人材業界に関するランキングと活用方法【売上・年収・人気企業】

この記事の監修者

キャリアアドバイザー

赤塩 勇太

大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。

人材業界とは人材派遣・紹介を主の仕事とする業界

人材業界とは、人材派遣や紹介を主の仕事とする業界です。一口に人材業界と言っても、提供しているサービスは企業によって異なります。

1社でいくつものサービスを展開している場合と、ある特定のサービスに特化している場合があります。近年では、自社内で人材の供給を完結させるために複数のサービスを提供するといった、提供するサービスの総合化を図る企業が増えてきています。

人材業界のサービスと主要企業

人材業界研究アニュアルで業界内容を徹底把握しよう

人材業界は右肩上がりの業界で、人気も高いです。選考を突破し内定を勝ち取るためには、十分な対策をしなければなりません。業界研究で、業界の現状や展望、求められる人材を把握し、ESや面接対策に必要な情報を収集しましょう。

人材業界のランキングを知ることで業界・企業把握になる

業界内での企業の比較がしやすい

人材業界における最新のランキングを把握することはもちろん、同時に過去のランキングも調べておくことをおすすめします。

複数のランキングを照らし合わせることで人材業界の経過を知ることができ、各企業の比較がしやすくなります。また、業界における今後の動向も掴みやすくなることでしょう。

キャリアアドバイザー｜赤塩 勇太

有価証券報告書なども合わせて目を通してみよう

各企業の業界内における市場シェアや平均年収ランキングなどの情報を見ることで、どれくらいの事業体であるか、安定的かどうかなどのマクロな情報を把握できるのでおすすめです。ランキングと合わせて各企業が公開している有価証券報告書などに目を通してみるのも、業界や企業を知るのに有効な手段と言えるしょう。

人材業界売上ランキング

業界動向サーチによると、人材業界の売上1位は「株式会社リクルートホールディングス」でした。人材業界において、他の企業を圧倒する形で1位となっています。1位と2位の差が大きく、株式会社リクルートホールディングスの強さを物語っています。

1位：リクルートHD

株式会社リクルートホールディングスは、人材派遣・紹介、求人広告掲載などを行う会社です。2018年度3月期の全体売上収益が、過去最高を更新したそうです。海外売上比率は、43％から46％に上がり、好調をみせています。人材派遣の売上収益は、10.9％増収しました。

2位：パーソルHD（テンプHD）

「an」や「doda」、「テンプスタッフ」のサービスを展開するパーソルHDが2位に入りました。社名変更し、ブランド広告投資に25億円を使用しています。次第に、社名への認知度が増し、今後も現在のサービスブランドとパーソルブランドをもっと接続させていく展開を予想しているようです。

3位：パソナグループ

財務ハイライトによると、第10期は第9期時より売上高が伸びています。当期純利益がマイナスなものの、営業・経営利益は右肩あがりとなっています。今後も、「人を活かす」事業を展開していくようです。

自分は人材業界に向いているタイプか、適性を診断してみよう

自分の適性や性格が、人材業界の仕事に向いているのかどうか、気になりませんか？

そんな時は、自己分析ツール「My analytics」を活用して、自分と志望業界との相性を診断してみましょう。

My analyticsなら、36の質問に答えるだけで、自分の強み・弱み→それに基づく適職を診断できます。
My analyticsで、あなたの強み・弱みを理解し、自分が人材業界に向いているタイプか、診断してみましょう。

人材業界の純利益ランキングの1位は、リクルートHDでした。2位にパーソルHD（テンプHD）、3位にメイテック、4位にテクノプロ・HDがランクインしています。

純利益は、企業活動の成果を表しています。社会的コストを抜いた、利益となっています。リクルートHDは、新たな経営体制でスタートを切りました。統括会社を設置し、今後も事業拡充が期待されています。

人材業界年収ランキング

人材業界における年収ランキングの1位も、リクルートHDです。2位がパーソルHD（テンプHD）、3位がジェイエイシーリクルートメントと続きます。

3位にランクインしたジェイエイシーリクルートメントは、転職に特化した人材企業です。セミナーや相談会を開催しています。年間、67,000人が転職サポートに登録しています。

人材業界勤続年数ランキング

勤続年数の1位にランクインしたのは、メイテックです。メイテックは、エンジニアのキャリアアップを支援する企業になります。今後は、営業職の強化をしていくようです。

メイテックでは、女性活躍推進の取り組みを行なっています。全社員が、働き続けられる環境作りを進めているようです。優良派遣事業者認定も受けており、労働環境の改善が進められています。

2位はテクノプロ・HD、3位にデータリンクス、4位にソーバルが続きます。

自己分析の浅さは、人事に見透かされる

就活で内定を勝ち取るためには、自己分析をして自己理解を深める必要があります。自己分析を疎かにしていると浅い答えしか浮かばず、説得力のある回答ができません。

そこで活用したいのが、自己分析ツールの「My analytics」です。

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人材業界の人気企業ランキング

①リクルートホールディングス

人材業界売上ランキングでは、圧倒的な差で首位に立つリクルートホールディングス。大手企業との取引が盛んであり、リクルートホールディングスの影響力は社会的にも強いと考えられています。

多くの大手企業がリクルートの求人サイトを利用しており、大手企業の求人情報を目当てに、多くの就活生や転職希望者がサイトに登録しています。

リクルートホールディングスの魅力は、積極性やアイディアを存分に活かせる点です。新規事業提案制度が設けられており、実際に事業化された例もあります。社員の能力の高さ、アイディアを形にできる楽しさを魅力に感じる人が多いでしょう。

②パーソルホールディングス

人材業界売上ランキング2位、年収ランキングでも第2位というテンプホールディングスは、2013年にインテリジェンスを買収し、売上を向上させました。

転職支援と情報通信分野に強みを持つインテリジェンスと、金融業界とメーカーへの人材派遣を強みとするテンプが手を組んだという形になります。現在、パーソルホールディングスへと改名しています。

③パソナグループ

人材業界売上ランキング第3位がパソナグループです。現在は規模を拡大し、グループ会社2017年1月現在では60社にものぼります。

パソナグループの特徴は、雇用創出事業です。アマチュアスポーツ選手に向けたパナソスポーツメイド事業や若者の就労支援学校、農林・農業の周辺産業における雇用創出を目指した支援事業などが展開中です。1人の人間の夢を支援したいと考える人におすすめの企業です。

④総合メディカル

医療機器のリース事業からスタートしたのが総合メディカルです。人材業界売上ランキングでは4位につけています。その後、コンサルティングによる経営支援を開始し、継承支援や薬局運営、医療施設の企画・設計・施工などの事業を展開してきました。

新たな事業展開として、介護事業へ新規参入しています。医療機関だけでなく、医師や地域の医療を支える体制を整えています。

⑤メイテック

人材業界売上ランキングでは第6位、年収ランキングでは第7位なのがメイテックです。製造系の派遣事業に強いという特徴があります。

設計や開発技術者を正社員として雇用し、日本の大手製造会社に技術者を派遣するという、特定労働者派遣サービスを行っています。 派遣する業種幅は、機械系や電気・電子系、IT系、化学系など、広いことで有名です。

⑥ヒューマンホールディングス

人材業界年収ランキングで第8位にランクインしたのがヒューマンホールディングス。業育事業を主軸に、人材事業や保育事業、介護事業、美容関連事業、アリーナ事業、IT事業まで、幅広く事業を展開しています。

海外にも進出しており、中国企業と日本企業向けの人材紹介事業や、教育事業、人材コンサルティング事業などを展開しています。

⑦エン・ジャパン

エン・ジャパンは人材紹介事業に強い会社です。他社にはない、質の高い情報の提供を強みとしています。

エン・ジャパンに掲載されている企業の情報は、すべてエン・ジャパンの社員が取材をして得た情報であり、営業がアポ取りから取材までをこなします。結果、他社サイトよりも豊富な情報提供を可能にしているのです。

⑧リンクアンドモチベーション

リンクアンドモチベーションは、世界初の「モチベーション」に特化した経営コンサルティング会社として設立されました。

21世紀社会のテーマを「モチベーション」と考え、それから独自の診断技術を作り上げました、モチベーション状態の可視化も可能にしています。 このサービスを武器にコンサルティング事業を展開、年間1,000社を超えるクライアントのコンサルティングを行っています。

⑨マイナビ

株式会社マイナビは、就職情報誌の提供や人材育成のコンサルティングなどを行なっています。

「世界遺産アカデミー」のバックアップや「世界の子供教育基金」の積立で、社会貢献も果たしている企業です。就職情報は、新卒だけでなく、転職やアルバイトなど幅広い形態での企業情報の提供をしています。1度は利用する企業でしょう。

人材業界のランキングは「業界研究」で活用しよう

人材業界の規模は右肩上がりであり、それにともなって就活生からの人気も急上昇しています。とくに人材業界ランキング上位の企業は応募者が殺到し、採用選考の倍率はかなり高くなると予想されます。

厳しい選考を勝ち抜くためにも、業界研究と企業研究は重要です。ここで紹介した売上ランキングや年収ランキングなどを参考に念入りに研究して、志望する企業への就職を目指しましょう。

業界研究をするなら、人材業界研究マニュアルを参考にしましょう。下記のイラストをクリックして手に入れてください。