2019年11月08日(金) 更新

国際連合のインターンシップの内容と受かるための選考対策

国際連合は営利とは異なる約200か国からなる機関

国際連合が存在する二つの目的は、「平和と安全の確立」、「国際協力の達成」です。平和に対する脅威を防止し、除き、侵略行為などに対しての集団的措置をとること、経済的、社会的、文化的な国際問題を解決することをその目的とし、人種や宗教などによる差別の撤廃を謳っています。企業のインターンシップとは全く違う、地球規模の問題に取り組む非営利機関のインターンシップに参加する事で、新たな視野が拓けるはずです。

国際連合のインターンシップにおける勤務場所は国内外多岐にわたる

国際連合で行われるインターンシップは先に述べた通り長期間にわたり、実際の業務に準じて働き、経験とするものです。国内では国連広報センターなどでインターンシップの募集がありますが、イギリスやサモアといった関連施設のあるところならどこでもインターンシップに参加するチャンスがあります。今回は、国際連合のインターンシップに参加する為の選考と対策について紹介します。

国際連合は業務内容も施設によって異なる

業務内容は施設により異なるので一概に表記することはできませんが、ひとつの経歴としてあなたの財産となることは間違いありません。ただ、実際に三か月業務に関わるわけですが、もちろん賃金は派生しません。渡航費や滞在費も支給されませんので、費用がかかります。

インターンシップの募集は部署ごとで期間は長期

国際連合のインターンシップは募集部署によって選考も多岐に渡ります。国際連合日本政府代表部では、国際機関人事部、経済部、政務部、総務部、行財政、社会部が募集を行っています。そのほか、以下の国際連合関連施設で、インターンシップの募集がかかっています。

【日本でできる国際連合のインターンシップ】

国際連合人道問題調整事務所(OCHA)OCHA神戸
経済協力開発機構(OECD)OECD東京センター
国際獣疫事務局(OIE)アジア太平洋地域事務所
国際移住機関(IOM)駐日事務所
国際連合開発計画(UNDP)駐日代表事務所
国連人口基金(UNFPA)東京事務所
国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所
国際連合広報センター(UNIC)
国際連合児童基金(UNICEF)東京事務所
国連大学(UNU)
国連世界食糧計画(WFP)日本事務所
世界保健機関(WHO)神戸センター
世界知的所有権機関(WIPO)日本事務所
国際通貨基金(IMF)アジア太平洋地域事務所(東京)

海外の場合でも渡航費や滞在費などは支給されませんが、実務に即した実り多い時間を過ごす事ができるはずです。選考もそれだけ多岐に渡っており、対策面も同様といえるでしょう。実施期間は最短2か月~6か月程度と長期に渡ります(延長も可)。週3日以上が原則となっていますので、応募のさいに参加できる期間を明記しなければなりません。

募集は部署ごとにバラバラで明確な選考フローはない

国際連合のインターンシップには、一般の企業で行われるインターンシップのように、エントリーシート→グループディスカッション→面接などのような明確な選考のフローチャートはありません。そのため、対策が立てづらいものになっています。募集がかかったらエントリーして、というのはもちろんですが、海外でのインターンシップであればチェックする媒体が限られてきます。選考の対策立ての為にも各募集のチェックを怠らないようにしましょう。

インターンシップの情報をキャッチするためには国際フォーラムのメーリングリスト

情報のキャッチに便利なのが国連フォーラムのメーリングリストです。メーリングリストからインターンシップに応募することができます。また、大学院などのキャリアセンターで発行するニュースレターなどに掲載されることもあります。これらをこまめにチェックして、選考のチャンスを逃さないようにしましょう。また、対策立てのためにも、こうした下調べを欠かしてはいけません。

インターンシップの選考は主に「履歴書(推薦状・成績表)→筆記試験・面接」

インターンシップを受けるには当然、ホームページをチェックしたのちに履歴書を送ることとなりますが、履歴書以外にも推薦状や成績表を送らなければいけないというのが、国際連合の特徴です。また、国連広報センターへ応募するには日本語での履歴書だけでなく、英語用の履歴書も用意しなければなりません。

対策のために語学学習と国際的な報道の確認を

選考の明確なフローはないとしましたが、多くのところで履歴書を送ったのちに筆記試験、面接という流れになっています。英語での履歴書提出がもとめられる点からもわかる通り、国際性のある人材をとりたいという思惑があります。対策としては英語をはじめとする語学の勉強を欠かさないこと、国際的な政治動向に常に目を光らせて自分なりに考察をまとめておく、などが挙げられます。

面接において第一印象が与える影響は大きい

自己分析や業界・企業理解がどの程度できているかも、高評価を受けるために大切な要素です。今の時点で、あなたの面接力はどのくらいでしょうか?それを知るために活用したいのが「面接力診断」です。質問に答えることで、どのスキルが足りていないのかが一目でわかります。結果を参考にすることで、時間のない就活生も効率的に対策を進められます。無料でダウンロードできるので、気軽に試してみてくださいね。

国際連合でのインターンシップは選考が難しいだけの価値がある

非営利と聞くと抵抗のある人もいるかもしれません。特に就職活動中でまだ自分の将来のビジョンが見えない人にとってはなおさらかもしれません。新しい事業が林立し、目まぐるしく変わってゆく日本に身を置いていれば世界の市場や華やかな舞台の下で起きていることを実感することは全くないと言っても過言ではありませんが、そうした現実を見つめるのが国際連合の事業なのです。

ビジネスの世界では得られない貴重な体験

それらに触れた学生の方々はテレビの向こう側としか感じていなかったさまざまな事柄を体感し、またそれまで学んできたことを活かすチャンスに満足しています。国内においても国外においても、インターンシップに参加しているのはさまざまな国から応募した学生たちです。彼らはみなインターンシップに臨んだことを幸運であったと語っています。世界中から集まった仲間とともに、貴重な日々を体験しませんか。

国際連合のインターンシップは部署ごとで選考もバラバラで対策を立てにくいが貴重な体験ができる

国際連合のインターンシップは、ただ経験のために参加するのではなく、国際機関で働くためのひとつのステイタスになりえます。国際連合関連施設での実務経験はもちろん評価されますし、自分がどのような仕事を望んでいたのかを確認するチャンスにもなります。また、短期型のインターンシップが一定期間での何らかの成果を求めるのに対し、国際連合のインターンシップは坦々とした業務の連続です。そこで学ぶのは各施設におけるさまざまな問題と、それを解決しようとする人びとの姿です。あなたがもし自分の将来について悩み、一般の企業では相容れぬものを感じているのなら、一度視線を営利の外に向けてみるのも良いかもしれません。そうすることで、たとえ一般企業に就職することになっても、インターンシップで得た経験は何らかのかたちとなってあなたの中に残るはずです。対策をたててインターンシップの選考を勝ち抜けるよう頑張ってください。

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