ATカーニーのエントリーシート(ES)の通過率を上げる書き方と回答例

ATカーニー対策：エントリーシート(ES)の書き方のポイント

ATカーニーにおいては、数あるエントリーシート(ES)のなかから選考されるために、指定された設問に対して的確な答えが要求されます。特にエントリーシート(ES)はATカーニーが過去に出題した例を参考に、書き方を準備しておくべきです。

簡潔明瞭に自己を主張できるエントリーシートを心がける

戦略的コンサルティング企業では、顧客に対して伝える力が求められます。
ATカーニーでは、簡潔明瞭に自己を主張でき顧客を納得させる力量が問われることになります。同時に職務に対する責任感が重視されますので、エントリーシート(ES)では信頼性のある人柄も伝わるようにしなくてはいけません。狭き門と言われる業界においてATカーニーの担当者宛てに毎日たくさんのエントリーシート(ES)が届いていますから、より分かりやすくパワーが感じられる書き方をしなくては書類選考で漏れてしまいす。形ばかりではなくポイントを抑えたインパクトのある書き方をするために、過去の出題例を参考にしたいものです。
ATカーニーカラーを盛り込んで、書類選考で「会ってみたい」と思われる書き方をマスターし、次へのステップにつなげていけるよう以下の参考例をご確認ください。

グローバルな視点に立った実行力のある人物をアピールする

ATカーニーはグローバルな視点にたったエントリーシート(ES)が必須となります。ただし国際人をアピールするのではなく物事に対する捉え方が必要とされています。多くの日本企業では先輩が後輩に教える慣習が残されていますが、ATカーニーでは個々が起案から完結までを責任を持っておこなう実行力が重視されています。つまり顧客相手に「新入社員だから」というような妥協する部分はないと言うことです。そこで必要な人材を見極めるためにエントリーシート(ES)の書き方は重要になってきます。過去の例を分析すると一般的なビジネス型と思考型の2種類が出されています。エントリーシート(ES)は、出題の真意を汲み取り書き方に注意しておくようにしておくことが大切です。

ATカーニー対策：エントリーシート (ES)の問題と解答例①

最初にご紹介する問題はこちらです。
『出身地の都道府県（市町村）の問題点から、あなた自身が解決してほしいことを1つあげてください（40文字以内）』

客観的データと問題点を上げ明瞭に指摘する

出身地を明確にしたうえで、客観的に数値で表現できる問題点を選びます。
たとえば「名古屋市」（任意）では県外の観光客が多く歳入割合も高いのに、携わる観光業は不振に喘いでいることに着目して地元観光業の問題点を指摘します。自らの出身地ではありますが、主観的にならず、客観的な意見を持つことが大切です。また、具体的なデータがあるとより良いでしょう。データを元に、分かりやすく自分の意見を書いていきましょう。

ATカーニー対策：エントリーシート (ES)の問題と解答例②

出身地と出身地の問題点を聞かれた後は、この問題が続くことがあります。
『先にあげた問題点を解決するためにあなたが市長選挙に立候補するとしたら、どんな公約を掲げ、どのような手法で解決するかを示してください（500文字以内）』

インパクトの強さと実効性の高さをアピールする

先の設問で問題点を明示していますので、論理的に整合性のある説明が必要とします。前提が「出身地の首長選挙に出馬する」ですから、他候補と比べてもインパクトが強く実行性が高い有権者が興味をひく公約としなければいけません。
たとえば、『医療サービスを観光の中心に観光業を活性化し、旅行者数と消費単価を増加させます』というように具体的な公約を掲げます。 観光業の衰退は既存の観光名所だけに頼っても劇的に変化することはむずかしく、しかも増収を可能にするためにはインフラ整備に大きな資金を必要とします。そこで今までとは違う外国人旅行者をターゲットにして、近隣諸国の富裕層を中心としたメディカルツーリズムに視点を移したわけです。 日本人の平均寿命の高さをアピールし先進医療の水準を維持するだけで、中国や中東諸国などのアジア圏の富裕層がメディカルチェックや治療に訪れることになります。そこで「出身地の医療水準の高さ」をアピールし、旅行代理店やメディアを通してターゲットに対する情報を発信します。 併せて観光資源となっている既存の施設を紹介することで、医療と観光を併用した旅行が可能となり、観光業における新たな客層を取り込めるというものです。この他にも地域に応じた文化施設やスポーツ施設などや、自然観光などを絡めると数値に厚みが出てきます。

ATカーニー対策：エントリーシート (ES)の問題と解答例③

では最後の問題です。こちらは二つありますので、二つに分けて解説したいと思います。まずは一つ目です。
1．『漢字一文字で自分自身を象徴的に表現してください』

漢字一文字で自分を表す際は具体的な根拠を示そう

お分かりのことだと思いますが、あなたの漢字批評を知りたいわけではありません。戦略的コンサルタント業を遂行していく上で必要な能力を持ち合わせているかを判断します。ですから象徴的な文字に対する具体的な根拠を示す必要があります。そしてその根拠がATカーニーのカラーに合っているのは当然のことです。

ATカーニー対策：エントリーシート (ES)の問題と解答例④

それでは二つ目です。
2．『先の設問で選んだ漢字の具体的な理由を説明して下さい（700～1000文字） 』

どうしてその漢字を選んだのかの理由は具体的な根拠を付随させる

『私自身を表現する漢字は「朋」だと考えます。私は多様な価値観を備えていて人達と協力しながらひとつの目標に向かって行ける人間になりたいと目標を立て実践してきました。チームとして常に掲げた目標を達成するために、全員が周囲の意見に耳を傾けて修正しながら作り上げていく協調性を持ち続けることが大切だと感じています』

『チームで成し遂げる力が大切だと感じることになったのは以下の経験からです。出身地のシャッター通り商店街の活性化プロジェクトに参加したときのことです。長年商売を続けていきた商店街が衰退し集客力が減っている商店街で、既存商店街が新たな商店主を呼び込もうと言うプロジェクトでした。地域のことを何でも知っている商店主、経験則から成功しない商売を知っている商店主、既存の商売を圧迫する異業種を嫌う商店主などさまざまな人達と議論を重ね目標となる商店街像を描くことが第一の仕事でした』

コンサルでよくある事例を表すと好印象を得られるので考慮する

『私は商店街に利害関係のない立場であり書類作成などができることから、当初は取りまとめ役の事務局長という立場で参加しています。議論は事象に伴う問題点や他の商店街の成功例などを紹介するような一貫性のないもので、結論が出てくる気配がないことを察知し、私から提言をおこないました』
ここで自分が会議体を主導する立場になったこと知らせます。そして自分が主導したことで会議体が変わり結果を求めることができたことを表現します。
『最初に理想となる商店街像を掲げ、それに向かってどれだけ努力できるかを検討でるような会議に変更しました。それまでの後ろ向きの議論とは一変し、将来に向けた建設的な意見が飛び交い、結果として実践する第一歩踏み出すことができました』

最後は漢字に置き換えた「朋」についての説明で結びとする

『商店街のシャッターが開かれるようになったのは、さまざまな商店主の理解が合ってのことでした。自分を信頼できる仲間として認めてくれたことで、各々の違う意見を結び付けることができたと考えています。これらのことから得た経験は非常に大きく、ひとつの目標を掲げお互いを理解しあえる「朋」と認めてもらったことが結果をもたらしたと考えています』
漢字一文字の説明でも、ATカーニーカラーを出していけるかどうかがポイントになります。

ATカーニーのエントリーシート(ES)の書き方と解答例を見てグローバルさ・実効力をアピールしよう

ATカーニーの担当者は、多くの学生のエントリーシート(ES)を見ることになります。たくさん見ているとエントリーシート(ES)の最初の数文字に目を通しただけで、その後の内容が分かるようになってくるものです。ですからまずは過去の例を参考にして、最初から担当者の心をつかめるような工夫をしましょう。「面白そう、読んでみたい、会ってみたい」と思わせる文章テクニックを身につけることが大切です。そのためには読みやすい文字は当然ことですが、文字の間隔や句読点なども気を使えるようスッキリした文章の書き方も合わせて覚える必要があります。
また他者と明確に違う印象深い自己アピールをふんだんに盛り込むことで、担当者に興味を持てもらうことも大切です。先例となる効果的な書き方を調べて、グローバルで実行力のふんだんなATカーニーの企業カラーにあったエントリーシート(ES)用意しましょう。そして来るべき面接に臨んでいただければと思います。