2021年09月27日(月) 更新
履歴書で迷う「卒業見込み」「卒業見込」の正しい使い方
この記事の監修者
キャリアアドバイザー
赤塩 勇太大学を卒業後、新卒で採用コンサルティング会社に入社。キャリアアドバイザーとして、1,000名以上の就活生に対してキャリアセミナー、面談を実施。その後、採用コンサルタントとしてクライアントの採用課題の解決に従事。法人・求職者双方の目線から、適切なアドバイスを提供している。
目次
卒業見込みとは?
まずは、卒業見込みとはどのような意味なのかを紹介します。卒業見込みとは、年度内に卒業できる単位をすべて取得しており、卒業が可能な状態であることです。
編入学試験や入社試験などで卒業見込証明書の提出が求められる場合もある
編入学試験や入社試験などの受験資格には、その年度で卒業見込みがあることが含まれている場合があり、卒業見込証明書の提出が求められる場合もあります。卒業見込みとは?の結論は、その年度末に卒業が可能であることを意味すると覚えておけば間違いありませんのでしっかりと覚えておきましょう。
履歴書に書く言葉は「卒業見込み」?「見込」?
卒業見込みとは、その年度末に卒業が可能であることを意味すると先ほどお伝えしましたが、もう1つ履歴書を書く際に悩むことがあります。それは履歴書を書く際に、「卒業見込み」と書くのか「卒業見込」とどちらで書けばいいのかについてです。
調査方法:メールを配信して学生にアンケート
調査実施日:2017/1/18
投票数:1678
就活生を対象に1678名から集計したアンケートによると、「履歴書で迷う「卒業見込み」「卒業見込」の正しい使い方について知っているか?」という質問に対して、12.4%の人がYes、87.6%の人がNoと答えました。(2017年1月時点、キャリアパーク調べ)
ほとんどの就活生が、正式な表記を把握していないようです。表記一つで採用に影響が出るわけではありませんが、ビジネスマナーとして覚えておいて損はありません。これを機会に覚えておきましょう。
正式な言葉は「卒業見込み」
履歴書に「卒業見込み」と何の疑いもなく書いている方もいると思いますが、大切な履歴書ですから正式な言葉で書くというのは当然です。実際は「卒業見込み」と書いても「卒業見込」と送り仮名を入れなくても、その言葉のせいで落とされる事はありませんが、正式な言葉は「卒業見込み」が正解です。
「卒業見込」という言葉は存在しません。しかし「卒業見込」と書かれている履歴書の参考例もいくつか存在しているのも事実です。「卒業見込」と履歴書に書いて不利になることはありませんが、正式な言葉は「卒業見込み」と「み」の送り仮名がある方だと覚えて、履歴書を書くときのは注意しておきましょう。
履歴書に「卒業見込み」を書いて良い時期とは?
履歴書に書く「卒業見込み」という言葉ですが、その「卒業見込み」という言葉を使って良い時期についても触れておきましょう。「卒業見込み」とは卒業が確定している状態を指します。単位がきちんと取れていて、この先何か月で必ず卒業できるであろうと確定した立場である事が重要です。
大学生なら就活を始める3年頃からは「卒業見込み」が使える
履歴書は正式な書類ですから、不確かな事や嘘の言葉を書くわけにはいきません。「卒業見込み」と書くからには確証がなければいけません。履歴書を書く時期は大学生なら就活を始める3年生か4年生頃になります。その時期からなら「卒業見込み」という言葉が使えます。
1年生や2年生はこの言葉を使えません。また、単位数が全く足りなくて、留年が確定しているにもかかわらず履歴書に「卒業見込み」という言葉を使うこともNGです。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は、「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか診断してみましょう。
履歴書に書く「卒業見込み」と「卒業予定」の言葉の違いとは?
履歴書で「見込み」という言葉を使う際にもう一つ迷ってしまう言葉の一つに、「予定」という言葉があります。まだ卒業が確定されていない3月に卒業「予定」なのだから履歴書に「見込み」と書かなくても卒業「予定」でも良いのではないのか?と迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「卒業見込み」は「卒業予定」よりも確定している状況を指す
履歴書に書かれる「卒業予定」と「卒業見込み」とはそんなに変わらないようですが、実際は「卒業見込み」という言葉の方が「卒業予定」よりも、より確定した状況であり強い意味を意味を持つ言葉なのです。よって履歴書などの正式な書類に書く際の言葉としては、「卒業見込み」と書くほうが適切だと言えます。
履歴書に「卒業予定」と書かれているより「卒業見込み」と書かれている方が企業側も卒業が確定しているんだなということがより分かりやすく伝わります。言葉一つで大きく印象も変わるので、しっかりとこの違いを踏まえて使い分けるようにしましょう。履歴書には「卒業見込み」と書くようにしましょう。
あなたが受けない方がいい職業をチェックしよう
就活では、自分が適性のある業界を選ぶことが大切です。向いていない業界に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は、「適職診断」を活用して、志望する業界と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの業界を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな業界に適性があるのか診断してみましょう。
就活生にアンケートで聞いた生の声はコチラ!
最後に、履歴書やエントリーシートについて、キャリアパーク編集部が独自にアンケートを行い、学生たちの生の声を集め、代表的な声をまとめました。
質問:エントリーシートを企業に提出する際に悩んだことと一番気を遣った部分、その理由を教えてください。(封筒、宛名、学歴、資格欄の書き方)
就活生の回答
私は2019年卒業でまだ在学中なのでエントリーシートを提出したことがありませんが、エントリーシートは手書きのものが多いと聞いています。そのため、エントリーシートは採用担当者が読みやすいような、奇麗な字で書かなければいけないと感じています。そんなエントリーシートの中でも、学歴を書く欄に気を遣います。この理由は、自分の学歴をどこまでさかのぼって記入するのか把握できてないからです。小学校から書くのか、高校から書くのかわかりません。また、学歴の記入によって採用担当者からの印象が変わるのかも把握できていません。学歴の欄だけでなく、資格や経歴の欄もどの程度の規模のものまで記入するのか、判断が難しいと思いました。
※上記は就活生から取得したアンケート回答を基に、編集部で独自に加筆した代表的な学生の声です。
履歴書に書く「卒業見込み」は卒業予定よりも確定している状況を指す
今回は卒業見込みとは、その年度で卒業見込みがあるという意味であるという紹介から、履歴書に書く際には「卒業見込み」と「卒業見込」のどちらが正しいのか?ということを紹介してきました。ご理解いただけましたでしょうか?
履歴書を書く際には色々気になる点も多いと思います。言葉一つ間違えただけで与える印象も変わってきます。「卒業見込み」という言葉も何気なく普段は目にしていますが履歴書に記載する場合は、「卒業見込み」と「み」が着くのが正式だと、覚えておくようにしましょう。
キャリアアドバイザー|赤塩 勇太
些細な部分だからこそ完璧に記入する
履歴書の「卒業見込み」の表記について、かなり些細な部分ではありますが、そうした細かいところも含めて完璧な履歴書にしておくことで、減点を防ぐことができます。ここは慎重に。
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