2020年05月27日(水) 更新

「御中」の正しい使い方と用例とは【ビジネス・就活メール】

この記事の監修者

キャリアアドバイザー

赤塩 勇太

大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。

御中の意味とは?

御中とはそもそもどんな意味なのか、そして正しい使い方について知っておきましょう。

御中は、宛名・宛先が団体のときに使う言葉

御中は郵便物やビジネスメールの送り先が個人でなく、会社の部署など宛名・宛先が個人名でない場合に使う言葉です。誰宛におくればいいかわからない場合や、、会社宛、部署宛などその団体の人であれば誰が開封しても問題ないものを送る際に使う意味合いのものなのです。

「御中」は、「行」や「宛」を丁寧にした言葉だと思っている人もいるかもしれません。この機会に、正しい意味を把握しておきましょう。「御中」は、個人ではない組織宛てに送るときに使います。基本的に担当者が分からない場合に「組織名+御中」として使うため、誰に開封されてもいいという意味になるのです。

御中は封筒やメールの宛先の中でもポピュラーなものなので、忘れないようにしてください。
なお、個人宛の場合は御中ではなく「様」になります。注意しておきたいのが、個人名宛てに「○○様御中」と使用しないということです。

メールの宛名における御中の正しい使い方

御中の意味を正しく理解する事で、間違えを防ぐことができます。御中の正しい使い方と間違った御中の使い方の違いを、この機会にしっかり覚えてしまいましょう。
そうすれば、御中を使う上で二度と間違える事はないでしょう。では例文をご紹介します。

正しい御中のビジネスメールでの使い方例

■会社名 御中
■会社名 △△部 御中
■会社名 △△部 ご担当者様

間違った御中のビジネスメールでの使い方例

■会社名 様
■会社名 △△部 様
■会社名 ○○部 ご担当者様 御中

意外と多い違った御中の使い方

御中の使い方を正しく理解しているひとは、意外と少ないものです。
特に多いのが、「●●様 御中」といった使い方。「様」と「御中」は一方だけを使うものであり、同時利用はマナー違反となります。

就活のメールや電話のマナーを確認しよう

就活中は、企業にメールを送ることや電話をかける機会が多くあります。これらは、ビジネスマナーをきちんと守ることが大切です。メールや電話のマナーは社会人として必要なスキルでもあるため、就活中から身に付けておくといいでしょう。

マナーを身に付けるために目を通しておきたいのが「就活マナーマニュアル」です。就活に必要なマナーが網羅されており、メールや電話のマナーについても詳しく掲載されています。日程調整などのメール例も紹介しているため、確認しておくと役立ちます。無料でダウンロードして、電話やメールでの失敗をなくしましょう。

ビジネスメールの正しい宛名・宛先の書き方

メールで御中をどう使うか、ということも大事ですが、基本となるビジネスメールの正しい宛名・宛先の書き方もしっかり押さえておきましょう。

宛名は必ず一行目に書く

宛名は必ず一行目に書きます。
宛名を書く場合は、以下の流れで書きましょう。

①会社名
②部署名
③名前
④様

宛名は苗字だけでも構いませんが、会社内に同じ苗字の人がいるかもしれません。そのため、できるだけ苗字はフルネームで書くようにしましょう。相手に役職ある場合は、役職も付け足しますので、このポイントはしっかりと覚えておきましょう。

就活で人事部や人事担当者にメールを送る場合の宛名とは?

御中や様はビジネスメールの宛名・宛先に欠かせないものです。
そのため、ビジネスマナーに則っておこなう就活でもメールの宛名や会社名の記載方法などに注意を払わなければいけません。就活をしていると人事部や人事担当者にメールを送る機会も多いでしょう。その場合の正しい宛名を知っておきましょう。

人事部・人事担当者へのメールの宛名・宛先例

■会社名 人事部 御中
■会社名 人事部 採用チーム 御中
■会社名 人事部 採用課 ご担当者 様
■会社名 人事総務部 ヤマダ様
■会社名 人事部 採用リーダー タナカ 様

御中や様を正しく使えない人は印象を悪くもたれるため要注意

御中や様はメールや封筒などの宛名はビジネスに欠かせない基本的なマナーです。「御中」の本来の意味は、その団体の所属であれば誰でもかまわない、という意味ですが、相手を敬う敬称の意味合いも強くなっています。そのため、御中と様は使い分けが重要になってくるのです。

就活では御中の使い方を間違うだけで落とされる可能性も

就活の選考は減点方式です。その人のいいところを見ているのではなく、マイナスとなるところを探されます。この傾向は選考人数の多い書類選考や1次面接などでさらに強くなります。
メールで問い合わせをしたり、封筒で書類を送ったりという場面で御中など宛名のマナーができていないと、減点されてしまいます。さらに、応募者が多ければ、書き方にミスのある書類は一律落とす、といった処置をとられる可能性もあります。
御中の正しい書き方は一度覚えてしまえば簡単なので、本格的に就職活動が始まる前にマスターしておきましょう。

メールの書き方の基本マナーを押さえておこう!

ビジネスメールや就職活動で送るメールは、御中などの宛名・宛先のマナー以外にもさまざまなマナーやルールがあります。ビジネスメールを送る際のポイントを見ていきましょう。

メールは相手が一度読めば理解できるように書くのがマナー

社会人であれば1日に何十通、何百通ものメールに目を通すもの。そのため、ビジネスメールは相手が一度読めば理解できるように書くのがマナーです。仕事での付き合いだからと漢字のある単語はすべて漢字にしてしまったり、丁寧な文章にしすぎてしまうと、読みにくいメールになってしまいます。
漢字とひらがなのバランスを調整する、一文は50文字以内で区切る、テキストは5行ほどでブロック分けするなど、相手に配慮してメールを作成しましょう。

内容が理解しやすいメールの流れ

メールは、宛名→自己紹介→用件→用件の詳細→締めの挨拶→署名
の順番で書くと相手に内容を理解してもらいやすくなります。

例えば、

【宛名】
株式会社○○
資材調達部 ○○様

【挨拶・自己紹介】
お世話になっております。
○○株式会社、営業部の○○です。

【用件】
××の納期の変更についてご相談させていただきたく
ご連絡いたしました。

【用件の詳細】

本文

【締めの挨拶】
何卒よろしくお願いいたします。

【署名】
○○株式会社
営業部 ○○○○
東京都○○区○○1-2-3
TEL:03-0000-0000
MAIL:xxxxxxx@co.jp

といった流れです。

相手が質問してきそうなことの答えは先に書いておく

ビジネスメールのやり取りは短ければ短いほどよいものです。そのため、相手が知りたいであろう情報や、相談の理由、アポイントメントの候補日などは、相手が返信で問い合わせる前に、先に書いておくようにしましょう。そうしないと、メールのやりとりが長引き、二度手間・三度手間になってしまいます。

メールの宛名の御中・様の使い分けは絶対に間違わないように!

御中・様といった宛名のメールでの正しい使い方と意味を見ていきましたがいかがでしたでしょうか。会社名や担当者といった宛名・宛先はビジネスメールのなかでも基本的なマナーです。

ビジネスマナーにのっとっておこなう就活でもメールでの御中・様の意味を知り、正しく使い分けしなければ、選考から漏れてしまうかもしれません。メールの宛名の御中・様の使い分けは絶対に間違わないようにしましょう。

キャリアアドバイザー|赤塩 勇太

就活では言葉使い一つに気を付ける必要がある

就活において「御中」の使い方それ自体が、選考のチェック項目に入っているわけではありませんが、それでミスをして相手の心証を損なってしまうのはもったいないことです。基本的な部分で抜け漏れがないよう、しっかり対策をしておきましょう。

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