2021年10月20日(水) 更新

履歴書に「賞罰」をどう記載するのか|書く欄がない場合の書き方~書くべき受賞歴・有罪歴と注意点を紹介~

履歴書に書ける賞罰とは?

賞罰とは「受賞歴」と「有罪歴」のこと

履歴書でいう「賞罰」とは、「受賞歴」および「有罪歴」を指します。
アピールとなるような受賞をしている場合は、書くようにしましょう。逆に前科があるときは、申告するために記載しなければなりません。企業が指定してきた履歴書に賞罰欄がある場合も、必ず書くようにしてください。

「賞」に書けるのは社会人になってからの受賞歴

履歴書の賞罰欄に記載できる「賞」は、かなり限られたものになると理解しましょう。一般的に学生時代のものは考慮せず、社会人になってからの受賞歴を書きます。しかし、社会人になっていない新卒の場合は、例外として学生時代の受賞歴を記載しても問題ありません。重要なのはその賞の知名度です。

「罰」は刑事罰が記載の対象になる

賞罰欄に書く「罰」の種類は、前科のつく「刑事罰」が対象となります。似たような罰に「行政罰」がありますが、これは記載する必要はありません。
よくある行政罰には、交通違反が挙げられます。いわゆる「青キップ」をもらった人は、反則金を納めれば行政罰で終わるので、賞罰欄には書きません。しかし、重大な事故などで「赤キップ」を切られると罰金対象となり、前科がついてくるので、賞罰欄に記載しなければならなくなるのです。

履歴書に書くべき賞罰【賞】

「賞」には公的な賞やスポーツの成績などが書ける

履歴書の賞罰欄に書ける「賞」とは、国や地方自治体からの公的な賞のほか、文化活動であれば国際レベルの展覧会やコンクール、国内であれば国民の誰もが知る文学賞、などといったものが一般的に該当します。 スポーツの場合も、国際レベルの大会や競技であれば、履歴書の賞罰欄に記載してかまいません。国内の大会については、優勝やそれに準ずるもの、また高レベルの入賞を記載するようにしてください。

学会の受賞歴も履歴書に書いてよい

大学生、大学院生になると学会に参加する機会もあります。なかには、学会発表をおこない、学会賞を受賞した人もいるでしょう。そのような場合は、「賞」として履歴書に書いてもよいのです。受賞内容が、志望している企業の業務内容に関連するようなものであれば、アピールになるので記載しておくべきです。

履歴書に書くべき賞罰【罰】

前科のつく刑事罰は申告しなければならない

賞罰欄に書くべき「罰」は「刑事罰」です。刑法第二章によると、刑事罰の種類には主に以下の6種類が挙げられます。
これらの罰を受けたことがある人は前科がついてきますので、必ず賞罰欄で申告しなければなりません

主な刑事罰

  • 死刑(刑事施設内において、絞首して執行する)
  • 懲役(刑事施設に拘置して所定の作業を行わせる)
  • 禁錮(刑事施設に拘置する)
  • 罰金(原則一万円以上。減軽によっては一万円未満になる場合もある)
  • 拘留(一日以上三十日未満とし、刑事施設に拘置する)
  • 科料(千円以上一万円未満とする)

前職での懲戒処分と効力が消滅した前科は記載の必要がない

過去に刑事罰を受けた人であっても、ある条件の下では申告する必要性がなくなります。それは、刑の言い渡しの効力が消滅した場合です。
また、前職を懲戒処分された場合、その事実を書くべきかどうか迷うのではないでしょうか。懲戒処分は「行政処分(行政罰)」ですので、賞罰欄に書く必要はありません。

刑の言い渡しの効力が消滅する期間

罰金刑→罰金の支払いがすべて完了した日から、5年以上が経過
懲役刑→刑期が満了してから10年以上が経過
執行猶予→言い渡された執行猶予期間が終了

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履歴書の賞罰欄の書き方

「賞」の書き方は受賞の日付と詳細を簡潔にまとめる

具体的に書き方を見てきましょう。
記載できる賞罰がない場合は、所定の欄に「なし」と記載しましょう。賞がある場合は、例のように受賞した日付を書き、賞の詳細を簡潔にまとめて記載します。
実際の記入例は下記のとおりです。

賞の記入例

  • 平成〇年〇月 第〇回サントリー学芸賞 受賞
  • 平成〇年〇月 第○回ワールドマスターズゲームズ アーチェリーの部 優勝

「罰」を書く時は前科とどんな刑に処されたかを簡潔にまとめる

罰を記載する場合も賞と同様に、刑罰を受けた日付を書き、その詳細を簡潔にまとめて記載しましょう。罰を書く際は、どんな罪を犯して、どんな刑に処されたかを簡潔に書きます。また、刑は執行中なのか、終わったのかもきちんと申告してください。

罰の記入例

  • 平成○年○月 暴行罪 罰金刑 終了
  • 平成○年○月 詐欺罪 懲役刑 終了

履歴書に賞罰欄がない場合の書き方

最近の履歴書はあまり賞罰欄を設けていません。一般的に使用されているJIS規格の履歴書も、賞罰を記載する欄はないのです。そのため、賞罰欄の存在自体を知らない就活生は多いでしょう。賞罰欄がない場合はどのように書けばよいのでしょうか。
とくに賞罰欄に書かねばならない内容がなければ、書く必要はありません。だたし、申告すべき内容がある場合は、学歴や職歴の後に賞罰の項を設けて記載しましょう。

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賞罰を書く場合に注意すべきこと

賞を書く場合は正式名称で書く

賞罰欄に賞を書く場合は、賞の名称は略さずに正式名称で書きましょう。履歴書は公的な書類であるため、正しい名称を書く必要があるのです。また、略称を書くと何の賞なのか分かってもらえない可能性もあり、履歴書を手抜きで作成したとも取られかねません。そうならないためにも、名称は略さず書くようにしてください。

賞罰欄で前科を隠すと「経歴詐称」や「告知義務違反」になる可能性がある

選考で不利になる、また知られたくないという理由から前科を隠してしまうと、「経歴詐称」や「告知義務違反」などの問題がおきる可能性があります。前科のある人の採用に関してはリスクが伴いますので、企業側としても知っておきたい内容です。 たとえ前科があったとしても、正直に申告しましょう

違反があった場合は就業規則に明記されているケースが多い

もし、申告の義務があるにも関わらず、記載していなかった事実が明るみに出てしまえば、解雇になることがあります。企業は就業規則に、「経歴詐称の事由に該当する場合は懲戒解雇に値する」などと明記している場合が多いのです。申告漏れが見つかった場合、経歴詐称ととられ、解雇の対象になりかねません。そうなってしまっては何もできませんので、正直に記載することをおすすめします。

履歴書に賞罰を記載する場合は公的な受賞歴や刑事罰の詳細を簡潔に書こう

履歴書に記載する賞罰とは、公的な受賞歴や刑事罰を指します。賞罰がない場合、記載する欄がなければ書く必要がなく、賞罰欄があればそこに「なし」と記載しましょう。書かなければならない賞罰がある場合は、両者ともに詳細を簡潔に書いてください。
「罰」に関しては、申告の義務があるにも関わらず、記載しなければ経歴詐称などの問題がおきることもあるので、正直に書くようにしましょう。

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