2021年09月29日(水) 更新

アニメ業界・アニメ制作会社の就職前に知るべき事実4つ

就活生にアンケートで聞いた生の声はコチラ!

就活生がアニメ業界で制作会社を目指す理由は何でしょうか?キャリアパーク編集部が独自にアンケートを行い、学生たちの生の声を集め、代表的な声をまとめました。

質問:あなたが志望している企業or業界と、志望する理由を教えてください。また、企業探しの方法と、重視する部分も教えてください。

就活生の回答

私はアニメーション業界を志望しており、特に将来プロデューサー職に就ける企業に対して、積極的にエントリーしています。アニメーションに関わる職業を志望しようと考えたのは、高校時代に出会った作品がきっかけです。その作品から大きな感銘を受けなければ、アニメーション業界を志望することはなかったでしょう。企業探しでは、自分の好きな作品を扱っているところを、少し贔屓目にチェックしています。また、作品のプロデュースが上手いかどうかも、重視するポイントです。一度就職したら長く働きたいと考えているため、企業に対するこだわりは人より強く持っています。

※上記は就活生から取得したアンケート回答をもとに、編集部で表記や表現などを一部調整のうえ、記載しております。

アニメ業界・アニメ制作会社に就職前に知るべき事実①:仕事内容

アニメ業界・アニメ制作会社への就職を希望している人は、たくさんいます。しかし、どんな職種があり、どんな仕事内容があるのかを知っている人は、意外と少ないです。
ここでは、アニメ業界・アニメ制作会社の職種やそれぞれの仕事内容について紹介していきます。ここで紹介するアニメ業界・アニメ制作会社の職種や仕事内容は、代表的なものを絞って挙げているので、他にも多くの職種があります。興味のある人は、業界本などでさらに詳しく調べるのがおすすめです。

アニメ業界・アニメ制作会社の職種①:プロデューサー

プロデューサーは、アニメをゼロベースから最終段階までや全ての工程に関わり、まとめていきます。仕事内容は多岐に渡り、企画立案・監督などのメインスタッフの任命・制作の為の資金調達・広告宣伝・版権管理などです。
アニメを商品としてビジネス的に成功させるのがプロデューサーの役目です。ヒット作を生み出す為にアニメ以外にも世間での流行や海外の文化への敏感さが必要になってきます。

アニメ業界・アニメ制作会社の職種②:制作進行

制作進行はアニメ制作の全工程に関わり、作品の制作が滞りなく進むように各部署の状況確認をして、遅れているようなら間に合うように促したり、スケジュールを調整したりします。演出・作画・美術・仕上げ・撮影など、アニメ制作に関わる全ての人と関わるので高いコミュニケーション能力とスケジュールの管理能力が必要です。

アニメ業界・アニメ制作会社の職種③:監督

監督は、制作現場の最高責任者とも言われ、アニメ作品全体の方向性や演出プランを考えて、制作スタッフを指揮していく事で、作品を作り上げていきます。作品を全体的に見通す力や、自分なりのこだわりを武器に良い作品を生み出していく力が必要となります。

アニメ業界・アニメ制作会社の職種④:作画監督

作画監督は、アニメ作品の制作において複数のアニメーターが分業で描いた原画にチェックを入れて修正指示を出すことで、絵柄を統一させていきます。
アニメは絵が命なので、作画監督は非常に責任の思い仕事となります。その為、高い画力と作品制作の豊富な経験、多数のスタッフとやり取りするコミュニケーション能力の高さも必要とされます。

アニメ業界・アニメ制作会社の職種⑤:動画

動画は、原画に書かれたキャラクターに微妙に動きを加えながらトレースしていきます。アニメーターとしての出発点とも呼ばれる仕事です。1つのアニメ作品では膨大な動画の量が必要とされます。その為、動画スタッフにはデッサン力・模写力に加えて、長時間の集中力とそれ伴う体力も求められてきます。

アニメ業界・アニメ制作会社の職種⑥:背景美術

背景美術は、アニメ作品でキャラクターが動く舞台となる背景画を制作します。最終的に画面に表示された時に、キャラクターとなじむような色調にすることも大切です。画力だけでなく、自然風景や建築物の構造などに対する鋭い観察眼が必要とされます。デジタルツールにおいても、使い慣れておく必要があるでしょう。

アニメ業界・アニメ制作会社の職種⑦:3DCGクリエイター

3DCGクリエイターの仕事は細分化されており、3Dモデルの素材作り・3Dモデルのアニメーション化・素材を編集して映像化・チームの指揮と外部の橋渡しなど多岐に渡ります。キャラクターや背景を作るモデラーからモデルに動きを付けるCGアニメーターなど3DCGクリエイターの中にも多様な仕事があります。
CGソフトウェアの知識は当然の事ですが、カラーマネジメント・実写の撮影方法など、映像に関する知識も必要とされます。共同作業が多い為に、コミュニケーション能力も必要です。

あなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は、「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか診断してみましょう。

アニメ業界・アニメ制作会社に就職前に知るべき事実②:就活偏差値ランキング

アニメ業界では、激化する国際競争を勝ち抜くため、業界の再編・構造改革が着実に進展しています。気になるアニメ業界におけるアニメ制作会社の就活偏差値について調べてみましょう。

アニメ業界就職偏差値

【XSS】
電通、博報堂DYメディア
【SSS】
ADK、読売広告社
【SS】
バンダイビジュアル、ビッグショット
【S】
JR東日本企画、創通エージェンシー
【A】
東映アニメーション、ジェネオン、マーベラスエンターテインメント
【BBB】
ウィーヴ、アニプレックス、2Dカンパニー サンライズ
【BB】
スタジオジブリ、プロダクションIG、タツノコプロ
【B】
GDH(ゴンゾ)、アニメインターナショナルカンパニー
【CCC】
TMS、ガイナックス、京都アニメーション、日本アニメーション
ジーベック、スタジオディーン、スタジオぴえろ、キング、マッドハウス
【CC】
グループタック、J.C.STAFF、美峰、動画工房
【DDD】
トランスアーツ

アニメ業界・アニメ制作会社に就職前に知るべき事実③:年収

近年で大きく変化するアニメ業界の動向と予想される未来を知ることが大切です。アニメ制作会社の年収について調べてみました。アニメ業界・アニメ制作会社の厳しい現実を就職前に知っておきましょう。
ここでは、アニメ業界・アニメ制作に就職したい人の多くが最初に選ぶであろう道、アニメーターについて紹介します。

20~30代のアニメーターの年収は全職種平均を大きく下回る

●20代:212万4,500円(全職種平均…20代前半:251万円、20代後半:343万円)
●30代:277万2,500円(全職種平均…30代前半:404万円、30代後半:465万円)
●40代:351万9,000円(全職種平均…40代前半:499万円、40代後半:505万円)
●50代:396万7,500円(全職種平均…50代前半:503万円、50代後半:490万円)
●60代:268万9,000円(全職種平均…60代以上:370万円)

平均年収.JPによると、20代アニメーターの平均年収は212万円、30代アニメーターの平均年収は277万円となります。これは、同年代の平均年収を大きく下回っているといえるでしょう。

若手アニメーターが薄給なのは単価の安い仕事が中心のため

40代以上になれば、全職種平均年収とそれほど差はありません。20~30代の若手アニメーターの給料が少ない理由として、大半の人が出来高制のフリーランスであることや、単価の安い仕事を請け負うことが挙げられます。動画では、単価が1枚約200円の仕事もあり、安いといえるでしょう。

技術と経験を積んでステップアップする事が成功の鍵

しかし、厳しい若手時代に技術を磨き経験を積む事ができれば、動画→原画→作画監督とステップアップが可能となります。また、監督になった場合は、年収1,000万円クラスが期待できるでしょう。これは、全職種平均年収よりも高い収入でもあります。若いうちに苦労する事がアニメ業界で成功していく為の鍵となるのです。

アニメ業界・アニメ制作会社に就職前に知るべき事実④:実態

アニメ業界・アニメ制作会社には、それぞれ専門性を活かした職業で「好き」を仕事に選んでいる人が多くいます。しかし、給料と労働環境の低さもよく問題になっています。アニメ業界・アニメ制作会社の実態について見ていきましょう。

あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう

就活では、自分が適性のある業界を選ぶことが大切です。向いていない業界に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は、「適職診断」を活用して、志望する業界と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの業界を診断できます。

適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな業界に適性があるのか診断してみましょう。

アニメ業界一過酷な仕事である制作進行

「制作進行」は、演出や監督への登竜門ともいわれますが、アニメ業界では「最も過酷な仕事」の1つと言われています。
この制作進行の仕事が過酷とされているのは、やはり様々な人間との調整役として精神的に大きな負担を背負うからでしょう。アニメ業界では多くのクリエイターが働いていますが、クリエイターは基本的に自分本位の人が多いため、いかに自分を殺して相手に合わせられるかが重要といいます。
実際にアニメ業界で働く人も、息抜きや愚痴る暇はなく、山積みの問題とタイムリミットに追われる毎日で、そのような状況はアニメ業界では珍しくないようです。特に制作進行の役割では、編集や仕上げ・撮影などあらゆる部署から一度に注文を受けたりする事もよくあり、精神的な強さが必要な仕事です。

アニメ業界で一番アニメを作りたいのはビデオ販売会社

アニメ業界・アニメ制作会社に就職を希望している就活生は、勿論アニメを作りたいと意気込んでいる事でしょう。実は、アニメ業界で一番アニメ番組を作りたい人達は、ビデオ販売会社です。代表的な会社として、アニプレックスやバンダイチャンネル、キングレコードなどが挙げられます。ビデオ販売会社はBD・DVDなどを販売する事で利益を上げることを目的としています。
そして利益を上げる為に一番効率的なのがこの場合、深夜アニメとなります。アニメ作品は所有欲がそそられるので、人気のアニメともなれば、数千円もするBDが数万枚も売れるという事はよくあります。このようにして、アニメの制作費を回収して、利益を上げていくのが、アニメ業界なのです。

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