2020年06月23日(火) 更新
【食品業界の志望動機の書き方】おすすめの題材を例文付きで紹介
この記事の監修者
キャリアアドバイザー
赤塩 勇太大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。
目次
食品業界の志望動機は「業界研究」が必須
「商品が好き」だけでは志望理由として弱い
商品が好きだから企業に興味を持ち、応募したという内容の志望理由は、残念ながら採用担当者の気持ちを動かすことはできないでしょう。
その理由だけでは、どのように企業で働き、どのように社会で自己実現をしたいのかが見えません。ただ商品が好きなだけでは、会社に貢献したいという姿勢が伝わらず、志望理由としては弱いです。
もちろん、商品を通じて会社を知ったというきっかけは悪いことではありません。商品のことを好きだと言ってもらえることは、その会社で働く人にとっては嬉しいことです。
商品が好きということを伝えたい人は、商品が好きになったエピソードを通じて、企業でどのように活躍したいと考えているのかを志望理由に盛り込んでください。そうすることで、採用担当者が共感しやすい志望理由にすることができます。
馴染みの商品や安全性の時事問題を志望理由にする人は多い
一方、企業の主力商品や、食の安全性の時事問題を志望理由に取り上げる人もいます。
企業の商品や食品の安全性を分析すると、企業の特徴や社会問題への取り組み方が見えてきます。主力商品の認知度が高い企業はそれだけでブランド力があり、企業力が強いのが特徴です。
そして、食品業界は食べ物の流行りや健康情報によって、売上に大きな影響を受けます。このような特徴や時事を的確に掴み取り、改善点や対策案を意識しながら行動できる人物は、食品業界では好まれます。
食と日々の生活は切り離せない関係にあります。また、人間にとって食べることは、体調や健康に直結します。ゆえに、高品質な安全性への取り組みや配慮は、食品業界の企業の努めともいえます。
そのため、毎日の情報収集を欠かさず、積極的に食品分野の時事問題に触れていると、共感しやすい志望理由を作成することができるようになるでしょう。
食品業界の志望動機は職種からのアプローチもおすすめ
志望動機は、ただ単に入社したいと思ったきっかけを発表するだけではありません。職種からのアプローチも有効な手段です。特に、将来何を仕事にしたいか明確なビジョンを持っている人は、職種を通して自分がどのように活躍したいかを述べるとより効果的でしょう。
食品業界は食に関わる産業ですが、そこには数多くの職種が存在します。すなわち、多くの選択肢があるということです。商品の企画に挑戦したいか、販売に携わりたいか、営業をやりたいのかじっくり考えてみましょう。
具体性がある
志望動機を職種からアピールすると、どんな風に業務に取り組みたいのかを詳細に伝えられるからです。具体性を持って説明することができると相手の理解が得やすい内容になり、説得力のある内容にすることができます。
食品業界の職種例
- 商品企画職
健康的な成分を取り入れた新たな商品を開発したい - マーケティング職
どの世代にどのような商品が受けているのか分析したい - 製造職
工場の製造ラインを改善してより簡略化・時短化を図りたい - デザイン職
企画案を元に商品のデザインを作りたい - 営業職
商品を多くの地域で販売したい - 販売職
お客様に直接商品の魅力を伝えたい
このように、食品業界の職種は豊富にあります。他にもまだまだ職種はあるので、職種や業務内容からどのように活躍できるのかを分析してから、志望動機を作成してみるとよいでしょう。
キャリアビジョンが述べやすい
他にも、食品業界の志望動機を職種からアプローチすることで、キャリアビジョンが述べやすくなります。
例えば、商品開発や企画に携わりたいと考えている人は、商品企画職に就くことがベストな道筋だと思います。ですが、商品を開発することがゴールではありません。
「商品企画職に就いて、ヒット商品を生み出したいです」という言葉だけでは、印象に残りづらい志望動機になってしまいます。ただ単に「ヒット商品を作りたい」と言うだけでは、採用担当者の心には響きません。
「ヒット商品を作り、まだ販路を開拓していない●●国での販売を広めたい」というように、具体性のあるアプローチをするようにしましょう。
キャリアビジョンを伝えることで、入社後だけではなく長期的に会社でどのように活躍したいのか効果的にアピールすることができます。
志望動機作成ツールで、サクッと志望動機を完成させよう
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職種別志望動機でアピールする能力
食品業界には、大きく分けて4つの職種があります。企画職・営業職・事務職・製造職です。同じ業界でも、仕事内容が大きく異なるため、アピールできる能力も異なります。志望動機に記載すべき、アピール能力を見ていきましょう。
食品業界企画職:マーケティング力
企画職は、商品の市場調査や分析を通し、売れ筋商品を開発していく仕事です。市場調査や分析を行なうため、マーケティング力が必須です。同種の商品がどの層にどの程度売れているのかを分析し、新商品を企画する必要があります。
分析が間違っていれば、企画目的が曖昧になり売れ筋商品はできません。消費者ニーズを的確に把握できるマーケティング力があれば、積極的にアピールしましょう。
食品業界営業職:コミュニケーション力
食品業界の営業職では、コミュニケーション力を特に重視します。ある程度、スピードも重視されるため顧客と円滑なコミュニケーションを取る必要があるのです。
メーカー同士より、個人経営店を顧客とした場合、よりコミュニケーション力が求められるでしょう。人と話すことが好きな理由や、コミュニケーション力が役立ったエピソードをアピールしてください。
食品業界事務職:柔軟性と判断力
事務職では、経理や人事の仕事を担います。広報や問い合わせ関連も事務職の仕事です。
外部からの問い合わせでは、マスコミ関連や顧客からのクレーム対応を担当します。マニュアルはありますが、全ての問い合わせにマニュアルが使える訳ではありません。臨機応変な対応ができるスキルをアピールしましょう。柔軟性や判断力が強みとなります。
食品業界製造職:専門知識と追求力
製造職では、実際に製造ラインに入る前に、企画職が発案した商品の開発や研究を行います。研究所にて基礎研究を繰り返し、最先端技術を取り入れ開発を進めていくのが仕事です。
そこでは、専門的な知識と、開発に関する追求力が求められます。素材を検討し、調合を繰り返し、生産方法の確定をしていく過程では、専門知識に乏しければ足手まといになる可能性が高いです。
常に新しいものを追求する力や、専門知識のあることをアピールしましょう。
質問に答えるだけで志望動機を完成させよう
食品業界の志望動機を作成する際、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。
「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。
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食品製造や食品商社で使える志望動機の例文
食の重要性を意識した例文
私が食品商社に志望した理由は、食の重要性を伝える貴社の役に立ちたいと思ったからです。食事というのは体を動かすエネルギーという役割だけでなく、人と人の関係を深めたり、幸せを感じたり、健康を維持するためにも欠かせないものです。どんなにテクノロジーが発達しても、人間と食は切り離せませんし、技術が発展していくからこそ、基本的な食事というものの大切さを忘れてはいけないという使命感から、この業界を志望しました。
生産から流通といった食品に関わる全てを担う食品業界トップの御社で、営業として、「食」を中心としたコミュニケーションやヘルスケアを多くのお客様に伝えたいと思い、貴社を志望しました。
食を通して感じた喜びをアピールした例文
私は食を通して「笑顔」と「元気」を1人でも多くの人に伝えたいと思っています。私の祖母が体調を崩し、入院した時、体調の悪化から次第に「食べる」ことができなくなり、食べることは元気の証なんだ、と気づかされ、祖母の元気がなくなっていく姿を見て、食べることのありがたみを知りました。食品を通してたくさんの人の元気と笑顔を少しでも増やす、お手伝いをしたいと思い、直接お客さんと接することのできる、貴社の営業職を志望しました。
食に関する疑問を解消したい思いを記載した例文
私は、食に関する疑問を解消し、顧客に安心を提供できる人になりたいです。食べることは、生活の基盤と言えます。その基盤に不安があれば、充実した毎日は送れません。
貴社では、顧客の立場で疑問を解消できるカスタマーセンターが充実しています。私は、食に関する不安を少しでも解消し、安心して食と向き合えるよう顧客と向き合っていきたいため、貴社の事務職を志望します。
食品メーカー・製造への就職は業界研究がカギ!下調べをしっかりと行おう
食品業界(食品メーカー・食品製造)は就活生に人気が高い業界ため、「人の生活にどう寄与するか」を明記し説得力のある志望動機を作成しなければいけません。
そして、食品を扱っている企業を志望する際は、身近な存在だからこそ普段の生活で感じた食品商社とのつながりやエピソードを志望動機に盛り込めば、説得力が生まれるでしょう。
とはいえ、ありきたりな志望動機をダラダラ書いてしまっては、魅力的な志望動機にはなりません。例文を参考にしつつ、構成を考えたオリジナルな文章を書いていきましょう。
キャリアアドバイザー|赤塩 勇太
丁寧な業界研究が重要
食品業界に限った話ではありませんが、「業界研究をどのくらい丁寧に行なえているか」という点は重要です。無理に個性を出そうとするのではなく、丁寧に調査し、考え抜かれていることが仕事においても求められます。調べ・考え・言語化することを意識してみましょう。
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