2020年06月26日(金) 更新

【紙製品業界を徹底解説】就活生が知っておくべき現状や今後の課題~やりがいや適性についてもご紹介~

紙製品業界に応募する予定はありますか?

キャリアパーク会員の就活生を対象に「紙製品業界に応募する予定はありますか?」というアンケートを実施しました。
アンケートの結果から、「紙製品業界に応募する予定がある」と答えた就活生は、25%ほどになりました。こちらの記事では、紙製品業界の現状や今後の課題、向いている人などをご紹介します。少しでも紙製品業界に興味がある就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください。

紙製品業界の仕事内容とは

紙製品業界の仕事内容①:開発

まずは、紙製品業界の仕事内容をご紹介します。1つ目は、開発関係の仕事です。開発関係といっても、製品・素材研究開発や品質分析など、幅広くおこなっています。製品・素材研究開発では、主に紙の製品や素材の研究および開発を手掛け、品質分析では、自社製品の品質を高める分析をおこなっているのです。また、コスト削減方法の分析も、品質分析の重要な仕事だといえるでしょう。

紙製品業界の仕事内容②:生産

2つ目に、生産関係の仕事内容を見ていきましょう。生産関係の仕事には、主に原料調達・海外樹林・プラントエンジニアリングなどの業務があります。原料調達は、文字通り原料の調達や原価の管理をおこなう仕事です。海外樹林は、原材料である木をどのように植林すれば、生産性を高められるのかという研究をおこないます。プラントエンジニアリングは、工場の設備や導入する機材の研究をおこない、生産率を高めることに注力する仕事です。

紙製品業界の仕事内容③:営業

3つ目の仕事内容は、営業関係です。営業関係には、実際に紙製品を販売する営業と、販売するための戦略を考える企画があります。近年は、国内だけでなく国外に販売している企業も多くなっているため、営業の戦略が業績を伸ばすカギといえるでしょう。
ここでは、紙製品業界の仕事内容として3つ紹介しましたが、一般企業にある総務や経理財務の仕事もあることを覚えておいてください。

紙製品業界のやりがいと向いている人

紙製品業界のやりがい

紙製品業界のやりがいは、身近なものが自分たちの手で作られていることを実感できたときに感じるでしょう。紙といっても、ノートやコピー用紙だけではありません。紙コップやティッシュなども、紙製品のひとつなのです。これらは、私たちの生活において非常に身近なものであり、なくてはならないものだといえます。それを、自分たちの手で作り出すわけですから、一番のやりがいといっても過言ではないでしょう。

紙製品業界に向いている人

紙製品業界で働くのに向いているのは、作業をコツコツと丁寧にできる人です。紙製品業界では、仕事の正確さや品質管理を徹底しておこなっています。これらをひとつでも適当にしてしまうと、品質の低下などに繋がりかねません。そのため紙製品業界には、丁寧かつ正確に仕事ができる人が向いているといえるでしょう。
また、最近は海外でも販売している会社もあるため、高い語学力が必要とされていますので、外国語に自信がある人にも向いているかもしれません。

紙製品業界の現状

業界規模は大きいが売上高は前年割れを記録している

業界研究SEARCH.COMによると、紙製品業界の業界規模は4兆8,653億円、平均年収は561万円でした。業界規模に関しては、123業界中50位であることから、そのスケールの大きさがうかがえるでしょう。平均年収に関しても、dodaによると労働者全ての平均年収より高いことが分かります。そんな輝かしい紙製品業界ですが、平成20年までは相次ぐ原料価格の変動に苦しみ、平成22年3月決算時には、主要製紙会社28社中24社が売上高前年割れを記録してしまったのです。

紙製品業界の業績は増加傾向にある

原料価格の変動に苦しんだ紙製品業界ですが、平成25年以降は、企業や消費者活動の活性化により若干の増加傾向にあります。しかし、インターネットの普及に伴うデジタル化の影響で、紙の需要が低迷し始めているのも事実です。また、人口減少の影響で市場の収縮が激しさを増しています。国内でも紙の需要が頭打ちを抱えているため、今後は海外事業の展開や業界再編などの新たな成長に向けて、動きが活発化していくでしょう。

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紙製品業界の今後の課題

海外進出

紙製品業界の課題のひとつに、海外進出のロールモデルがないことが挙げられます。これは、ほかの業界より海外進出に出遅れていることが原因です。とはいえ、軽率な行動や戦略のミスをしてしまうと、大きな損失に繋がります。新しい市場の獲得のためにも、迅速かつ確実に海外市場を開拓しなければいけません。

ペーパーレス化

近年のペーパーレス化も、紙製品業界にとって大きな課題です。ペーパーレス化とは、インターネットの普及により、新聞や雑誌などの書籍が電子化されることをいいます。これにより紙の需要が低迷している一方で、インターネット通販の拡大に伴い、段ボールなどの板紙は需要が増加しているのです。しかし、生活の中だけでなくビジネスシーンでもペーパーレス化が進んでいるので、業界全体として対策が必要になるでしょう。「紙製品が無くなることはない」と甘えていると、市場規模は収縮を続け、やがて紙製品業界のバランスが崩れてしまうのです。

紙製品業界の大手企業3社

紙製品業界には、どんな会社があるのか知らない就活生も多いでしょう。業界動向SERCH.COMによると、紙製品業界の売上高ランキングは1位王子HD、2位日本製紙株式会社、3位レンゴー株式会社でした。ここでは、売上高ランキングの上位3社を詳しくご紹介します。採用情報のリンクも貼っておきますので、就活の参考にしてください。

王子ホールディングス株式会社

  • 住所:〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目7-5
  • 電話番号:(03)3563-1111
  • 代表者名:矢嶋 進
  • 創業:1873年(明治6年)2月12日
  • 連結従業員数:33,605名(2016年3月末時点)
  • ホームページ:王子ホールディングス株式会社・採用情報

日本製紙株式会社

  • 住所:〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-6(御茶ノ水ソラシティ)
  • 電話番号:(03)6665-1111
  • 代表取締役会長:芳賀 義雄
  • 代表取締役社長:馬城 文雄
  • 設立:1949年(昭和24年)8月1日
  • 従業員数:単体・5,174名(2016年4月1日時点) 連結・11,741名(2016年3月31日時点)
  • ホームページ:日本製紙株式会社・採用情報

レンゴー株式会社

  • 住所:〒530-0005 大阪市北区中之島2-2-7 中之島セントラルタワー
  • 電話番号:(06)6223-2371
  • 代表者名:大坪 清
  • 創業:1909年(明治42年)4月12日
  • 従業員数:単体・3,700名(2017年3月31日時点) 連結・16,038名(2017年3月31日時点)
  • ホームページ:レンゴー株式会社・採用情報

紙製品業界の業績は良くなっているがペーパーレス化による課題がある

ここでは、紙製品業界の現状や今後の課題をみてきましたが、いかがでしたか。紙製品業界は、若干ではありますが業績は良くなっています。しかし、インターネットの普及によるペーパーレス化の影響で、様々な課題が見つかりました。「紙製品の需要はなくならない」という考えは止め、ペーパーレス化に対応する対策を考える必要があります。就活に活かすためにも、この記事を参考にしっかり業界研究をおこないましょう

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