2020年06月25日(木) 更新

JICAのインターンシップの内容と受かるための選考対策【国際協力機構】

JICAのインターンシップ選考対策①:組織研究

JICAのインターンシップ選考対策として、まずは組織研究を行いましょう。JICAでは、大学生や大学院生、医療職に向けてのインターンシップを開催しています。直接外国へと足を運んで課題を見つけ、国がより良くなるためにはどうすれば良いかを、現地の人のために考えるというやりがいのある内容になっています。選考前に組織研究を重ね、しっかりと対策をして挑みましょう。

JICAは発展途上国の為に尽力している機関

JICAは日本の政府開発援助の実施機関として、多くの発展途上国の為に尽力している機関です。発展途上国へと足を運んで、そこで起こっている問題や課題を発見し、途上国の将来を見据えた支援計画を立ててプロジェクトを実施していくという仕事を行っています。途上国では飢えや貧困、感染症や経済危機のような様々な問題が発生していますが、これらは途上国の内部だけの問題ではなく、地球規模で解決しなければならない問題なのです。世界中が平和で安定した状態であり続けるためにも、外部の国が協力してそのような問題を解決することが求められています。

JICA職員の仕事は一言で言えば「国造り」

もし、外国で困っている人のことを助けたいと思っている人がいれば、JICAの活動は非常に適していると考えられます。多くの人の力になれるということで、非常に魅力的な機関となっています。一言で言えば「国造り」であるJICA職員の仕事は、グローバル社会の今だからこそ非常に重要なのです。

事業内容

独立行政法人国際協力機構であるJICAでは技術協力、有償資金協力、無償資金協力の3つが主な業務となっています。「JICA年次報告書」によると、有償資金実績は22609億円となり、無償資金協力実態は1117億円となっているようです。技術協力では、農業開発、保険医療の改善、給水などの社会基盤の整備が中心となっており、開発途上国の課題解能力を向上させることに注力しているといえるでしょう。
JICAは、開発途上国の発展に貢献する有償資金協力により、低利かつ長期という条件で開発資金を貸し付けています。日本のお金を貸していることから、円借款とも呼ばれています。また、対する無償資金協力は、開発途上国に資金を提供し、経済社会開発のために必要な施設を整備したり、資機材を調達したりすることを支援する形態の資金協力です。

JICAのインターンシップ選考対策②:応募条件

次に、JICAのインターンシップの応募条件を確認して選考対策を立てましょう。JICAのインターンシップ選考は、大学生・大学院生・医療職に当てはまる人が対象になっています。国際協力や開発援助といった内容に興味がある人は、非常にやりがいのあるインターンだと言えます。JICAのインターンシップに参加するには、JICAがどのような人材を求めているのかを把握しておかなければなりません。JICAは、国際協力機構であり、海外との交流があるので英語は必須です。

応募条件として語学が堪能な人を求めている

JICAのインターンシップの対象は、日本か海外の大学・大学院に在学中か入学許可を取得した人となっています。また、国際協力に関心があり、将来の仕事として考えている人、心身共に健康である人、日本語での業務遂行が可能な人、英語検定2級以上、TOEIC500点以上、TOEFLiBT52点以上、IELTS4.0以上であること、また、フランス語検定準2級以上、DELFA2以上であること、スペイン語は西検4級以上、DELE初級以上が求められます。経費は自己負担となりますので、覚えておきましょう。

JICAが求める人材は追求し続ける人

では、JICAはどんな人材を求めているのでしょうか?それは「追求し続ける人」です。まずは、就活を始める前から実現可能な目標に向かって努力をしましょう。大学生活の一日一日をどれほど充実させられるかは、就職活動にも直結しますので、今一度自分を見つめなおしてみるのも大切です。JICAは国際協力人材の育成にも力を入れています。この業界とは常に変化しているものです。変化に取り残されたら終わりといっても過言ではありません。変化を敏感に感じ取り、改善していこうという行動に移せる人を意識しましょう。

JICAのインターンシップ選考対策③:実施内容

JICAのインターンシップ選考対策の3つめは、実施内容を把握することです。JICAでは、インターンシップを対象者によって大きく二つに分けており、その中で更に細かく内容を分けています。最大で3つのポストまで応募することができるので、色々と興味がある人は助かります。

■一般型(大学生・大学院生が対象)
一般型は、JICA本部・国内機関・在外事務所での技術協力プロジェクトなどを行うインターンシップになります。発展途上国での活動ということになります。

■開発コンサルタント型(大学生・大学院生が対象)
開発コンサルタント型は、日本の開発コンサルタントが実施するJICA事業の現場で行うインターンシップとなっています。これも、発展途上国での活動ということになります。基本的には、本部なら本部のみでインターンを行うということになりますが、「複数ポスト」として本部と在外事務所でインターンができるポストも数名募集しています。

■医療職型(医師・看護師・助産師・保健師が対象)
在外事務所にて、保健医療分野の技術協力プロジェクトを行うインターンシップになっています。一般型および開発コンサルタント型よりも募集人数が少ないので、選ばれるかは非常に難しいのが現状です。

インターンシップを行う前にオリエンテーションへの出席が必須

インターンシップを行う前に、事前オリエンテーションが実施されます。このオリエンテーションは出席が必須となりますので、忘れず参加しましょう。そのオリエンテーションにて、詳細が発表されます。場所は、東京都新宿にあるJICA市ヶ谷ビルです。インターンシップでは、実際にJICA事業や開発コンサルタント等の仕事内容を体験します。その体験を通し、海外事情について深く学ぶことが可能です。また、インターンシップでは、未成年の場合保護者の同意書が必要になりますので、取っておきましょう。

インターンシップの実施期間は1~3ヶ月

次では、どのような流れなのか、詳細を確認していきましょう。インターンシップの実施期間は、1ヶ月から3ヶ月となっています。だいたい、1月下旬にスタートします。その前に、事前オリエンテーション、予防接種、受け入れ先との日程調整、渡航準備(ビザ取得やフライト予約)を行う必要があります。インターンシップでは、国際協力に関する理解を深められ、その人材として志向する目的があります。その目的を忘れずに、応募しましょう。

JICAのインターンシップ選考対策④:エントリーシート

JICAのインターンシップ選考対策の4つめは、応募方法です。JICAのインターンシップに応募するためには、エントリーをしなければいけません。エントリー後、書類を提出し、書類選考結果を待ちます。その選考をクリアすると、面接が待っています。面接では落ち着いて自分がやりたいと思っていることを話しましょう。その面接を通過すると、合格となり、インターンシップへの参加が認められます。

JICAには4つのミッションがあります。

  1. グローバル化に伴う課題への対応
  2. 公正な成長と貧困削減
  3. ガバナンスの改善
  4. 人間の安全保障の実現

このミッションは、「国を代表して世界の様々な問題と向き合いながら行動できる人材」を求めています。ミッションに繋げた内容を書くことでエントリーシート通過に近づくでしょう。なかなか難しい内容ですが、きちんと選考対策をすれば大丈夫です。過去のエントリーシートの出題を例文でお伝えします。選考対策の参考になさってください。

エントリーシート対策:企業理念に合った人材を目指す

過去のエントリーシート対策として以下のような志望動機の回答例が挙げられます。

■JICAへの志望動機を記述してください。

【回答例】
JICAの仕事内容である「多様なメンバーの関わるプロジェクトの運営」という点について、今までゼミで様々な価値観のある人と話し合いをして企画を考え実行してきたことが活かせるのではないかと思いました。

■過去の経験の中で、最も力を入れて取り組んだ内容を教えてください。

【回答例】
途上国では新たなルールを周りと協力しながら作っていかなくてはなりません。今までサークルのイベントなどで企画をゼロから作り、成功させてきた経験があります。

■自己PRを書いてください。

【回答のポイント】
過去の経験を使える物は全て使って、どのような人材を求めているのかを的確に把握した上で自己PRをします。

通過するエントリーシートを作成する

インターンの選考に通るためのESを作成するために、実際の通過者のESを参考にしましょう。そこで活用したいのが「インターン選考通過者が実際に提出したES集」です。JALや日清製粉、三菱UFJ銀行や大正製薬などの通過者が提出したESを無料でダウンロードできます。設問の内容も確認できるため、事前の対策として持っておきたい資料です。

JICAのインターンシップに参加した人の声

・「チームワークがメインのフィールドワークだったので、チームで働くということの大切さを学ぶことが出来ました。」
・「インターンを通して色んな人と出会うことができました。人との触れ合いが好きな人は、凄く適していると思います。」
・「最後の週に成果を発表する場面があったのですが、現地の政治家の方々も見に来てくれて凄く嬉しかったです。」

JICAのインターンシップに参加した人の声からは、このような声が挙げられました。チームプレーができて、人と接することが好きな方が向いているようです。世界と通じて仕事をするので、日本の一般企業とは違った貴重な経験ができるのですね。インターンシップに参加するためにも入念な選考対策が必要といえます。

JICAのインターンシップ選考対策として自分がやりたいと思うことを考えてしっかりと話そう

JICAのインターンシップ選考対策についてお話ししてきましたが、少しでも参考になりましたでしょうか。JICAのインターンシップは実際現地に行き仕事を体験できる内容となっています。これは充実した内容のインターンシップだといえるでしょう。今の時代は、国内だけでなく海外にも目を向けて様々な視点から物事を考えられる人材が求められています。今はそのような力がなくても、インターンに参加して経験することで、自然と力を付けることができるのです。もしJICAや海外で働くことなどに興味があるのであれば、一度JICAのインターンシップも検討してみて下さいね。しっかりとJICAのインターンシップ選考対策をすれば、他との差が付くこと間違いありません。

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