2020年06月25日(木) 更新

リース業界の将来性は?売上高ランキングと企業情報

リース業界への就職には「業界研究」が必要

リース業界を志望するためには、「業界研究」は欠かすことが出来ません。さらに言えば、他業界以上に「業界研究」の質の差が問われるのが、リース業界の特徴になります。
「業界研究」の質が大切な理由は、就職活動を行っている多くの学生にとって、リース業界が馴染みのない業界であるためです。恐らく、就職活動を始める段階から、一目散にリース業界に目を付ける学生はいないでしょう。就職活動のために情報を集める中で、リース業界を認知し、その周辺分野を学び始めるはずです。このことから言えることは、どれだけ「業界研究」を行うことが出来るかどうかによって、他の就職活動性と差が広きやすい業界であるということです。
どれだけ何も分からない状態から、リース業界を研究出来るかが、選考を有利に進めるための大切な要素になります。

事業の資産を貸与契約するのが仕事

企業が事業を行うためには、たくさんの資産が必要になります。これは、お金のような資産だけでなく、普段使う机やパソコンのようなIT機器、さらには、専門的な産業機械や工作機械など多岐に渡ります。こういった資産を全て企業内で購入するのは、企業として必要以上の負担になることがあります。なぜなら、企業として事業を行っていく中で、どのような対応が必要になるのか分からないためです。事業の状況によって、必要なモノやサービスも変化します。必要なモノやサービスが変化する中で、いちいち必要になる度に購入していては、企業自体が立ち行かなくなってしまいます。
こういった変化に対応しなければいけない企業の状況を解決するのが、リース業界で行われる事業の資産を貸与契約する手法です。リース業界の企業が、必要なモノを代理で購入し、貸し出すことで、企業が必要以上に資産を持つリスクを軽減することが出来ます。
リース事業を行う企業は、資産を貸し出す手数料を基にビジネスを行います。資産を貸し出す契約が終了した後でも、一度購入したモノは、また別の企業でそれを必要としている企業があれば、貸し出します。

市場規模を把握しておく

リース業界の市場規模は、約6兆4,000億円ほどです。日本に存在する業界の中では、大きくもないが、小さいわけでもないという中間に位置する市場規模と言えます。
リース業界内での動きは、この10年で見れば、市場として横ばいの時期もあれば、増加傾向の時期もあります。そのような動きの中で、特に注目するべきなのは、平成24年以降の東日本大震災復興が必要とされていた時期です。この時期は、復興支援などによってリース業界でも市場回復に至りました。
ある程度市場がなくなる心配がないリース業界ですが、注意することもあります。事業に使用する資産を企業が必要とするかどうかは、景気の影響次第で大きく異なるということです。日本の景気がどのような変化を見せるかによって、リース業界の命運も大きく左右されるでしょう。

銀行とリース会社との競合激化を調べておく

市場として、大きく需要がなくなることのないリース業界ですが、就職活動で志望するうえで気を付けた方がいいことがあります。それは、市場内での競争が激化する可能性が高いということです。市場としてリース事業のニーズがなくなることはありません。しかし、よほどのことがない限り、大きく市場として成長する見込みも薄い業界です。
そのため、今の市場内でいかに生き抜くかが重要になるとそれぞれの企業は考えます。それぞれの企業の対策如何によって、成長する企業とそうでない企業が目に見えて分かるようになります。そのため、就職活動性も漠然と企業選びをすることは出来ないでしょう。リース業界内でも、今後成長が期待できるような慎重な企業選びが求められることになります。

リース業界の業界・企業研究を進めよう

リース業界に就職したい就活生は、リース業界の仕組みや課題などについて知っておく必要があります。リース業界と言っても扱う商品は幅広く、自動車、船舶・航空機、不動産関連などさまざまです。

リース業界を追求するために活用したいのが「リース業界大研究Book」です。主要企業とされるオリックスや三菱UFJリース、日立キャピタルなどの売上高の比較や各社の特徴なども紹介しています。無料でダウンロードできるため、業界研究を進めたい就活生にもおすすめです。

#リース会社売上高ランキングTOP5

オリックス

リース業界内で、圧倒的な売上高を誇っているのが、オリックスです。このオリックスという企業は、創業当初からリース業界を生業にしているため、他の企業の追随を許していません。
リース業界を志望する場合、このオリックスという企業を真っ先に調べる必要があるでしょう。このオリックスという企業がリース業界を引っ張る存在であるため、就職活動で無視することは出来ません。
さらに、このオリックスという企業は、国内規模に留まりません。リース業界事態が誕生したのが、第二次大戦後のアメリカであると言われています。そして、オリックスが設立されたのは、1964年とされています。そのため、世界的に見ても、リース業界ではかなりの老舗ということになり、国外でも存在感を持っています。

東京センチュリー株式会社

業界の売上高2番手に位置しているのが、東京センチュリー株式会社という企業です。この企業は、「センチュリー・リーシング・システム株式会社」と「東京リース株式会社」という2社が合併し、2009年に誕生しました。
こういった同市場内で合併が行われていることからも、市場内で競争があることが伺えます。実際に、この企業への就職を検討するのであれば、現状の業界での2番手という立場から、いかに業界1番手のオリックスへと近づくことが出来るのかのイメージを持つことが鍵になります。また、それだけでなく、下に迫っている企業に近づかれないための工夫も必要になる立場です。
企業内で今後を見据えた多角的な展開をすることが予想出来る企業であるので、リース業界を志望する中でも、就職後にチャレンジを求める人に適した企業であると言えます。

三菱UFJリース

次に紹介するのが、三菱UFJリースという企業です。この企業も、「ダイヤモンドリース株式会社」と「UFJセントラルリース株式会社」が合併したという背景があります。さらに、その後もいくつかの企業との合併を繰り返し、今に至っています。こういった企業の成り立ちの変化を抑えることも、企業研究の一環ですので、面接までに一通り頭に入れておきましょう。
三菱UFLリースという企業の特徴は、最近の業界内での企業再編を真っ先に行ったという背景があります。最初の合併を行ったのが、2007年であり、他の企業たちよりも一足早い動きを見せました。
こういった動きからこの企業についてわかるのは、市場で生き残るための流れを予測する力が身に付くことが期待出来るということです。現状に甘んじることなく、常に変化を想定した動きを身に付けることが出来る環境を手に入れることが出来ます。

芙蓉総合リース

次に紹介する企業は、芙蓉総合リースという企業です。この企業は、みずほフィナンシャル・グループ系列の企業です。
この企業の売上高で見た時には、先ほど挙げた上位の企業とは少し差があります。その中で、この企業の特徴は、レバレッジド・リースという事業を日本で最初に行ったということです。このレバレッジリースとは、リース会社が投資家から資金を受けることで、資産を購入し、その物件をリースするという取引のことです。これは、アメリカでは、盛んに行われている取引ですが、日本で導入したのは、この芙蓉総合リースが初めてです。業界内では、最大手に位置していなくても、新しいことや独自の取引に挑戦する機会に、恵まれている企業と言えるでしょう。

NTTファイナンス

最後に紹介する企業は、NTTファイナンスという企業です。通信業のイメージが強い、NTTドコモですが、リース業界でも存在感を示しています。
NTTファイナンスという企業名から、ファイナンスや金融の部門の1分野としてリース業を行うことを連想するかもしれませんが、そのようなことはありません。実際にNTTファイナンスの事業内容欄を見ても、一番上にリース業があります。このことからも、NTTファイナンスがリース業に最も力を入れていることは想像できます。
売上高で見た時に、今回紹介した企業の中では最も目劣りしますが、リース業界内での位置づけは、上位であることに変わりません。さらに、他のリース企業と違い、通信業に強みを持つという特有さを持ち合わせています。

リース業界の将来性は?

国内需要がなくなりつつある

リース業界の企業に共通することは、独自で生き残るような事業ではないということです。あくまで、資産を貸与する企業がなければ成り立たない事業です。企業が、資産を必要としなければ、そもそもリース業界に属する企業の存在価値もなくなります。
もちろん、日本から企業がなくなることは現段階ではありえないです。そのため、リース業界は今後も必要とされるでしょう。しかし、日本の企業も、社会の変化によって微妙な変化が起き続けます。特に、昨今では、大きな工場などを海外に移す企業もあります。そういった変化から、今まで取り扱われていたリース商品が国内での需要が失い始めることもあるかもしれません。
市場や景気の変化に大きく左右され、常に社会で求められるモノやサービスを察知しなければいけないのが、リース業界です。そのため、常に社会の変化に敏感であることを求められる業界であると言えるでしょう。

海外事業の強化や成長分野への開拓がカギとなる

3.11の震災復興需要で、リース業界は復興の一途をたどっています。特に建設機械やトラックは、荒れ地の建設や物資輸送などが求められる影響で需要が増加し、業績を大きく伸ばしています。また、リースの取扱高も、企業の設備投資が回復傾向にあると見られるでしょう。
震災の需要とはいえ、国内市場の増益が頭打ちになっている今、海外進出にいかに積極的に打ち出せるかがリース業界の今後のカギを握っています。さらなる市場拡大に向け、海外事業の強化、新たな成長分野の開拓に意気込みを持った人材を求めているでしょう。

環境やエネルギー事業への展開も拡大

リース業界では環境やエネルギー事業への展開拡大の動きも見られており、新たな分野への事業進出が積極的に進められています。再生可能エネルギーの開発など、環境に配慮した事業の展開も進められていて、それらを利用しての電力小売り事業なども手がけています。エネルギーの自由化によってインフラ業界への参入がしやすくなったこともあり、エネルギー事業は注目が集まっています。
実際に事業進出をおこなう企業も多いです。環境に配慮したエネルギー事業をおこなうことで事業の拡大が図れるだけではなく、企業イメージの向上にもつながりますし、メリットは非常に大きいです。リース業界では事業分野の拡大を狙う企業が多く、新たな挑戦に向けて多様な人材が求められています。

リース業界の将来性は海外事業への強化や新たな分野への進出がカギ

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