就活生が知っておきたいユニークな入社式をおこなう意図とは｜実際におこなっている企業4社もご紹介

入社式では社長からのあいさつなどがおこなわれる

ユニークな入社式をみていく前に、入社式ではどんなことをするのかご紹介します。入社式とは、主に社長や役員からの訓示をおこなう儀式です。社会人としての自覚を持たせることを目的としており、業種によって入庁式、入職式と呼び方が違います。入社式の中で、仕事に関する簡単なオリエンテーションをおこなう企業もあり、社員同士の親睦を深めるきっかけにもなるでしょう。

ユニークな入社式をおこなう意図とは

就活生に企業の特色を知ってもらいたい

現代では、一風変わったユニークな入社式をおこない、注目を浴びる企業も多く出てきています。ユニークな入社式をおこなうのには、企業の特色を知ってもらうことや、新入社員に一生の思い出を作ってほしいという意図が込められているのです。それに加え、企業にとっては「絶好のアピールの場」でもあるといえるでしょう。話題になるような入社式をおこなえば、マスコミが取り上げてくれます。それによって企業の宣伝になるという効果も期待できるのが、ユニークな入社式なのです。

新入社員のモチベーションを上げたい

新入社員のモチベーションを上げることを目的に、ユニークな入社式をおこなう企業もあります。芸能人を呼ぶ企業もあり「自分の入社した会社はすごいんだ」と感じることで、モチベーションの向上につながるでしょう。新入社員のモチベーションが上がれば、会社の離職率を減らすこともできるのです。また、ほとんどの新入社員は緊張しているので、その緊張をほぐすために、ユニークな入社式をおこなう場合もあるといえるでしょう。

ユニークな入社式をおこなう企業例

①コロンブス：靴磨き入社式

靴クリームや靴用品メーカーで有名なコロンブスでは、【靴磨き入社式】がおこなわれました。「自社製品に触れ愛着を持ってもらうとともに、商品を使って新入社員と先輩社員にコミュニケーションを取ってもらうのが狙い」で始まったこの入社式は、2017年で45回目の実施となり、長い歴史があるといえるでしょう。入社式では、新入社員と先輩社員がペアになり、指導してもらいながら靴を磨いているのです。先輩社員も初心に戻れるため、今後も続けていきたいと話しています。

②鳥羽水族館：水中入社式

2つ目に紹介するユニークな入社式は、三重県鳥羽市の鳥羽水族館がおこなう【水中入社式】です。鳥羽水族館では、「記念になる形で」と、2006年から水中入社式を実施し、今では大勢のお客さんとマスコミに囲まれて入社式をおこなっています。入社式では新入社員が水槽に入り、副社長から辞令を受け取った後、先輩社員の指導の下、水槽のガラス拭きをおこなうのです。

③三菱鉛筆：鉛筆削り入社式

長年の歴史を誇る三菱鉛筆株式会社の入社式では、新入社員が鉛筆を削る【鉛筆削り入社式】が恒例となっています。「三菱鉛筆だからこそできることをやりたい」と思い始まったこの入社式は、ロングセラー鉛筆「uni(ユニ)」を削り、その鉛筆を使って、5年後の自分に宛てたメッセージをカードに書くという変わった内容です。これには「鉛筆への愛着を持ってほしい」という願いが込められています。

④お多福グループ：保護者同伴入社式

広島のお好みソースで有名なお多福グループは、30年ほど前から【保護者同伴の入社式】をおこなっています。「家族との縁も大切にしてほしい」という気持ちから始まったこの入社式は、「声の手紙」として新入社員から保護者へ感謝の言葉が贈られるのです。「食を通じて『健康と豊かさと和』をもたらし、笑顔あふれる社会に貢献する」という経営理念に合った入社式だといえるでしょう。

どんな企業があるのか知ることも一つの選択

まずはどんな業界があり、業界ごとにどんな特徴があるのか知るのも一つの手です。自分の求めている企業の特性を知ることで職業選択の幅も広げることができるでしょう。業界マップでは、就活生に人気の高い21業界の200社以上の情報を一気に読むことができます。この機会に無料でダウンロードし、業界理解に役立てましょう。

ユニークな入社式には企業の特色を知る・緊張をほぐす意図がある

ここでは、企業がユニークな入社式をおこなう意図と、実例をご紹介しました。初日の入社式で会社ならではの特色を知ることで、社員としての自覚が生まれ、ますますその会社を好きになれるはずです。そして、身も心も「社員」になると同時に、楽しい入社式の思い出をつくることができるでしょう。ほかにも変わった入社式があるはずですので、気になった方は調べてみるといいかもしれません。