2020年06月30日(火) 更新

【百貨店に就職したい人必見】志望動機の書き方におけるポイントと例文3つ|業界の現状と4つの仕事内容もご紹介

まずは百貨店の業界研究をする

志望動機は業界研究をもとに作成していく

志望動機を書くためには、業界研究をして百貨店についての基本情報や職種を詳しく知っておく必要があります。百貨店業界についての情報をもとに、志望動機を書くのです。志望動機は、「なぜその業界を選んだのか」「なぜその業界の中でも自社を選んだのか」というきっかけを明確に書かなければなりません。業界について把握しておくのは、とても大切なことなのです。

百貨店の基本情報

まずは、平成25年~26年の百貨店の基本情報を見ていきましょう。業界動向サーチによると、業界規模や労働者数は、以下の通りです。過去5年の伸び率は-1.3%ですが、売上高純利益は+2.9%となっています。平均勤続年数が、比較的長いのも特徴といえるでしょう。

百貨店の基本情報(業界動向サーチ調べ)

業界規模:7兆6,012億円
経常利益計:7,471億円
売上高純利益率:+2.9%
過去5年の伸び率:-1.3%
総資産額:16兆4,874億円
労働者数:33,847人
平均年齢:42.3歳
平均勤続年数:18.1年
平均年収:569万円

百貨店の売上高ランキング

次に、売上高のランキングです。売上高としては三越伊勢丹ホールディングスがトップで、J.フロントリテイリングや高島屋などの百貨店が、後を追っている状態といえます。

百貨店業界 売上高ランキング(企業名/売上高(億円))

1:三越伊勢丹ホールディングス/1兆3,215
2:J.フロントリテイリング/1兆1,463
3:高島屋/9,041
4:セブン&アイ・HD(百貨店事業)/8,691
5:エイチ・ツー・オーリテイリング/5,768

百貨店でできる4つの仕事内容

業界研究が済んだら、次にどういった職種で活躍したいのかを明確にしていきましょう。百貨店といっても、様々な職種がありますので、職種別に百貨店でできる仕事の内容を詳しく見ていきましょう。

販売(販売・マネージャー)

まずは、販売職です。販売職では、売場での接客や商品販売、発注、在庫管理、伝票処理などをおこないます。売場のマネジメントや、スタッフへの教育などを任される場合もあり、業務は多岐に渡るといえるでしょう。

仕入・物流(バイヤー)

次に、仕入・物流職です。仕入・物流では、商品の選定や仕入、新規開拓などをおこないます。仕入・物流は、常に社会や景気、消費行動の変化を見ながら、魅力的な商品を提供する役割を担っているのです。「売れそうだから」という理由だけで仕入れるのではなく、市場の動向を伺いながら選定しなければなりません。

販売支援(販売催促・店舗企画)

販売支援は、イベントや物産展の企画、広告や媒体の設置でさらに活気ある売り場づくりを担っています。売り場改装やレイアウト変更など、季節や年数に合わせた対応も仕事内容です。百貨店で開催されているイベントなども、販売支援の担当者が企画しています。企画をするのが得意・やりたいと思っている方は、こちらの職種がおすすめだといえるでしょう。

営業(外商営業・法人営業)

最後に紹介するのは、営業職です。営業職は、多くの商品を購入してくれる業者や個人に対して、直接事務所や自宅に赴いて商談をおこなっています。大口顧客の獲得は、百貨店の経営に直接影響する部分であり、経営状態維持のためにも欠かせない存在だといえるでしょう。
このように、百貨店にはそれぞれ重要な役割を担っている職種が多数存在します。自分に合った職種を絞って、志望動機を書き進めていきましょう。

志望動機における書き方のポイント3つ

①なぜ百貨店業界を選んだのか明確に書く

ここからは、志望動機における書き方のポイントを見ていきましょう。ポイントとしては3つあり、1つ目は【なぜ百貨店業界を選んだのかを明確に書く】ことです。業界研究や企業研究をしていると、現状や今後の課題が見えてくるでしょう。その上で、なぜ百貨店業界に就職したいのか・百貨店業界でなければならない理由・なぜその百貨店を選んだのかを、しっかり書いてください。
その際、志望した理由は最初に書くのがベストです。志望動機は結論から書き始めた方が、読み手の頭に入りやすいといえます。

②業界研究の内容を盛り込みすぎない

2つ目のポイントは、【業界研究の内容を盛り込みすぎない】ことです。業界研究をすると、就活に活かせる有益な情報が手に入ります。情報の取捨選択を上手にしなければ、最も伝えるべき「志望理由」が伝わりにくくなってしまうのです。せっかく業界研究で得た情報が散乱してしまわないよう、整理して書いていきましょう。

③自分の強みが仕事にどう活かせるかを書く

最後のポイントは、【自分の強みが仕事にどう活かせるかを書く】ことです。志望動機に強みを書くのは大切なのですが、就活生がやってしまいがちなことがあります。それは、強みの根拠となるエピソードを深堀してしまうというものです。志望動機で人事担当者が知りたいのは、エピソードではありません。自社にどのような強みを持って入社し、貢献してくれるかどうかなのです。自分がやりたい仕事に対し、どのような強みが必要かを選択してアピールするようにしましょう。

④伝わりやすい構成にする

志望動機を作成する際に、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。志望動機ジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで理想的な流れの志望動機が完成します。面接での志望動機に関する質問にも対策が可能です。無料でダウンロードできるので、効率的に志望動機を完成させましょう。

参考にすべき志望動機の例文3つ

例文①

最後に、参考にすべき志望動機の例文を3つ見ていきましょう。

例文①

私が貴社を志望した理由は、2つあります。1つ目は、百貨店の若者離れを解決したいからです。業界研究で、百貨店の若者離れが深刻だと知りました。そこに目をつけた貴社の若者を呼び込むプロジェクトに興味を持ち、志望しました。そして2つ目は、百貨店ならではの接客方法で、販売のプロとして成長したいと考えているからです。貴社は、昔ながらの接客を大切にされています。アルバイト時代、ビジネスマナーの大切さについて教えてくれたのは、貴社を退職してから入社された方でした。アルバイトで身に付けたマナーと販売経験で、販売のプロとして成長し、貢献したいと考えています。

例文②

例文②

私が貴社を志望したのは、関西に多くの拠点を置く「百貨店」に魅力を感じたからです。私は大阪で生まれ育ち、将来は大阪の企業に就職して、恩返しをしていきたいと考えていました。就職活動では広い職種を視野に入れてスタートしたものの、徐々に小売業に興味が湧いてきました。そして業界研究を進めるうちに、多彩な職種・雇用形態のスタッフたちと一緒に働ける「百貨店」という業態に惹かれました。
貴社では、アルバイト時代に培った、ニーズに沿った売り場づくりができる強みを活かして、売上アップに貢献したいと考えています。

例文③

例文③

私は、地域密着をモットーとしている貴社で、企画として貢献したいと考え志望しました。学生時代、ゼミで地域イベントを企画をしたことがあります。この企画を成功させるために、私は地域の方がどんなイベントを望んでいるのかを、徹底して聞き込みました。全てのニーズを反映させることはできませんでしたが、終了後に「ありがとう」「また企画してほしい」と言っていただけました。この経験から、地域に密着した場所で地域の方に喜んでもらえるような企画ができる仕事に就きたいと思うようになりました。
百貨店のなかでも地方郊外店の衰退が相次ぐ中、地域密着がモットーの貴社で、これまでの経験を活かして貢献したいと思います。

百貨店志望の就活生は3つのポイントと例文を参考に志望動機を作成しよう

百貨店に就職したい人が参考にするべき、志望動機の書き方と例文をご紹介してきましたが、いかがでしたか?志望動機を書く際は、業界研究を徹底的におこないましょう。そして、業界研究で得た情報をもとに志望動機を書いてください。
百貨店業界は、全体的に市場規模が縮小傾向にあります。その中でなぜ百貨店業界を志望しているのか明確に書くことができれば、内定をもらえる確率は高まるはずです。

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