色々なことを書きたくなってしまいますが、項目や分量をある程度決め、ノートにはそれを守ってまとめておくと、客観的に分析や比較をすることができます。そのため、メモ用と清書用のルーズリーフは別にしておくと、より見やすい企業研究ノートを作ることができます。

企業分析と一緒にスケジュールもまとめる

企業研究ノートには、「資本金」「労働条件」等の企業情報の他、今後の選考スケジュールもまとめておくとよりよいです。選考の時期は業界や企業規模によってかなり差があり、一番大きいと数ヶ月差があくこともあります。

そのため、スケジュールが把握できていないと、気がついたときにはすでに応募や選考が終わってしまっていた、ということも大いにありえます。また、実際に選考の時期になった時にも、スケジュールが把握できていないと、面接の時期が極端にかぶったり、内定が複数出た時等にとまどってしまいます。

そのため、あらかじめ自分の研究ノートのいち項目として必ず記載するようにしておくと、いざ選考が進んだ時に管理や調整がしやすくなります。

まとめる項目一覧

企業研究のチェック項目

①企業の基本情報
企業の正式名称など、公式HPに掲載されている情報です

②企業の将来性
その企業が存続しそうかどうかを見ましょう

③企業が扱う商材
扱っている商品やサービスを他企業と比較しましょう

④新卒採用の募集要項
求める人物像や募集職種の内容、自分が希望する内容かどうかも見ておきましょう

⑤企業の労働環境
分かる範囲で社員の定着率やキャリアアップが目指せるかどうかも見ておきましょう

企業研究の際にまとめる項目としては、大きく「企業概要」「労働条件」「仕事内容」「選考スケジュール」「会社の雰囲気や自分の持っている印象」に分かれます。

「企業概要」の欄には、資本金や従業員数、その会社の事業内容等を入れていきます。次に労働条件ですが、こちらはに給与や休暇、福利厚生等を入れていきます。その後、「仕事内容」を入れます。

こちらには、実際にアサインされる可能性のある職種を記載します。選考スケジュールも公開されているのであれば記入します。そして最後に、「会社の雰囲気や自分の持っている印象」を書く欄を設けておくと、後で振り返った時に「自分はこういう会社に惹かれやすい又は興味を持てない」等傾向も分かるのでおすすめです。

36の質問に答えて自己分析をしよう

自己分析をいざ始めようと思っても、何を参考にすればいいのかや準備するものは何かなどが気になって、すぐに行動に移せないことが多いです。今すぐできたら、その時間が省けますよね。そこでおすすめなのが「自己分析マニュアル」です。

このマニュアルを使えば、質問に答えるだけで自分のパーソナリティタイプが診断できます。技術者タイプやクリエータータイプ、実務家タイプなどがありますが、あなたはどのタイプでしょうか?無料でダウンロードできるため、すでに自己分析が終わっているけどさらに深めたいという就活生にもおすすめです。

企業研究ノート書き方のコツ

企業研究ノートの書き方のコツは大きく2つです。1つ目は、ノートをまとめる際の項目や順番はどの企業も同じにすることです。

ここをバラバラにしてしまうと、比較がしにくくなります。2つ目は、関心のある企業についてはより多くの情報をまとめておくことです。このノートは自分の就職活動のためにつくっているもので、誰かに見せるためのものではありません。そのため、選考に進むことにした企業等は、より細かい情報を記載しておくと、その後の選考に進んだ時に役立ちます。

まとめる項目はどの企業も同じにする

企業研究ノートに企業の情報をまとめるときは、まとめる項目はどの企業も同じにするのがポイントです。

例えば、A社の項目には給与が書いてあるが、B社の項目には書いていないという場合、比較するのが難しくなってしまいます。また、この時項目の順番も揃えておくとさらに便利です。

例えば、A社は労働条件の後に企業内容だけれど、B社は企業概要の後に労働条件、となると、これもまた比較するときに手間になってしまいます。

なお、説明会等で話を聞いてメモを取る場合は順番が前後してしまうこともあるかもしれませんが、その際は一旦メモをして、企業研究ノートには項目と順番が揃えたものを清書しておくと後で見返すときにはスムーズです。

関心のある企業は多くの情報をまとめる

上記のように企業研究ノートでは項目や順番を揃えた上で内容をまとめていきますが、すべての企業に同じだけの量を書けばよい、というものではありません。

このノートは、情報をまとめることで、自分が働きたいと思う会社はどんな会社なのか、ということを客観的に分析し、選考に生かしていくためのツールです。

そのため、自分が積極的に興味をもっており、選考も受けたいと思っているような企業については、より多くの情報を蓄積しておいたほうが後々役立ちます。

説明会で聞いた話、社員に質疑応答をして答えてくれたことへの内容等、その企業について新たに知れたことや気になった情報があれば、どんどん書き足していきましょう。ノートの枚数を気にする必要はありません。
企業研究ノートのテンプレート

企業研究ノートを書く際、あらかじめテンプレートを用意しておくと、分析の際便利で、かつ、調べるときに情報が調べ漏れが発生してしまうことを防ぐことができます。

毎回書くのが面倒な場合、あらかじめワードにテンプレートを用意しておき、複数枚印刷してルーズリーフに貼ってしまう、というのも一つの手段です。

なお、このテンプレートを作る際、人によって重要だと思う項目は違いますので、サンプルを参考にしながら、自分の優先順位に合わせてカスタマイズをすると、よりノートを活用しやすくなります。

企業研究ノートのテンプレート例

項目ごとに1行空けると、より見やすいノートになります。
項目が目立たないと、パッと見てどこにどのような情報があるのかがわかりません。見やすいノートを目指しましょう。

企業研究ノートの活用方法

企業研究ノートの活用方法は大きく3つあります。就活スケジュールの全体を把握できること、志望動機の作成に役立てることができること、そして、さらに面接前の質問対策にもなることです。

恋愛を成功させるにも、何かの試合に勝つにも、「相手をよく知り、それに合わせた対策をする」ことなしに成功することはできません。スケジュールはもちろん、それぞれの会社の特徴をしっかり把握して書類選考や面接も有利に進めましょう。

就活スケジュールの把握

企業研究ノートの活用方法としてまずあげられるのが就活スケジュールの把握です。企業研究ノートは同じテンプレートかつ同じノートでまとめるので、ここに各企業の就活スケジュールをまとめておくと、就職活動全体のスケジュールが立てやすくなります。

実際にまとめてみると分かりますが、エントリーシートの提出時期や面接の時期は集中しやすい(特に同じ業界で複数受ける場合はなお集中します)ので、立て込むことが分かっている時期にはあらかじめアルバイトを減らしておく、授業やゼミナールの先生に相談をしておく等の準備をしておくと良いです。

なお、一部ベンチャー企業や外資系企業は通常の選考よりかなり早く始めるところも多いですので、注意が必要です。

志望動機の作成

就活スケジュールに続けて活用できる例としてあげられるのが、志望動機の作成の際に活用することです。志望動機は「何故他の企業ではなくその企業に入りたいのか」を記載するところです。

そのため、それを書くためには、その企業がどんなことをやっていて、今何に力を入れていて、どんな人材を求めているのか、また、同業他社がある場合それらの会社と何が違うのか、ということを正確に把握し、その点を盛り込みながら具体的に入りたい理由を述べる必要があります。

企業研究ノートはまさに他社と比較をして違いを分析しやすくするためのものなので、このノートをきちんと運用できていれば、それはそのまま志望動機の作成に活かすことができます。

面接前の質問対策

企業研究ノートは、志望動機と合わせて、面接の質問対策に活用することもできます。面接では主に「自分のこと」を聞かれるという印象が強いかもしれませんが、この「自分のこと」をアピールする際に、その会社に合った人材であることをアピールする内容を語れるということが非常に重要になります。

例えば、英語を全く使わない会社で「私はTOEICが900点あります」と伝えても魅力的にはうつりません。事前にその会社の事業や求める人材像を研究し、その内容と自分の強みの重なる部分を伝えることで、より魅力的な人物にみせることができます。

また、「入社後どんなことがやりたいのか」といった質問にも、事業内容への研究がしっかりできていれば的確に応えることができます。

企業研究ノートはルーズリーフでまとめると良い!選考対策として活用しよう。就活に役立てる企業研究ノートを作成するためにも、項目や内容に注意してノートを作成しましょう。

企業研究や複数の企業の比較をあまりせずに就職を決めてしまうと、入社してからその企業とのミスマッチに気付いて、早期退職の可能性もあります。

自分の望む就職をするためにも、企業研究ノートの作成や自己分析、下記の業界MAPをフル活用して就活対策をおこないましょう。

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