履歴書作成時の文体や語尾に関する注意点【行書はOK？】

履歴書に書くのは行書？それとも楷書？

まず、履歴書に書く文字ですが、書体には「楷書」と「行書」があります。

■楷書…字画を崩さず、正確に書いた字体
■行書…楷書を、やや崩した書体

字画を一画ずつ、きっちりと書いた物が楷書であり、それらを滑らかに続けて書いた物が行書です。結論からいえば、履歴書に相応しいのは楷書です。達筆な印象を受けるのは行書でしょうが、履歴書の書体で行書は許されるのでしょうか？

楷書で記入！上手さよりも正確に丁寧に書く事を優先しよう

記載した情報が、読む相手に確実に伝わる事が何よりも大事です。たとえ、行書の方が上手に字を書けるという場合でも、楷書にしましょう。

それにより「正確に伝えようとする努力」や「相手が読み取り易いようにという気遣い」を、読み手に示すことができるでしょう。大切なのは、上手であるよりも、正確・丁寧に書くことだと理解して下さい。

見やすさの基準は文字の大きさや間隔などが揃っている

上記では、文字は丁寧に見やすく書くといいましたが、人によってそこの価値観は多少ですが違いがあります。ですので、一般的にキレイに見える文字の書き方を紹介します。見やすさの基準には、

・文字が大きすぎず、小さすぎもしない
・文字の大きさがそろえてある
・文字と文字の間隔が統一してある
・斜めになったり、はね過ぎたりしていない

などがありますので、意識して書いていきましょう。

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履歴書に書くべき文体とは？

それでは次に、履歴書の文体についてみていきましょう。文体とは文章の形式、あるいは文章の特徴、トーンやリズムと言い換えても良いです。文体には、

■常体
■敬体

の二つの種類があり、履歴書にどちらを使うか、明確な決まりはありません。常体とは、文体に敬語を含まないもので、語尾が「～だ、～である」となるものです。一方、敬体は、文体に敬語を含み、語尾が「～です、～ます」となります。

明確なルールはないので文体は特性を考えて選ぼう

言うまでもなく、敬体の方が読み手にとっては丁寧な印象を与えます。しかし、常体が必ずしも悪いかというとそうとは言えません。

常体は、例えば「～である」の場合は文章を格調高いものにしますし、「～だ」という語尾ならば、簡潔でリズムの良いものにします。また、書き手が自信をもって意見を述べている印象も与えるでしょう。それらを踏まえ、どちらの特性を活かしたいかを考えて、文体を選んで下さい。

履歴書の印象は語尾が左右する

どちらの特性を活かしたいか分からない、という人もいるかも知れません。いっそ履歴書の文体に、明確な決まりがあった方が助かる…と思うでしょう。ルールはありませんが、「一般的にこうすれば無難」といえる選び方はあります。詳しくみていきましょう。

新卒と中途で好まれる語尾が変わる場合もある

まず、応募者が新卒の就活生の場合は、語尾が「～です、～ます」の、敬体の方が無難でしょう。理由は、履歴書の読み手が年長者であると想定できるからです。明らかに目上の相手に対して何かを述べるわけですから、敬語を使うのは自然なことなのです。
一方、応募者が転職希望などの、職歴のある人の場合は事情が違います。

履歴書の内容に合わせて相応しい語尾を選ぶのが◎

中途採用者の場合は、新卒とはアピールポイントが違います。自分の職歴やキャリアに裏打ちされた見識、そして新しい職への意気込みを述べる際には、語尾が「～だ、～である」の方が相応しい場合もあります。そういった点から、文体を考えても良いでしょう。

履歴書の文体は何を選んでも語尾を統一しよう！基本は楷書で見やすく書きあげる

履歴書の記入における、文体や語尾についてのポイントをご紹介してきましたが、いかがでしたか？基本ルールとして、行書ではなく楷書で仕上げてください。

一つだけ注意しなければならない点があります。もし「～です、～ます」の語尾を選んだなら、履歴書の文体は、全てそれで統一しましょう。もちろん学歴・職歴欄まで敬語にする必要はありません。この場合、指しているのは、記述形式となっている欄での文体です。語尾が統一されていない履歴書は、あまり良い印象を与えないものです。文体を決めたなら、全てをそれで通すようにして下さい。