【全国転勤のメリットとは】就活生が知っておきたい仕事の選び方

就活生は全国転勤をどう思っている？

キャリアパーク会員の就活生を対象に「全国転勤ありの企業に就職するメリットは何だと思いますか？」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。

■調査方法：キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時：2017年3月7日
■調査元：ポート株式会社
■調査対象者：キャリアパーク会員の就活生
■質問内容：「全国転勤ありの企業に就職するメリットは何だと思いますか？」

アンケートの結果、就活生の多くは、全国転勤ありの仕事に対して様々なメリットを感じていることが分かりました。

「様々な土地で幅広く活躍できること」「日々新鮮な気持ちで仕事ができる」など、仕事がマンネリ化しにくいところに魅力がある、と考えているようです。

本ページでは、仕事で全国転勤することのメリットについて紹介します。

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職種によっては全国転勤がある

全国転勤の多い業界には、建設会社や商社、金融、国家公務員などが挙げられます。一般的に、地域性の高い業種は転勤が多い傾向にあります。

また、転勤のある職種には、金融の営業や、物流の管理施工士などがあります。転勤の多い理由は、その業界や職種によって様々です。例えば、銀行や国家公務員の場合は不正防止や癒着防止であったり、建設会社においては短期間で現場が変わるため、などといった理由があります。

全国転勤のある職種では、日本各地の地域柄を知り、多くの人との出会いを通して幅広い知識を得ることができます。その一方で、自身の家庭環境やライフスタイルが変化しやすいといったデメリットもあります。就活生は、全国転勤についてどのようなイメージを持っているのでしょうか。

全国転勤を嫌がり採用がしにくいためなくす傾向にある

全国転勤のメリットよりもデメリットのほうが気になり、全国転勤を嫌がる就活生は多いです。

自分の就きたい職種のある企業であっても、転勤のある可能性を知った途端、エントリーを諦めるといったケースも珍しくありません。就活生の大半が、転勤を通して昇格するよりも、特定の職場で仕事を続けたいと考えているためです。

企業側にとって、採用予定の人数まで学生が集まらず、人数割れをしては困ってしまいます。このような状況を受けて、全国転勤をなくす企業が増えてきています。

地域限定社員枠など雇用形態も増えている

全国転勤をなくす代わりに、地域限定職などの職種を設ける企業もあります。地域限定職とは、勤務地を限定し、転居を伴う転勤のない雇用形態を指します。

全国転勤のある企業においては、転勤によって仕事と家庭の両立が困難となり、離職する社員も珍しくありません。その一方で、近年の働き方の多様化や、高齢化社会による労働力人員の減少を受けて、地域限定職を取り入れる企業が増えてきています。

この雇用形態は、企業側にとっては優秀な人材を確保でき、労働者側にとっても家庭と両立しながら仕事を続けられるといった利点があります。政府も推奨している制度ですので、今後もさらに地域限定職を導入する企業が増えると予想されています。

全国転勤のメリット3つ

全国転勤には、様々なメリットが挙げられます。それは、自分の行ったことのない土地や知らないところへ行く機会が設けられる点です。その地域でしか味わえない名物料理に出会えることもあります。

待遇面においては、全国転勤のある職種は転勤のない職種よりも地域手当が付けられ給与が高い傾向にあります。また、職場の環境が良くない場合、転勤によって人間環境がリセットされる点も、転勤ならではの利点と言えます。

以下の項目で、全国転勤のメリットについて具体的に説明していきます。

①自分の知らない土地に行ける

全国転勤のメリットとして、自分の知らない土地に行けることが挙げられます。これまで自分が関わらなかった土地に行くので、転勤のたびに旅行気分を味わえるでしょう。また、知らない土地に転勤し実際に住むため、その場所の良さを肌で感じられるのです。

全国転勤のある企業は、各地方の大都市に営業や支店を構えているケースが多いです。そのため、転勤先を拠点に、さまざまな観光地に足を運びやすいといえます。全国転勤だからこそ経験できる「旅」を、定期的に生活に取り入れられるでしょう。

②転勤のない職種より給与が高い

全国転勤のある職種は、転勤のない職種と比べて給与が高いという特徴があります。同じ企業に新卒として採用された場合であっても、全国転勤のある職種の給与は、転勤のない職種の給与に数万円上乗せしているケースが多いです。

転勤を通して日本のあらゆる土地柄を知り、様々な経験を積むことができるため、係長や部長などといった役職に早く昇格できる確率が高まります。転勤を通してさらに昇格すれば、元々の給与以上の高収入も見込めます。また、全国転勤のある職種は、転勤のない職種よりも研修制度が充実しており、大きなプロジェクトを任される可能性も高いです。

入早く昇格をして高い収入を得たいと考えている学生は、転勤のある職種を視野に入れてもいいのではないでしょうか。

③職場環境が合わないときに会社都合で異動がある

たとえ自分の好きな仕事に就けたとしても、職場の人間関係が悪ければ、その職場で長く働き続けるのは辛いことです。上司や同期と性格が合わないために意思疎通がうまく図れず、業務にまで支障をきたすこともあります。

しかし、全国転勤の職種であれば同じ勤務地に長く在籍することがないので、転勤を機に人間関係もリセットされます。転勤先の勤務地で、新たに人間関係を築かなければなりませんが、その分コミュニケーション能力が見に付き、人脈も広がります。また、自分の苦手な上司が転勤になる場合もありますから、全国転勤の多い職種においては人間関係で悩むことはあまりありません。

したがって、広く浅い人間関係を好む人には、全国転勤の職が向いていると言えるでしょう。

美味しい食べ物に出会いやすい

同じ勤務地で働いていると、食べるものはいつも同じようなものに偏りがちです。その一方で、全国転勤の職種では、様々な食に出会えます。

同じ地方でも、県を出ると見たことも聞いたこともないような食べ物に出会うことがあります。その土地の名物の野菜や海鮮、肉のほか、銘菓を堪能でき、社員や取引先と雑談を交える時の話題のネタにもなります。

転勤したばかりで周囲にうまく馴染めない時は、転勤先のグルメについて調べて話題にすれば、相手と距離が縮まるかもしれません。休日には色々な飲食店を回ってみると、新たな食を発見できます。食べることが好きな学生は、全国転勤のある職種もおすすめですよ。

就活の軸を定めておこう

働くということに考える場合、就活の軸を定めておくといいでしょう。就活は内定を得ることが目的ですが、内定を得て入社した後も自分の選択に自信を持つことで、本当に就活が成功したといえます。しかし、就活の軸を定めることは難しいです。

そこで活用したいのが「就活の軸作成マニュアル」です。このマニュアルでは、就活の軸の作り方が詳しく紹介しています。無料でダウンロードできるため、働くことや就活に迷いがある就活生はぜひ手に入れてみてください。

全国転勤のデメリット3つ

①休日が暇になる

全国転勤のデメリットとして、休日が退屈になるという点があります。知らない土地に転勤したばかりの頃は、友達がいないので休みの日は一人で過ごすケースが多くなりがちです。

やっと職場の同期や上司に対して心を許せるようになった頃、相手が転勤したり、すぐに自分も転勤になってしまうこともあります。全国転勤のある職種では人間関係を長く続けることが難しく、人との関係が希薄になりがちです。

そこで、もっと人と密に関わりたい人は、社会人サークル募集サイトを活用すると良いでしょう。これは、全国各地でスポーツメンバーを募集しているサイトです。募集しているスポーツは、サッカーや野球、スキーなどがあります。サークルに参加すれば、スポーツを通じて気の合う仲間と知り合い、充実した休日を送ることができるかもしれません。

②自分の家を持ちにくい

全国転勤がある場合は、自分の家を持ちにくいという面もあります。マイホームを建てたとしても、すぐに転勤が決まり、家族を残して単身赴任をするケースがあるようです。

せっかく建てたばかりの家を、賃貸に出すことになる人も少なくありません。また、転勤をする際、住所変更の手続きや物件探し、引越しなどの手間がかかるのもデメリットです。

③彼氏・彼女と遠距離が続かず結婚しにくい

交際中の相手がいる場合、転勤をきっかけに遠距離恋愛となってしまいます。なかなか会う機会の少ない交際期間は寂しく、恋愛を続けるのが難しい場合もあります。

転勤先にいい相手に出会えたとしても、また次の転勤によって恋愛関係が終わってしまうケースも珍しくありません。

このような理由から、全国転勤のある職種に勤めている社員は、結婚のタイミングを逃すことが多いようです。結婚した後に転勤を命じられると、家族を巻き込んで引越すことになるため、家族にまで辛い思いをさせてしまいます。

全国転勤のある職を志望する前に、自分にとって結婚がしにくくてもやりたい仕事なのか、それとも仕事よりも家庭を優先したいのかどうかを、今一度よく考えてみましょう。

全国転勤のメリットやデメリットを知りライフプランを考えておこう

全国転勤のメリットやデメリットについてご紹介しました。転勤すると、【知らない土地に行ける】【人との出会いが多い】などのメリットがあります。

しかし、転勤には【マイホームが持ちにくい】や場合によっては【結婚しにくい】などの、デメリットもあるのです。全国転勤の企業に入社したい場合は、自分のライフプランについてよく考えたうえで、就活を進めましょう。