2020年06月26日(金) 更新

外食産業が抱える課題と今後の動向~就職活動を行う人が把握しておくべき業界の将来性~

外食業界に対するイメージは暗いものばかり

キャリアパーク会員の就活生を対象に「外食業界に対してどのようなイメージをお持ちですか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

就活生の声

  • 年収が安そう
  • 下降傾向にある
  • ブラック
  • とても忙しそう
  • サービス残業たくさん

■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月6日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「外食業界に対してどのようなイメージをお持ちですか?」

アンケート結果から、就活生は外食業界に対してあまりいいイメージを持っていないことが分かりました。「ブラック」「サービス残業たくさん」など、激務さが一般的なイメージとして定着しているようです。こちらの記事では、外食業界の研究に役立つ情報をご紹介しますので、業界志望者は見ておきましょう。

外食業界の現状の動向

飲食店やフードサービス関連の事業が該当する外食業界の現状は、どうなっているのでしょうか?外食業界はデフレなどの影響もあり、ピーク時から志望規模が大幅に減少しています。しかし、市場規模は小さくなりながらもここ数年は上昇傾向が続いているのです。日本フードサービス協会の統計によると、外食業界の平成27年度の市場規模は25.1兆円でした。昨年は24.1兆円であり、1.04%上昇しています。しかし、飲食店の現状を見ると他の業態に顧客が流れたり、全体的に外食する機会が減っていたりするのが現状です。そのため、今後は縮小傾向にはいることが予想されています。

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外食業界の抱えている課題

外食業界の抱えている課題として、コンビニやスーパー、デパ地下などの充実があります。流通やブランディングなどにより、コンビニやスーパーの食材、総菜は好調となっています。そのため、外食しなくても十分な食事をとれるのです。また、イートインのスペースもでき、コンビニやスーパーで買い、その場で食べるスタイルも普及しています。これは、外食業界にとって手を打つべき課題だといえるでしょう。
さらに外食業界では、人手不足や人件費が課題となっています。飲食店は、人手が足りない中で経営しているところが多いです。全体的に、正社員を雇うよりも学生やパートなどカバーしているところが多いといえるでしょう。最低賃金が上がる動きも見られるので、慢性的な人材不足を避けるための課題だといえます。

外食業界の今後の将来性

外食業界の動向を見てみると市場規模の縮小、コンビニやスーパーなどの存在、人件費などが課題です。今後は人口減少も進むため、外食業界はまずます厳しくなることが予想されています。ただし、前年度よりも市場規模は拡大しているため、工夫次第で顧客の獲得につながるチャンスはあるでしょう。
例えば、消費者のニーズに応えた魅力のあるメニューやサービスの提案、またマーケティング、広告などが重要となってきます。利便性を考えると、テイクアウトやデリバリーサービス、通販などの仕組みを整備していくことも重要です。

外食業界は前年度よりも市場規模は上昇している!人材不足や中食の浸透が課題

外食業界の現状や課題、将来性について紹介しました。外食業界は、ピーク時よりも市場規模が減少しています。しかし、前年度よりも上がっているのが現状です。人材不足などの課題はありますが、アピールやサービスの提案次第で成長傾向にある飲食店も、少なくありません。将来の人口減少や顧客の利便性を考えた、サービスの展開が重要となってくるでしょう。

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