エントリーシート（ES）や履歴書に修正テープを使うのはNG【誤字の正式な修正方法】

この記事の監修者

キャリアアドバイザー

赤塩 勇太

大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。

エントリーシート（ES）で誤字をしてしまったら基本は書き直し！

調査方法:メールを配信して学生にアンケート
調査日時:2017年1月26日（木）～1月29日（日）
調査元:ポート株式会社
調査対象者:キャリアパーク会員の大学生・院生
有効回答数：438人
質問内容：「エントリーシートを書いている時に誤字の修正で困ったことがある」

就活生を対象に438名から集計したアンケートによると、「エントリーシートを書いている時に誤字の修正で困ったことがありますか？」という質問に対して、61.1%の人がYes、38.9%の人がNoと答えました。（2017年1月時点、キャリアパーク調べ）

エントリーシートを書いているときに、誤字の修正で困った経験がある人は半数以上います。もちろん誤字がないのが理想ですが、手作業で書いている手前ふとした瞬間に間違えてしまうのは仕方がないでしょう。

誤字が少しあったくらいでエントリーシートの内容がわからなくなくなる事はありません。しかし、時間を割いてエントリーシートを読んでくれる採用担当者に対して、誤字のある完成度の低い書類を送ることはマナー違反ですし、選考にプラスに働くことはありません。エントリーシートの後半や最後で書き間違いをしてしまうと、本当に嫌になりますが、基本的には誤字や書き間違えた時は、訂正や修正をするのではなく、書き直しましょう。

誤字脱字は採用担当者への印象を悪くしてしまう

エントリーシートに誤字脱字があると、選考を通過する確率は格段に低くなるでしょう。その理由は簡単です。

誤字脱字に気付いていないのであれば小さなことに気付けない、つまり仕事も雑に仕上げるだろうと予想することができます。また、誤字脱字に気付きながら修正をしてないのであれば、読む相手がどのような印象を受けるのかを考えられない、面倒なことには手をつけない性格と解釈することになります。
どちらにせよ、仕事で成果を残せるという判断にはならないでしょう。このような理由から、人事担当者は「エントリーシートに誤字脱字がある」というのを一つ選考の基準としているのです。

履歴書作成マニュアルを参考にしよう

不安な人は、履歴書作成マニュアルを参考にしましょう。

履歴書のルールや書き方が網羅されているため、一冊で細かなミスを未然に防ぐことができます。

無料でダウンロードできるので、ぜひ活用してみてください。

エントリーシート（ES）の予備がないのに書き間違えたら

エントリーシート（ES）を書き間違い誤字になってしまった時、新しい用紙があれば書き直すことができますが、エントリーシートの予備がなかった場合はどうしたらいいのでしょうか。
エントリーシートの誤字を訂正する際の正しい修正方法を見ていきましょう。

誤字を二重線で消して訂正印を押す

エントリーシートは就活で使う大事な書類です。そのためエントリーシートの誤字の訂正は、文書の正式な修正方法にならいましょう。
もしエントリーシートに記入ミスしてしまったら、間違えた箇所に二重線を引いて訂正印を押せば修正できます。
ただし、訂正が許されるのは多くても3ヶ所までで、訂正印にシャチハタを使ってはいけません。

誤字したエントリーシートに修正液・修正テープを使っていい？

エントリーシートで誤字脱字などの記入ミスをしてしまった時に、間違いの訂正のために修正液や修正テープを使いたくなりますよね。
書類に修正液を使うのはいけないと聞きますが、エントリーシートでも修正液を使用しての修正・訂正はしてもいいものなのでしょうか。

エントリーシートの誤字修正・訂正に修正液は使わない！

一般的に公的な文書では訂正に修正液を使ってはいけない事になっています。エントリーシートの修正・訂正に修正液を使ってはいけない理由としては、正液や修正テープを使って誤字脱字を修正することは、書類捏造に繋がるからです。

ビジネスの契約書も公的な文書なので書き間違えたからといって修正液を使うことはありません。修正液で書類の文章を変えることができたら契約内容を変えても問題ないことになり、自分が有利になるように「やったもん勝ち」になってしまいます。

見栄えの面でいえば、訂正印を押して訂正するより、修正テープや修正液を使って間違えた誤字を書きなおした方が綺麗かもしれませんが、修正液を使うことで書類としての信用がなくなってしまうという事を考えると、間違えた部分をを修正液で修正・訂正はしてはいけないのです。

エントリーシートでの誤字脱字を気にしない会社もある

エントリーシートを書いていると誤字脱字や書き間違いなど、ミスをしてしまうことが往々にしてあります。
企業によってはエントリーシートの誤字や記入ミスをあまり気にしないところもあります。その場合、エントリーシートでの誤字脱字などの間違いはどの程度まで許されるのでしょうか。

会社によっては2～3ヵ所の誤字訂正は大丈夫

エントリーシートでは会社によっては2～3ヵ所までの誤字訂正であれば気にしない場合もあります。誰でも間違いはあるので、少しの間違い・訂正くらいなら気にしない企業もあるようです。

とはいえ、エントリーシートは書き写し時の誤字、脱字のチェックを自分で行ってから提出するのが一般的です。少しの見落としは仕方ないですが、誤字脱字の程度がひどい場合は、基礎的な学力がないと判断され、選考に響くケースもあるのです。訂正は無いにこしたことはありません。

キャリアアドバイザー｜赤塩 勇太

読みやすさに気を配る

選考書類で意識すべきことは、採用担当者にとって分かりやすいかどうかです。誤字脱字もそうですが、読みやすさや規定のフォーマットに沿って記入できているかにも気を配って記入しましょう。

履歴書の書き方は作成マニュアルを参考にしよう

履歴書を作成するのが初めてという就活生は多く、どのような点に気を付ければいいのか把握できていない人も多いのではないでしょうか。履歴書には細かいルールや書き方が存在するため、きちんと守られているか作成前後にチェックすることが大切です。

そこでぜひ活用したいのが「履歴書作成マニュアル」です。無料でダウンロードできるので、履歴書の書き方に悩んでいる就活生におすすめです。実際に履歴書を作成する際のお手本としても、持っておいて損はありません。

エントリーシートに「消せるボールペン」を使うのは可か否か

エントリーシートに消せるボールペンで記入したら、間違えたとしても修正・訂正せず消せるので便利ですよね。
しかし、果たして消せるボールペンで履歴書やエントリーシートを書くのはそもそもいいものなのでしょうか。
エントリーシートのような就活の書類を消せるボールペンで記入していいのかどうか見ていきましょう。

エントリーシートに「消せるボールペン」使用は控える

履歴書やエントリーシートで消せるボールペンを使うのは、やめておいた方がいいようです。
エントリーシートはコピーして控えをとることが多いですが、消せるボールペンはコピーすると、インクが消えてしまって何を書いているのか分からなくなってしまうからです。 間違うリスクがともなっても、しっかりとしたボールペンを使うようにしましょう。もともと重要度の高い書類には消えるボールペンは使いませんので、間違えたら訂正が面倒なエントリーシートですが使わないようにしましょう。

消せるボールペンが消える原理は「熱」

消せるボールペンの文字が消える原理は「熱」です。60度以上になってしまうと、インクが消えてしまうのです。つまり、消えるボールペンで書いたエントリーシートをコピー機でコピーすると、定着に熱を用いるので、インクが消えエントリーシートの内容がわからなくなる可能性があるのです。厳密にはインクジェットのコピー機であれば問題ありませんが、それでも避けたほうがいいでしょう。

また、60度だと、真夏に閉めきった車内でもそれ以上の温度になります。自分で車を運転して就活する人はあまりないでしょうが、親が車で送り迎えしてくれて、その途中に屋根のない駐車場に車をおいて一緒に買い物に付き合うといった時に、車内に消えるインクで記入したエントリーシートを放置してしまうと、必要になって取り出したらエントリーシートの内容が全部消えてしまっていた！なんて事にもなりかねないのです。

エントリーシートは訂正せず書き直しが基本！修正する時は正式な方法で！

エントリーシートを書き間違えたときの訂正・修正方法について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
エントリーシートで間違ってしまった時の適切な修正方法をおさえ、失礼の無いエントリーシートを提出できる様にしましょう。 4ヶ所以上間違えた場合、訂正印だらけになってしまうと見栄えも印象も悪いので、たとえ誤字や訂正を気にしない会社であっても新しいエントリーシートに書きなおしましょう。
また、消せるボールペンは熱に弱く、意図せず消えてしまう可能性があります。漢字の書き間違いや誤字、訂正のリスクはありますが、消えない黒のボールペンでエントリーシートを記入するようにしましょう。