年俸制のメリット・デメリット｜給与が月給制でなかった場合に確認しておきたいポイント

年俸制に対して前向きなイメージを持つ就活生は少数派

■調査方法：キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時：2017年3月8日
■調査元：ポート株式会社
■調査対象者：キャリアパーク会員の就活生
■質問内容：「年俸制に対してどのようなイメージがありますか？」

年俸制に対して前向きなイメージを持つ就活生は、意外にも少数派ということがわかりました。「不安なイメージ」や「私自身は、計画せずお金を使ってしまいそうで怖い」など、年俸制になることで、金銭管理がうまくできないのではないかと感じる就活生もいるようです。では、年俸制のメリットとデメリットを、本ページで見ていきましょう。

年俸制とは給与を年単位で決定する制度

年俸を分割して毎月給与として支払う

年俸制とは、給与の金額を年単位で決定する制度です。1年間の給与が事前に明確になるという特徴があります。年度初めに全額が支払われるわけではなく、年俸を分割して毎月支払うことになるのです。そうすることで、企業側は経営に関する計画を立てやすくなるでしょう。必要な人件費がはっきりとするからです。また、従来の月給制よりも成果主義を反映しやすく、社員のやる気や頑張り次第で給与が増えやすいのが特徴です。

年俸制にはメリットとデメリットがある

年俸制は月給制と違い、1年間に支払われる賃金が確定していることがわかりました。年単位で給与が提示されるため、毎月の給与額が成績などで変動しないというメリットがあります。1年間の稼ぎが確定している安定性も魅力です。ただし、メリット以外にもデメリットがあります。良い面と悪い面を知っておくことで、年俸制の企業に入社した際にイメージと違った、という事態を防ぐことができるでしょう。

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年俸制のデメリット

年俸制のデメリット①：実績が給与へすぐに反映されない

年俸制は1年間の賃金が決まっているため、実績を上げても給与がすぐにアップしません。実績がすぐに給与へ反映されないと、モチベーションが下がってしまう可能性があるでしょう。ただし、成績が悪い場合、契約期間内は給料が下がらないという利点もあります。

年俸制のデメリット②：給与の変化が激しい

年俸制は成果主義賃金制度であり、仕事の実績やその過程が給与に反映されやすいです。1年間の結果が翌年の年俸に現れることになるため、変動のアップダウンが激しくなる場合があります。年間の目標をしっかり管理しなければ、予想よりはるかに給与が下がる可能性があるのです。年功序列で定期的に賃金が上がりやすい月給制との違いを、しっかり理解しておきましょう。

年俸制のデメリット③：残業代が出ない場合がある

年俸の中に、時間外手当が含まれている場合があります。例えば、ひと月あたり40時間分の残業代が年俸に含まれていた場合、残業時間が40時間を超えた分からしか、追加で支払われることがありません。その場合、年俸に残業代が含まれているため、定時を過ぎて働いた分が給与として支払われないのです。ただし、年俸に残業代が含まれていない場合は、定時を過ぎてから働いた分が、賃金として支払われます。企業に詳細を確認しておかなければ、ひと月あたりの給与が低くなる可能性があるでしょう。

年俸制のメリット

年俸制のメリット①：自分の能力次第で報酬が上がる

年俸制は、先ほども述べた通り、デメリットばかりではありません。ここからは、年俸制のメリットをご紹介します。月給制は勤続年数なども考慮される場合が多く、給与は徐々に上がっていくことになるでしょう。それに比べて、年俸制度は、技術や能力次第で給与を上げることができる制度です。確かな実力を持っている人は、年俸制の方が月給制より収入が上がりやすいといえます。誰にも負けない特技がある人や、やりがいを重視する人は年俸制が適しているといえるでしょう。

年俸制のメリット②：お金のやりくりがしやすい

年俸のメリットは、提示されたお金が1年間きちんと支払われることにあります。年俸制は1年間にもらえる給与額が決定しているため、家計のやりくりがしやすいでしょう。ローンなど、長期の計画が立てやすくなるのです。1年間は、安定した収入を得られるという確証を得ることができます。

年俸制はメリットも多いが給与変動が激しいというデメリットもある

年俸制とは、1年間の給与が確定されている制度です。メリットとして、能力によって給与が上がりやすいという点があります。ただし、1年ごとの給与の変動が激しくなるデメリットがあるでしょう。残業代に関しても、詳細を企業に確認しておくことが大切です。年俸制の企業に就職する際には、その制度の仕組みをよく知っておきましょう。