2019年12月19日(木) 更新

内定取り消しの判例と決めてになった理由

内定取り消しで無効になった判例:大日本印刷事件

内定取り消しが無効になった判例ですが、大日本印刷事件が判例として挙げられます。これはある学生が、在籍大学からの推薦を受け、求人募集に応じて、筆記試験・面接試験などを通過しました。そして、文書にて採用内定の通知を受けました。大学の推薦により応募していたこともあり、その学生は他社への応募を辞退していたのです。会社側は、内定したその学生に暗い印象を抱いていましたが、それを打ち消す材料があるかもしれない、という理由で採用内定を出しました。しかし、どうしても打ち消す材料が見つからないという理由で、入社予定日の約2ヵ月前に採用内定の取消しを通知したのです。

内定取り消し無効になった理由は解約権の濫用になった為

この判例において、採用内定取消は、採用内定当時には、知ることができず、また知ることも期待できないような事実に対し適用されるべきものです。ですから、この判例は解約権の濫用にあたり、内定取り消しは無効となったのです。ですから、本人の性格などを理由とするような採用内定取り消しなどは、絶対にありえないということを知っておくと良いでしょう。

最近の内定取り消しの判例:日本テレビの女子アナウンサー

最近で聞いたことがある内定取り消しの判例としては、日本テレビの女子アナウンサーの判例です。内定を取り消されたのを受けて裁判を起こしたことは、とても話題となり、最近では一番新しい判例と言えるでしょう。このケースでは、民事訴訟によって和解が成立しました。そして、この女子アナウンサーは無事に入社を果たしました。

内定取り消し無効になった理由は過去の経歴全てを申告する義務がない為

この内定取り消しの判例で注目となるのは、クラブでホステスのバイトをしていたことを自己紹介シートのアルバイト歴を記載しなかったことです。これは、内定時に取り交わした誓約書で貴社への申告に虚偽の内容があった場合に該当するという理由から取り消しされました。しかし、一般に採用の際には、嘘を答えることは絶対に許されません。しかし、過去の経歴すべてを漏らさずに申告する義務はないのです。

内定取り消しが有効となる判例:卒業予定者が単位取得できなかったケース

内定取り消しされる例としてあげられることは、内定者が卒業予定の学校を単位が足りずに卒業できなかった場合です。そして内定者が病気やケガをするようなことが起こり、勤務が難しい場合、そして、学歴・経歴の詐称があった場合、内定者が刑事事件を起こしていた場合などが、取り消しされる理由とされます。過去の判例ではこのような理由の場合には内定取り消しが有効となることが多いので、気を付けなければいけません。

内定取り消しになった場合には理由を聞くことが大事

つまり、もし自分が内定取り消しにあってしまったら、その理由をきちんと聞くことが大切です。そして自分に非があるような内容で内定取り消しされた場合には、本当に正当な理由なのか、専門家に相談してみましょう。過去の判例から見ても、多くの内定取り消しが無効とされている事例もあるので、あきらめないで、訴訟を起こすことも頭に置いておきましょう。

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内定取り消しの判例は「大日本印刷」「日本テレビ」があり自分を守る為にも把握しておく必要がある

内定取り消しの判例を絶対に知っておくべき理由について、ご紹介いたしました。内定取り消しは、他人ごとではありません。いつ自分に降りかかるか分からないことなのです。ですから、きちんと過去に起こった内定取り消しの判例を知っておくことが大切です。どんなことで内定取り消しになるのかを知っておけば、自分の過失で取り消しされることはさけられるはずです。ですから、判例を知ることで、自分を守らなくてはいけません。

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