2018年07月30日(月) 更新

就活軸の見つけ方と明確化すべき理由

就活の軸が必要な理由とは

「就活の軸」とは、就職活動を行う上で、確固たる自分の基準となるもののことを言います。つまり、「自分の中の基準」です。この就活の軸がブレると、就職活動や人生において、迷走することもあり得ます。軸がぐらぐら揺れていて不安定な学生を、企業は採用したいと思いません。「就活の軸」を明確に構築すれば、面接でも自信を持ってアピールすることも可能でしょう。就職活動における軸は、これからの自分の生き方やキャリアの要につながりますので、就職活動の機会にぜひ明確にしておきましょう。

軸がないと志望動機が見つからない

「就活の軸」を持たないまま就職活動を進めて行くと、志望動機が見つからないという壁にぶつかってしまいます。「就活の軸」が明確になっていなければ、なぜその業界なのか、なぜその企業なのか、その企業で何をしたいのか、なぜそれをしたいのか、という理由があいまいになるからです。ここをはっきりしておかなければ、志望動機があやふやなまま、選考に進むことになりかねません。志望動機は、選考が進めば進むほど、「就活の肝」と言っても過言ではありません。アルバイトを雇うのではなく、正社員を雇うからです。企業も安易な志望動機の学生は採用したくないですよね。書類や面接で自信を持ってアピールするためには、まず「就活の軸」をはっきりさせておきましょう。軸が定まれば、目標が明確になるわけですから、円滑に就職活動を進められる可能性も高くなるでしょう。

軸があると就職後のミスマッチが減る

「就活の軸」を明確に持って就職活動を行うことは、就職後にも影響を与えます。大学卒業後、正規の新入社員として働いている人が、その会社で3年以上継続して働く割合をご存知でしょうか。厚生労働省が2015年10月に公表した調査によれば、大学新卒の3年以内の離職率は、32.3%でした。これは、7割弱の人しか継続して、同じ場所で働いていないということです。要因は一概には言えませんが、自分の希望と入職した企業とのミスマッチが原因の一つにあるでしょう。このミスマッチを防ぐためにも、「就職の軸」を中心とした就職活動を行うべきです。「就活の軸」を持って、自分自身と向き合い、将来のビジョンやキャリアをイメージすることで、自分がどのような業界や企業で働きたいのかが明確になります。少なくとも「就活の軸」がしっかりあれば、離職する可能性は低くなるのではないでしょうか。明確になった志望動機があれば、業界や企業のことを知る努力もするでしょうから、必然的にギャップが解消され、結果的に入社後のミスマッチを減らすことができるかもしれません。

自己分析に役立つ

就活活動と言えば、「自己分析」です。「自己分析」とは、自分がどのような人間であるかを探ることに他なりません。自分のこととなると、わかってるようでわからないこともしばしばあります。就職活動では、他人に自分のことを知ってもらう必要があります。自分自身が自分のことを分析や理解できていなければ、相手に伝えるのは非常に困難です。「就活の軸」を見つけていくことは、「自己分析」にも役立っていくでしょう。結局、自分がどのようなキャリアを築いていきたいかを考えることも、「自己分析」なのです。「自己分析」をする中で、「就活の軸」が見つかることもあるかもしれません。自分を理解して自分自身を知る。このことは、「就活の軸」や「自己分析」をする上で、欠かせない要素です。

就活軸の見つけ方①過去の出来事を洗い出す

嬉しかったことを思い出す

嬉しかったことを思い出し、「就活の軸」を考えてみましょう。自分が何をしたときに、喜びを感じ、嬉しかったのかをヒントにするのです。例えば、カフェでアルバイトをしている学生が、お客さまと接する中で、直接感謝の言葉をかけられることに喜びを感じたとしましょう。そのカフェには、場所柄、常連客が多く、そのようなお客様とのコミュニケーションにやりがいや喜びを感じていたとします。常連客からダイレクトな反応を受けることが嬉しさにつながるのであれば、この学生にとっての「就活の軸」は「直接、人と深く関わり合うこと」となるでしょう。「就活の軸」が見つかれば、それを実現できる道を探せばよいのです。不特定多数ではなく、限られた顧客を相手にするような業界や企業を目指すかもしれません。あるいは、ボランティアのサークルをしている学生がいたとします。老人や子供を含めてあらゆる世代との交流を通して、嬉しい感情が芽生えるタイプの学生です。そこから、世代に関係なくコミュニケーションを取ることが好きだと気づき、老若男女問わない仕事が向いていると考える学生がいるかもしれません。自分はどのような場面で嬉しさを感じたのか思い出してみましょう。

成長できたことを思い出す

成長できたことを思い出すことからも、「就活の軸」は考えられます。人間は何かしら経験を積めば、大なり小なり成長をすると思います。時には、大きな失敗を乗り越えて成長を実感することもあるでしょう。むしろ、そちらの方が多いかもしれません。就職活動でも、失敗経験から人物を探るのは鉄板です。サッカー部に所属していた学生を例に取ってみましょう。幼少期からサッカーを始め、高校では強豪チームで常にレギュラーでした。しかし、大学ではサッカーをやりつくしたので、勉強に打ち込みたくて経営学を学びました。ただ、サッカーと完全に縁を切ったわけではありませんでした。週末に社会人を含めたクラブチームのようなところで、趣味の範囲でサッカーを続けていました。サッカーの実力は申し分ないけれど、そのチームには、高校生から社会人まで幅広い年代がいます。最初は接し方に苦労しました。チームメイトの年代もサッカーのレベルも違います。でも、このままでは現状が変わらないので、自ら積極的に話しかけることを実践しました。すると、少しずつ状況は変わってきました。彼はそこから自ら積極的に動くことで成長を実感し、積極性に磨きをかけていきます。この学生にとっての「就活の軸」は「自ら積極的に動くことが成果に結びつく」ということになるでしょう。積極性が活かせるかどうかを軸に就職活動を進めるとスムーズに進むかもしれません。成長には学びがつきものです。成長した経験を思い出してみましょう。

熱中できたことを思い出す

熱中できたことを思い出すことも「就活の軸」を見つける上で有効です。自分は何に熱中してきたのか。どのような場面で集中できるのか。熱中できることは、好きなこと、得意なことの場合が多くあります。そういったことを仕事に置き換えてみると、頑張る原動力になるかもしれません。人間には誰にも向き不向きがあります。そんな中で、これだけは熱中したことがあるという経験があれば、ぜひそれを「就活の軸」を見つけるヒントにしてみましょう。熱中した結果、特別な成果が出せたかどうかはここでは関係ありません。過去を遡ってみると、20年生きていれば、誰でも何かに熱中した記憶はあると思います。最近、話題の将棋を例に取ってみましょう。この学生は、小さな頃から将棋が大好きで、クラブ活動でも将棋部に所属していました。彼は将棋を続けてきたことで、集中力を養ってきました。直接的には、将棋は仕事には役立たないかもしれませんが、一つのことに集中できる力は汎用性もあり、きっと仕事でも役立ちます。この学生は、「持前の集中力」が「就活の軸」となり、これを活かせたり、評価されたりする企業を志望につなげることが考えられます。

就活軸の見つけ方②共通点を探す

洗い出した出来事を比べる

「就活の軸」を見つける上で、洗い出した過去の経験を比べることも大事です。優先順位や人生に影響を与えたポイントがあるからです。学生によっては、ターニングポイントや「就活の軸」になったのが、中学生や高校生のときかもしれません。人それぞれ、プライオリティがあります。そのためには、経験を棚卸して、比較検討する必要がありそうです。例えば、自分史を書き出す(自己分析)。他人から見た自分を知る(他己分析)。キャリアカウンセリングを受けて、引き出してもらう、など方法はいくつかあります。まずは、主体性を持って、自ら考えることがおすすめです。そこから次のステップで他人からのサポート受けると相乗効果が発揮され、見えていなかったものが少しずつ鮮明になってくるでしょう。その中で、自分にとって特別な出来事が見つけられれば、それを「就活の軸」に結び付けることができるでしょう。

結果を出せた理由を探る

結果を出せた経験があれば、ぜひ就職活動を考える上でも活用しましょう。なぜ結果を出せたのかという理由から「就活の軸」を探してみるのです。例えば、大学の部活動で大学生になってから楽器を始め、コンクールで優勝した経験のある学生がいます。その学生は、毎日コツコツと一日も欠かさずに練習を続けてきました。毎日続けるというのはなかなかできることではありません。しかも、大学生から楽器をスタートするとは、周りとのレベルも相当あったはずです。自分の努力でコンクール優勝という結果を出せたとしたら、すばらしいことです。目標のために努力を継続できる力、やり抜く力というのは、強みにも値しますが、「就活の軸」と考えることもできます。努力や継続力が役立ち、さらにそれが評価されることを「就活の軸」に据えれば、生き生きと働くことができる企業を見つける有力な手掛かりになるでしょう。

就活軸の見つけ方③基準を考える

譲れないものは何か考える

「就活の軸」は自分の確固たる基準のことなので、譲れないものは何かを考えるのは、最もダイレクトに「就活の軸」を見つける道になるでしょう。絶対に譲れないものは何でしょうか。金銭面なのか、働き方なのか、人それぞれでしょう。譲れないものを抑え込むと働き始めてから苦しむことになりかねません。結果的に、ミスマッチによる早期離職につながります。将来、海外で働きたい気持ちがあるのに、海外勤務がない企業を選んでしまう。自分が頑張っただけ認めてもらいたいのに、成果主義ではない企業を選んでしまうなどです。譲れないものがお金だってかまいません。かつて、お金を多く得たいところから、広げていった学生を何人も見てきました。しかし、ただお金を稼ぐことが譲れないことだ、と意気揚々と掲げても失敗してしまいますので、ご注意ください。なぜ、それが譲れないのか、その理由が大切です。

やりたくないことを考える

ポジティブな内容から「就活の軸」を見つけられなければ、やりたくないことから探っていきましょう。「就活の軸」として、こういったことは違うという逆視点からのアプローチです。自分にとって、やりたくないことは何でしょうか?意外にこの問いは、学生から即答されることが多いです。逆にやりたいことがわからないという質問の方が圧倒的に多いです。とはいえ、やりたくないことも明確にしておきましょう。全国転勤を望まないのに、憧れや体裁でメガバンクの総合職を選択してしまったり、笑顔を作るのが苦手なのに、華やかさに憧れてキャビンアテンダントを目指すなどはミスマッチを生む原因になります。やりたくないことをやることほど、ストレスになることはありません。ただし、仕事は大なり小なりやりたくないことだってやらなければなりません。ここでお伝えしたいのは、本質的な部分です。自分を知った上で、自分とは全くマッチしないことを指します。接客したくないとか、金融に携わりたくないとか、公務員はやりたくないなどになります。最後に、言うまでもなく、やりたいことを考えることも重要です。

就活軸の見つけ方④仕事に直結してる箇所を探す

仕事で重視する部分と軸をイコールにする

仕事で重視する部分と「就活の軸」がイコールになることが理想です。仕事で老若男女を笑顔にすることを重視しているにもかかわらず、「就活の軸」がブレてしまい、限定された顧客を対象にした仕事を選ぶとミスマッチになります。BtoCの仕事を希望しているのにかかわらず、BtoBの仕事を選んでしまうのも同様です。もちろん、仕事には様々な側面がありますので、BtoCの業界だけれど、BtoBの仕事をすることもあります。その場合は、将来の展望、ビジョンなどの理由がしっかりしていれば、問題はありません。「就活の軸」とは、「自分の中の基準」です。就職活動において、「自分の中の基準」をいかに仕事で実現できるかを目指していけば、自ずと「就活の軸」と仕事で重視する部分が近づいていきます。

イコールにならない部分を切り捨てる

もし、仕事で重視する部分と「就活の軸」がイコールにならなければ、イコールにならない部分は切り捨てましょう。ここまで、さまざまな「就活の軸」の見つけ方をお伝えしてきましたが、「就活の軸」は自分自身の体験、思考から探し出すものですので、活かし方を変えればよいのです。就職活動はアピールする場所ではありますが、全てを出す必要はありません。全てというのは、聞かれていないことや、仕事で重視する部分とイコールにならない部分などと言えます。引き出しはたくさんあっていいでしょうが、志望企業とマッチしない「就活の軸」を言っても、自分の首を絞めつけるだけです。「将来は海外で活躍したいです」といっておきながら、海外に支社がなければ意味がありません。

就活軸があると選考で有利

志望動機に説得力がうまれる

「就活の軸」が明確に定まっていれば、説得力が生まれます。例えば、自動車部品メーカーを志望する学生が、自動車メーカーや自動車ディーラーではなく、なぜ自動車部品メーカーを志望するのか問われたとします。祖父が機械の部品を作る工場を営んでいて、それを小さいときから見て育った学生なら、祖父が誇りを持って部品を作る姿が原体験にあったからかもしれません。別の学生の場合には、別のアプローチから明確な志望動機を持つでしょう。例えば、電気美術や音響のサークルに所属していたとします。音楽を演奏する人をバックアップする仕事にやりがいを感じて、サークル活動を頑張りました。その経験から、裏方で支えることが軸となり、自動車メーカーではなく、それを支えるパーツ、自動車部品メーカーにこだわったかもしれません。「就活の軸」は自分自身の経験や思考から導き出すものですので、なぜこの仕事がしたいのかというオリジナルで明確な裏付けになるのです。

面接で一貫性のある受け答えができる

ブレない「就活の軸」を持てば、面接でも一貫性のある受け答えができるでしょう。自らの経験による裏付け(具体的な根拠となるエピソード)があるから自信を持って自分のことをアピールすることが可能となります。面接に進むと、人事担当者は「なぜ?」を連発します。なぜ、そのように考えるようになったのか、なぜ、そのような行動を取ったのかなどです。要するに、裏付けを知りたいわけです。学生は口先では、いくらでも何でも言おうと思えば言えます。極端かもしれませんが、嘘だって話すこともできるでしょう。しかし、掘り下げられる面接では嘘は露呈します。回答に困ってしまったら、「就活の軸」が何であったか、思い出しましょう。「就活の軸」つまり、自分が重要視していることが、企業のどういったところと結び付くのかに立ち返るのです。一貫性のある受け答えをすることで、相手に納得してもらえるような面接を目指しましょう。

就活軸の見つけ方を試し就職後のミスマッチを減らそう

ここまで見てきたとおり、「就活の軸」の見つけ方はいろいろあります。どこからアプローチしても構いませんので、ぜひ自分だけの「就活の軸」を探してみてください。そして、働き始めて、こんなはずではなかったということがないように、「就活の軸」をきちんと活用することが大事です。「就活の軸」を見つけることは、換言すれば、自らのキャリアについて考える「キャリアデザイン」するということになります。キャリア研究の大家、エドガー・シャインによれば、「3つの問い」について内省することで、自分自身のキャリアをデザインしていけると考えています。就活は一時期かもしれませんが、キャリアは一生涯続きます。就職後のミスマッチを減らすために是非、この「3つの問い」をおすすめします。「できること」「やりたいこと」「やるべきこと」です。就職活動に寄せて考えてみましょう。「自分にできることは何か?」「自分は何がやりたいのか?」「自分は何をやるべきことに価値を感じるのか?」この3つの問いに対して、自ら考えてみましょう。
ちなみに、キャリアデザインは生涯にわたって続くわけですから、この3つの問いは、社会人になってからも繰り返すことになります。キャリアとは、一生をかけた自分自身への問いかけと行動の繰り返しです。

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