2021年10月07日(木) 更新
冷凍食品メーカーのランキングTOP5と業界の問題点
目次
就活生がイメージする冷凍食品メーカーは「ニチレイ」や「マルハニチロ」
就活生の声
キャリアパーク会員の就活生を対象に「冷凍食品メーカーと聞いて思い浮かぶ企業を1~3つ上げてください」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。
- ニチレイ/テーブルマーク/マルハニチロ
- 味の素、マルハニチロ、ニッスイ
- ニチレイ、マルハニチロ
- AJINOMOTO、ニッスイ
- 日清食品
■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月8日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「冷凍食品メーカーと聞いて思い浮かぶ企業を1~3つ上げてください」
冷凍食品メーカーと聞いてどのようなメーカーをイメージしますか。就活生の皆さんからいただいた意見を見てみると「ニチレイ」や「テーブルマーク」、「マルハニチロ」、「味の素」など冷凍食品として代表的なメーカーが数々寄せられました。弁当やちょっとした食事を手っ取り早く作るために欠かせない冷凍食品。業界の規模や問題点について詳しく見てみましょう。
冷凍食品メーカーのランキングとは?
冷凍食品はよくお弁当等に使われて時短に便利なイメージがありますが、その冷凍食品業界の各メーカーのシェアと今後の業界の見通しはどうなのでしょうか。
日本には多くの冷凍食品メーカーが存在していて、そのランキングも熾烈なものとなっています。冷凍食品は今、どこの自宅の冷凍庫にも入っています。一人暮らしの社会人にとっても、冷凍食品を活用している人も多いでしょう。
その冷凍食品メーカーのランキングは、どうなっているのでしょうか?
冷凍食品メーカーのシェアランキング
冷凍食品メーカーのシェアランキングは以下になります。ランキングに入っているメーカーは、みなさまも聞き慣れた食品メーカーばかりが並んでいます。ランキングに入っている企業が大手というよりかは、冷凍食品メーカーに大手企業が多いという見方もできます。是非参考にしていきましょう。
以下はニチレイによる調べです。
冷凍食品業界シェアランキング
第1位:マルハニチロ22.2%
第2位:ニチレイ21.8%
第3位:テーブルマーク11.9%
第4位:味の素冷凍食品11.0%
第5位:日本水産8.3%
その他24.9%
しかし、ランキングにランクインする各冷凍食品メーカーの差はそこまで大きくは広がっていません。冷凍食品業界の今後はどうなっていくのでしょうか。
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冷凍食品メーカーには様々な職種がある
就活生の中で、冷凍食品メーカーへの就職を考えている方もいる事でしょう。冷凍食品メーカーは年収ベースで見てもさほど悪くありませんし、食品メーカーとしての社歴も長い所ばかりです。ランキングで上位に入ってきているメーカーであればなおさらです。
もちろん冷凍食品メーカーと一言でいっても、冷凍食品の販売、冷凍食品の営業、冷凍食品の品質管理など、業務内容はさまざまです。冷凍食品業界の動向を知る事は必須ではありますが、自分の就きたい業種の事も事前にしっかり調べる必要があると言えるでしょう。
業界の動向を詳しく見よう
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冷凍食品業界の問題点
2007年に中国河北省で起きた天洋食品工場の冷凍餃子劇薬混入事件により、一時安価な冷凍食品に対する信用が大きくゆらぎ、業界全体がイメージ回復に追われましたが、一部のメーカーではその打開策として値上げを敢行したりなど、模索を続けているようです。
冷凍食品工場では老朽化が進む
国内の冷凍食品メーカーは1970年代初期に参入した所が非常に多くあります。その為、各社の主力工場もその時代に建設され操業開始をした所が多いのです。
そうなると、40年の歳月が経った今、冷凍食品メーカー各社では、工場の老朽化に伴うリニューアルが緊急課題となっています。
工場建設に伴う様々な条件
工場のリニューアルが緊急課題とされる冷凍食品業界ですが、40年の歳月が経った今、工場建設当時とは立地環境も事業環境も全く異なっています。例えば、工場建設当時には何もなかった場所に住宅地が増え、汚水処理、臭気対策は必須です。また省エネ・環境保全対策も不可欠の世の中となりました。産地の近くに工場を建てる事が当然だった当時と変わり、今はできるだけ消費地に近い方が有利とされています。
さらに大震災の影響からも、一極集中の生産体制はリスクが大きい為に、複数工場に商品を振り分けた方が良いなど、工場建設に対する条件も変わりつつあります。
味の素は品質重視の値上げでイメージアップを図る
冷凍食品メーカーの間ではあまりにも高すぎるという事で消費者の不安が問題になっていました。安すぎる冷凍食品に消費者の間では、「この安さで本当に品質に問題はないのか」という不安が広まっていたのです。
その為、冷凍食品メーカー大手の味の素は品質アップに伴い価格改定に踏み切りました。品質重視で安全安心な冷凍食品を打ち出した事で、消費者を安心させて需要回復を実現する動きが冷凍食品業界全体に広がっているようです。
冷凍食品業界の今後の展望
冷凍食品は私たちの口から直接体に入る物なだけに、その業界動向は私たちの食生活と直結しているといっても過言ではありません。では、昨今の国内における冷凍食品業界と今後の展望はどうなっていくのでしょうか?
また、冷凍食品メーカーへの就職を考えている人は、今後どういう動きが予想されるかを知っておく必要があります。過去数十年の推移を振り返ると共に、今後の冷凍食品業界の動きを予測してみましょう。
震災後に冷凍食品の価値が見直される
中国・天洋食品事件後に冷凍食品市場は大きく落ち込みましたが、その後は元の水準に戻っています。また、東日本大震災をきっかけに冷凍食品の需要はさらに高まっていきました。震災の中では、保存性や簡便性といった点で冷凍食品の価値は見直され、消費者が定着し始めた事が理由のようです。
国内の冷凍食品は中国依存度が高い
国内の生鮮品や冷凍食品などの加工食品は、年々中国製冷凍食品の割合が高くなっています。現在は1割を超えており、今後も増えていく見込みです。ちなみに2007年の輸入に占める中国からの冷凍野菜は49%、調理済み加工食品は62%を占めるほどです。
女性の社会進出に伴って冷凍食品のニーズも増加
単身世帯の増加と女性の社会進出の増加に伴って、冷凍食品の需要も高まってきました。普通なら手間のかかる料理を電子レンジで解凍するだけで食べられる点は忙しい社会人や主婦の方には魅力的なようです。冷凍食品は日常では欠かせない重要な存在となっており、ピラフや餃子などを筆頭に冷凍食品の種類もここ数年増えてきているようです。
その為、食品スーパーやコンビニ各社でも相次いで、冷凍食品の品ぞろえを強化しているようです。
冷凍食品メーカーはランキングのように大手が多く今後も需要は高まっていく
冷凍食品メーカーの売り上げランキングと今後の展望を紹介しましたが、いかがでしたか?冷凍食品は中国工場における劇薬混入事件などにより、一時的に社会的信用が落ち込んでいましたが、現在ではその業績は回復傾向にあります。また、今後女性の社会進出がよりいっそう進むと、その需要もますます拡大していくと思われます。転職市場として見ても、冷凍食品メーカーは有望な転職先と言えるかもしれません。
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