2017年06月29日(木) 更新

履歴書を英語で書く時のポイントと基本フォーマット例

1.英語の履歴書には決まったルールが無い?

就職活動を行う上で、履歴書・職務経歴書等の応募書類は非常に重要。採用担当者が、見知らぬ人を初めて見るツールですから、今後の印象を決定づけるといえるでしょう。
日本語の履歴書であれば、通常フォーマットも決まっていてある種“似たり寄ったり”の内容になってきます。しかしながら、英語の履歴書は当事者の個性が随所に現れるのです。

①日本のように決まったフォーマットが存在しない

なぜ英語の履歴書だと個性が出やすいのかというと、日本のように決まったフォーマットが存在せず、自由に書けるからなのです。
共通のフォーマットもなく、白紙から応募者が自由に作成した履歴書なのでセンスが問われます。この、履歴書を作るという行為そのものが選考の過程といっても過言ではないのです。

②ただし確実に盛り込まなくてはならない要素がある

ただし、いくら自由にかける履歴書だからといっても、そこにはマナーや暗黙のルールというものが存在します。 絶対に入れないといけない要素、見やすいとされている構成、履歴書で使われる用語などを知っておかなければ、採用担当者に悪い印象を与えてしまうかもしれないので注意しましょう。

2.英語の履歴書に必要な要素

では、英文履歴書に最低限必要な要素を見ていきましょう。日本の履歴書とも共通する要素がありますが、基本的には別物と考え取り組んでいったほうが良いでしょう。

①名前・連絡先の基本情報

まずは、絶対に必要な情報である名前などの基本情報を一番上に書くのが鉄則です。大きいサイズの文字で中央に書くようにレイアウトしましょう
【連絡先として必要な要素】
・氏名
・メールアドレス
・電話番号
・住所

②希望の職種

次に「Objective」と題して、希望する職種を明記しましょう。その際に、日本で言う“志望動機”はここに記載しません。英語の履歴書を送付する際は、“カバーレター”と呼ばれる書類を添付するのが一般的。この、カバーレターに志望動機や自己PRを書くので、ここでは簡易版の志望動機を経験やスキルと絡めて書く程度で問題ありません。

③学歴

学歴(EDUCATION)は、一般的に最終学歴のみを記載するのが一般的です。職歴がある場合は、学歴よりも先に書くと良いとされていますが新卒生や、職歴のない方は学歴が先で問題ありません。
【学歴として必要な要素】
・学校の正式名称
・入学年度・卒業年度
・学科・専攻・学位

これに加えて、何かしら成果があった場合のみ表彰経験や論文のテーマなどを書き記すと良いアピールになります。

④職歴

職歴(WORK EXPERIENCE)は、履歴書の中でもっとも重要なポイントです。日本の履歴書のように、枠内に会社名と役職を書くだけではなく職務内容や業績なども書きアピールが必要。いわゆる、職務経歴書的な立ち位置だと考えてもいいでしょう。
【職歴として必要な要素】
・会社名
・所在地
・在職期間
・地位(ポジションや肩書)
・職務内容
・業績

⑤資格の有無

資格(QUALIFICATION)においては、希望職種と関連性のあるものだけを記載しましょう。日本の就活では必須と言われている、車の運転免許も業務に関係がある場合のみで問題ありません。TOEICのスコアなどは有効期限がついていますので、取得日も書くべきです。

3.英語で履歴書を書く際のポイント

上記の内容は、英文履歴書において必須な要件です。次に、その要件を満たした上で守るべき、マナーやポイントを見てみましょう。

①A4サイズ一枚に収まる量に調整する

方が熱意を感じる」と考えている企業もあるようですが、海外の企業や外資系企業はすべての物事を合理的に考えています。パソコンを使えるのも、スキルの1つだと考えている場合が多いので、パソコンのWordなどで作成しましょう。
その際は、A4サイズで一枚に収まるように上手くレイアウトしてくださいね。

②極力関連しない情報を省く

A4サイズ一枚にまとめると考えれば、情報の精査がかかせません。相手に伝えるべき情報と、そうでないものを見極めた上で作成していきましょう。そのためには、志望企業や職種に関連しているものだけを書き、関係ないものは削除してください。
資格の部分でも少し触れましたが、事務所在中の仕事を行うのに、車の免許は資格としてアピールにはなりませんよね?無駄なものは徹底的に省き、シンプルでスリムな英文履歴書を目指しましょう。

③強調したいポイントを上部に書く

英語の履歴書においては、形式にルールがなからこそ重要な部分をアピーする方法があります。それは「大切な部分、アピールしたい部分を上の方に記載する」という手法です。
職歴などに関して、企業が知りたいのは“あなたの最新の情報”ですよね?つまり、英文履歴書は最新情報を上部に書く「逆時式」が一般的なのです。

④熱意や自己PRは基本的にカバーレターに書く

また、履歴書をシンプルにする上で、長過ぎるアピールや自己PRはスペース的にも難しいです。そのため、熱意を伝えるような要素はカバーレターに書く方が良いでしょう。 カバーレターには、面接のお願い・読んでくださったことへのお礼などを含め、応募の経緯などを書いていきます。履歴書を見る前に、採用担当者が目を通す書類なので熱い思いやアピールをする場には最適なのです。

4.英文履歴書の例文

それでは、実際の例文を見てみましょう。自分の希望する企業や職種によって異なってはきますが、一般的にはこの形で書いていくと良いでしょう。

                Taro Yamashita
              shukatsu.park@zzz.com
                 03-1234-1234
      8-17-1-12F, Nishishinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo, 160-0023, Japan
OBJECTIVE
To obtain a challenging position in the retail and wholesale sector where my extensive experience can be utilized.

WORK EXPERIENCE
・September 2015-present
Web Editer: Port inc.
As a director,analyzed and improved business processes by streamlining and automating procedures.

EDUCATION
April 2010ーMarch 2014  MINATO UNIVERSITY, TOKYO, JAPAN
Bachelor of Economics

QUALIFICATION
May 2014   TOEIC:850
September 2013   TOEFL iBT:100

英語の履歴書に決まったフォーマットはない!シンプルに必要な情報だけを盛り込む

英語の履歴書は、いわばフリーフォーマットの自由作文。ただし、暗黙のルールやマナーがあることも覚えておきましょう。
海外企業はとことん合理的です。無駄をそぎ落とし、シンプルで的確な情報を含んだ履歴書を作成してくださいね。

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