2020年06月25日(木) 更新
就活ノートの作り方|作る目的や必要な項目について紹介
目次
就活生の多くは就活ノートを作っている
多くの就活生が、就活を通して多くの企業へ足を運び、それぞれの企業について調べたり、説明会へ参加したりしているでしょう。また、面接やエントリーシート対策のために、自己分析をすることもあります。そのような就職活動に関する情報をまとめたノートを「就活ノート」と言います。
大半の就活生は、自分なりの就活ノートを作っているようです。就活では、多くの企業と関わるため、どうしても情報が煩雑しがちです。就活ノートを作っていないと、後に面接を受ける際、会社の特徴や他社との違いが分からなくなってしてしまう恐れがあります。
ここでは、就活ノートの目的や作り方について紹介していきます。まだ就活ノートを持っていない学生は、この記事を参考にして就活ノートを作ってみてください。
就活ノートを作成する目的
就活ノートを作成する目的は主に3つです。1つめは、就活のベースとなる自己分析などの自分自身の記録をするためです。2つめは、他企業との比較をするためです。そして3つ目は、就活を通して得た企業に関する情報を整理しておき、選考に役立てるためです。
就活を通して得た情報をノートにまとめておくと、選考の際に必ず役に立ちます。就活と学生生活の両立で忙しい学生にとって、就活ノートを作ることは少し手間に感じるかもしれませんが、今後の就活をスムーズに進めるためにも、就活ノートを作ってはいかがでしょうか。
就活の軸をブラさないため自分情報の記録
就活ノートでは、企業に関する情報だけでなく、就活の軸となる自分自身の記録をつけることも大切です。就活のスタート地点とも言えるものが自己分析です。自分の強みや弱み、価値観などを見直すことで、自分の適職ややりたい仕事が見つかる場合もあります。
また、自己分析の結果を整理しておけば、面接でよく聞かれる自分のアピールポイントについて、迷わずすぐに答えられます。
その他にも、様々な企業との出会いを通して、自分自身が感じたことをまとめるとよいでしょう。
例えば、会社説明会で会った社員の雰囲気や、会社の社風や企業理念などに対して、自分がどのように感じたかを記録しておきます。そうすることで、自分の価値観とその会社の社風が合致するかどうかの判断材料にもなります。
企業の比較をするため
就活では、多くの企業との出会いがあります。自分の就きたい業種が定まっている学生は、同業の企業の説明会や選考を複数受けることになるでしょう。
同業の企業であっても、職種や仕事内容、雇用条件、経営状況などは、企業によって異なります。その際、就活ノートをまとめていないと、それぞれの企業の特徴や職種等の違いが分からなくなりがちです。
そういった点からも、就活ノートを作ることが大切だといえます。どの企業の選考を受けるか迷った時や、企業研究の際にも、就活ノートを見返せば他社と比較して検討することができます。
また、企業の仕事内容だけでなく、説明会や選考の際に会った社員の雰囲気や企業の社風についても、就活ノートに整理しておくとよいでしょう。
就活で得た情報を選考までに忘れないようにするため
説明会や企業について調べたことを選考の際に忘れてしまうのは、もったいないことです。就活で得た情報は、記憶が新しいうちに就活ノートにまとめておいてください。説明会で聞いた社員の発言など、企業のHPには載っていない情報もメモしておくと良いでしょう。
就活ノートにまとめた情報は、選考の際に役に立ちます。面接の前に、企業説明会や企業研究について整理したノートを見返すと、本番でも企業の特徴を述べたうえで志望動機を伝えることができます。面接官も学生が熱心に企業研究をしていることが分かり、学生に対して好印象を持つでしょう。
また、面接が複数回行われる企業の場合、面接で聞かれたことと自分の回答をメモしておくことも大切です。次回の面接の際に就活ノートを見返せば、前回の面接の内容を確認して挑めます。
就活生に人気の業界とは?
職種だけではなく、自分自身に合った業界を知ることも大切です。そのためには、まず業界について知っておく必要があります。そこでおすすめなのが「人気21業界丸わかりマップ」です。こちらでは、就活生に人気の21業界をピックアップしています。
21の業界ごとに主要企業の売上高や年収も公開しているため、この1冊でたくさんの情報を無料でダウンロードすることができます。就活は、時間との戦いでもあります。就活を効率よく進めるためにも、GETしておきましょう。
就活ノートに必要な項目は?
就活ノート作成のためには、就職活動で出会った企業を評価するための項目が必要になります。企業を比較して、自分に適した企業を選ぶための項目を用意しておきましょう。
いくつか就活ノートの項目にお勧めの内容を紹介します。注意しておく必要があるのは、この項目さえ用意すれば、完璧という訳ではなく、大切なのは自分が企業を評価するために必要な項目を考えることです。
企業情報
企業のことを知らずに選考を受けても、合格することは叶いません。また、そもそも基本となる企業情報を知らなければ、企業の説明会やインターンシップにも参加しても意味は薄くなってしまうでしょう。
そのため、就活ノートを作成する時には、まず企業情報を書き込むようにしましょう。今の時代は、インターネットで会社名を検索することで、企業情報を調べることが出来ます。就職活動で、興味を持った企業があったら、企業情報を押さえることから始めましょう。
企業は、面接などの選考が始まる前に、就活生に履歴書の提出を求めます。履歴書は、就活生の基本的な情報が載っています。履歴書がなければ就活生の評価を行うことが出来ないからこそ、企業は履歴書の提出を求めているのです。
選考スケジュール
就職活動の選考スケジュールは、企業ごとに全く異なります。短期で一気に選考を行う企業もあれば、長期間掛けてじっくり開催しようと考える企業もあります。そのため、気になる企業の選考スケジュールは、就活ノートの項目に用意しておくようにしましょう。
また、就職活動では、いくつかの企業の選考スケジュールも考慮しなければなりません。説明会やインターンであれば、時間さえ合えばいつでも参加可能です。
しかし、面接などであれば、事前の準備が欠かせません。面接が控えている状況になれば、追加で他の企業の選考やイベントに参加する余裕は少なくなるはずです。就職活動では、スケジュール管理の能力も試されることになります。無理なく、最善の状態で選考に臨むために、選考スケジュールを記録しておきましょう。
説明会やインターンシップなどの情報
企業ごとに、採用活動を行うスケジュールを定めています。採用したい人数から逆算して、説明会やインターンシップの情報を事前に決めています。企業ごとにおおよその予定は、事前に決まっているので、就活ノートでも分かり次第、説明会やインターンシップの情報を書き込んでおきましょう。
1つの企業の説明会やインターンシップの情報であれば、覚えておくことは難しくないでしょう。しかし、時期にもよりますが、複数の企業に関して情報を管理しなければいけないこともあります。
いくつもの企業研究を同時進行している場合、細かな情報まで覚えておくことは不可能です。企業の説明会やインターンシップは、何度も開催されることもありますが、回数に限りがある場合も多いため、確実に情報を押さえておかなければなりません。
選考中に感じたことや経験
多くの就活生にとって、選考は新しい挑戦の場であるはずです。未知のことに挑戦する時には、色々なことを感じることになります。また、経験としてもたくさんのことを蓄積していくことになります。そういった選考中に感じたことや経験を就活ノートの項目に加えておくのもおすすめです。
選考中には、焦りや不安のようなマイナス面、手ごたえや喜びなどのプラス面どちらも感じることになるでしょう。その時の感情を一時のものとせずに、なぜそういった感情になったのかを記録として残しておきましょう。
こういった感情を記録しておくと、安定して選考を突破するために、必要不可欠です。選考では、どうしても感情が揺れ動く場面があります。しかし、感情の振れ幅は、時には邪魔になってしまうので、上手くコントロールすることが肝心になります。
感情をコントロールするためには、感情の変化が起こる原因の把握から始めましょう。そのためにも、選考中に感じたことや経験を記録することが大切です。
自分の考え
就職活動で内定を獲得するためには、何気ない小さなことが大きな分かれ目になることがあります。内定を獲得するために、小さな気づきとして就活ノートに残しておきましょう。
就活中は、説明会やインターンシップ、面接などの色々な機会に参加することになり、今までに会ったこともないような人とたくさん話すことになります。
また、エントリーシートや履歴書を書くなどのような慣れないこともしなければいけません。不慣れなことの連続になるからこそ、その時に感じた小さな気づきを大切に記録として書き残しておきましょう。こうした小さな気づきを記録として書き残しておくことで、今後の行動を気を付ける必要のあることも判断出来るようになります。
企業の魅力や欠点
就職活動を行う上で、自分も企業を選ぶ立場にあるという視点を持つことは大切です。エントリーシートや面接で不合格という結果を受け取ることが多いため、企業から選ばれている感覚を持ちやすいという側面がありますが、就活生も企業を選ぶことが出来るのを忘れてはいけません。
この事実を忘れないためにも、企業の魅力や欠点をまとめておきましょう。自分から見た企業の魅力や欠点をまとめることで、自分から企業選びをしているという感覚を持つことが出来ます。
自分も企業を選ぶ立場にあることを自覚することで、選考をリラックスした気持ちで受けやすくなるという利点があります。企業を過大評価をせずに、お互いに選ぶことが立場にあることを忘れないための効果も、就活ノートに期待しましょう。
項目以外の就活ノート作成ポイント
就活ノートの作成には、コツがあります。何もない所から1からノートの作成を行っても、時間だけが掛かってしまうでしょう。しかし、就職活動では、やらなければいけないことが山積みなので、多くの時間を就活ノート作成に隔てるべきではありません。
時間を掛けずに、役に立つノート作成を意識しましょう。そして、これを達成するためには、コツを押さえて上手なノート作成を行いましょう。無駄なく、必要な情報を満たしている就活ノートを目指しましょう。
1冊にまとめる
就活ノートは、一冊にまとめましょう。いくつもに渡ると、どのノートにどの企業を記載しているか分からなくなります。必要なときに、すぐに取る出せるようでなければ、就活ノートは役立たなくなってしまうためです。
当たり前ですが、就職活動中は、移動が多いため荷物が多くなると重たく移動が困難です。参加する人数が多い説明会前には、必要な荷物だけを持って、鞄を預けるような事態も想定しておく必要があります。その時にも、ノートは一冊にまとめておいた方が都合がいいでしょう。
A4サイズ以下だと持ち歩きしやすい
大きすぎてバックに入らないサイズの就活ノートを持ち歩くのは、移動の際に邪魔になりますし、見た目もあまり良くありません。
面接の前にノートを見返したいときも、ノートを出しづらくては困ります。企業の社員が見ても、その大きなノートはなんだろう、と違和感を抱くことでしょう。このような理由から、就活ノートとして使うノートはA4サイズ以下の大きさのものを選んでください。
会社説明会などで聞いたことをその場で就活ノートに記載するのは、あまりおすすめできません。会社説明会やインターンなどで知り得た情報は、その場で小さなメモ帳などにメモを取り、帰宅後すぐに丁寧に就活ノートにまとめるとよいでしょう。
他社との比較がしやすいよう項目を同じにする
就職活動の際に、忘れてはいけないことは、就活生も企業を選ぶ立場にあるということです。企業ごとに特徴を理解し、それぞれの企業で働くということについて考える材料が必要です。
そして、企業選びにも就活ノートを活用することが出来ます。就活ノート作成では、それぞれの企業が比較しやすくなるような項目作成をしましょう。
企業の特徴を把握するためには、いい面と悪い面も含めて判断しなければいけません。しかし、事前に企業を判別するための基準を設けていなければ、正しく企業を把握できなくなってしまいます。
消しゴムで消せる筆記用具で書くと良い
就活ノートは、何度も繰り返し見るものです。そのため、見返した時に、綺麗ではなくとも見やすさは重要です。
見やすくするノートにするためには、消せるボールペンの使用がおすすめです。記入ミスをしても、一度消してきれいに書き直せます。汚いノートは見返したくなりません。
就活ノートはアイテム選びが重要
ルーズリーフ用のリングファイルは情報を追加しやすい
自己分析や強みと言った、自分自身の内容や、企業の情報など、一度記載してしまったけれど順番を変えたり情報の追加をしたいときもあるでしょう。
そんなときを想定して、就活ノートはルーズリーフ用のリングファイルを使用するのもおすすめです。リングファイルだと、説明会の順に企業情報を記載していっても、あとから業界や職種ごとに順番を並び替えることができます。
就活ノートの書き方例
【就活ノートの書き方:例】
⚪︎⚪︎株式会社 4/1(土)会社説明会
参加人数:約50名
ES締切日:⚪︎/⚪︎(金)必着
WEBテスト締切日:⚪︎/⚪︎(金)
会社の魅力:
社員の雰囲気が先日に行った会社よりも明るい。スタートアップ企業で、早いうちから自分に大きな仕事のチャンスがまわってきそう。
会社の欠点:
昨年度は経常利益が大きく赤字
××の事業の分野では先日の⚪︎⚪︎株式会社の方がシェア率が高い
考察:
社員が明るすぎて、体育会系の会社なのかと少し不安。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上記はあくまでも例です。まだまだ情報を盛り込んでもいいでしょう。自分が見やすい書き方でまとめてみて下さい。
就活ノートはA5サイズのルーズリーフファイルでまとめ繰り返し読める書き方をする
あまり手間もかからないでしょうし、就活ノートを作ると逆に時間も効率的に使えるようになるため、就活ノートを用意しない手はありません。最初のうちは、めんどくさいと思うかもしれませんが、次第にその効果を肌で感じられるようになるでしょう。ここで紹介した就活ノートの作り方と書き方を参考にしてみて下さい。
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