2020年06月29日(月) 更新

ESの作成代行は選考に不利なのか|業者による業務内容や完成後にもたらされる3つのリスク

ESの代行サービスとは?

面談や電話を通して得た情報をもとにESを作成する

就活シーズンが始まると、多くの企業にエントリーして内定へのチャンスを広げようとします。その際ESを複数作成しなければならないため、負担を減らすために作成代行業者に依頼を出そうとする人が少なくありません。ESの作成代行は、業者と就活生が電話や面談などで直接やり取りをおこない、そこで得た就活生の情報をもとに文章を代わりに作成する サービスです。

業者は数千~数万円で代行を受け付けている

どれくらいの価格でES作成の代行をおこなっているのでしょうか。代行業者によって異なりますが、「1文字当たり数円」などと1文字単位で支払価格を決める場合もあれば、「800字で数万円(それ以上は追加料金)」など一定の文字数までは支払価格を固定とすることが多いようです。そのため、支払価格にも数千円~数万円のばらつきがあります
作成にかける時間が減るといった面では非常に便利そうに思えるESの作成代行ですが、これから紹介する3つのリスクによって思わぬ苦労をするかもしれません。

ES代行のリスク①:気づかれると悪い印象を持たれる

採用担当者や採用代行に見抜かれることがある

ES代行を使用する際のリスクとしてまず挙げられるのが、「気づかれると採用担当者が抱く印象が悪化する」点です。多くのESを見続けている採用担当者は、やけに文章が整った構成や筆跡の違いなどで、就活生の作成ではないと見抜くことがあります。採用業務を専門の業者が代行している場合、本人の作成かどうかを最も厳しくチェックしているため、そう簡単に次の選考へと結びつかないのです。

自身の責任だけでは済まされない場合もある

ESが本人の作成ではないと企業側に気づかれてしまった場合、その人自身の責任だけでは済まされない場合があります。たまたまその企業に応募した同じ大学に通う就活生まで、本人の作成かどうか疑いの目を持たれてしまうのです。最悪の場合、連帯責任という形で採用を見送るなど、厳しい判断を取る 企業が出てくるかもしれません。

ES代行のリスク②:内容が覚えられない

複数代行してもらうと面接時に何を話せばいいかわからない

内容が覚えられない」点もリスクとして挙げられます。面接ではESを元に質問されるため、ある程度内容を把握しておかなければなりません。自分自身が考えて記入したのであれば、覚えるのも比較的容易かと思いますが、他人が書いたものを読んで理解したり、記憶するのは意外と大変です。
代行業者の手によって完璧なESを作成してもらったとしても、自分の書いた文章ではなかったが故に内容を覚えられず、面接時に思い出せなくなってしまっては本末転倒でしょう。

ESでの表現と面接での回答に相違が生まれる可能性もある

ESと面接の回答の軸に矛盾があると、企業側がその就活生に対して「一貫性がない」などの悪い印象を持つ 可能性があります。また、回答に対する矛盾を質問された際に、動揺してうまく対処することができないと、さらに評価を落とされかねません。

ES代行のリスク③:代行業者に左右される

ES代行のリスクには「代行業者に左右される」点も挙げられます。始めの方で紹介したように、作成価格は企業によってバラバラです。そのため、中には悪徳な業者に遭遇することもあるでしょう。例えば、あえて文字数を多くすることで作成価格を高額にしたり、話し合ったにもかかわらず、その内容が活かされずに作成したりするなどが挙げられます。金銭的にも精神的にも負担を増やすことになりかねません。

ESは代行ではなく自分で考えて書くのが基本

ESが直筆の場合は自身の記入が必須

企業によってはパソコンによるESの作成を許可しているところが存在するものの、多くは直筆での作成を求められるでしょう。直筆する際は本人による記入が必須であり、作成代行はもってのほかです。また、内容だけ代行に考えてもらって自分が文章を書き写してもいけません。

内容が思い浮かばない場合は大学のキャリアセンターに相談

ESの作成代行は上記で紹介した3つのリスクを伴う可能性があることから、何十枚も作成する必要があるといった状況でも使わない方がいいでしょう。もし、自分の考えで複数のエントリーシートを作成することに不安を感じるのであれば、大学のキャリアセンターに相談する ことをおすすめします。職員に声を掛ければ、ESの作り方に関するアドバイスや作成したESの推敲などを受けられるでしょう。

大手企業の内定を得たエントリーシート(ES)から学ぶ

大手企業に内定した先輩方は、どのようなESを作成したのでしょうか。内定者の回答から、どのような考え方、アピールをしているのかを把握しましょう。「内定者ES100社まとめ」では、なかなか見ることのできないESを100社分ご用意しました!ANA、トヨタ、三菱東京UFJ銀行、伊藤忠商事、サントリー、IBMなど、就活でも人気が高い企業のESを無料でダウンロードできるため、内定者の回答だけでなく設問の確認がしたいという就活生にもおすすめです。

ES代行のリスクは「印象・内容・業者」の3つ!自分自身で考え作成しよう

いかがでしたか。ESを数多く作成する際、自分では考えがつかないからと作成代行業者にお願いするのはやめましょう。代行を依頼すると「気づかれたら悪い印象を持たれる」「内容が覚えられない」「業者に左右されやすい」といったリスクを伴います。ESの作成代行が必要な状況でなくなるようにするには、あらかじめ企業研究や業界研究を積み重ねながら、志望企業の数を絞ったほうが賢明です。どうしても内容が思い浮かばない場合は、大学のキャリアセンターなどに相談しながら作成することをおすすめします。

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