2017年07月19日(水) 更新

大学生の内定率と企業の採用傾向

内定率低下の原因は大学生の数が増加したため

大学生の内定率が低い理由としては、大学生の数そのものが増えているからだといえます。大学進学者は戦後大幅に増え、いまやほとんどの人が大卒という肩書を欲して入学しているのが現状です。大学生は増えましたが、企業は優秀な人を採用したいため、どうしても内定率が下がってしまうのです。

バブル期以降の企業の採用傾向は「量よりも質」

バブル期以降の採用傾向は、「量より質」だといえるでしょう。一時期は青田買いのような状況が続きましたが、バブル崩壊後は、会社に貢献してくれると判断された人材のみを採用するという採用方針に方向転換しました。つまり、優秀でないと判断された大学生は、企業の内定をもらえないのです。

大学生の就職活動の「大手志向」に変化は見られない

大学生の就職活動において、「大手志向」の状況は変わっていないといえるでしょう。むしろ、中堅や中小企業は大学生が集まりにくい状況が続いています。リクルートワークスの調査によると、従業員数300人程度の企業から出されている求人倍率は6.45倍なのに対し、従業員数5,000人以上の企業からの求人倍率は0.39倍と、約6倍もの開きがあるのです。倍率が高ければ高いほど人手不足といえるため、このこの傾向からみても中小企業に人が集まりにくい状況であることがわかるでしょう。

内定を承諾してもらうための施策を実施する中小企業は少なくない

企業の規模による志望格差は縮まり、企業と学生の間のミスマッチが緩和される兆候があります。中小企業が内定を出したところで、大学生が承諾するかどうかは分かりません。大手志向が続いているためです。そこで、中小企業は少しでもミスマッチへの不安などを解消するために、保護者への説明会を実施するなどしています。こういった会社は、現在でも少なくありません。

将来を見据えて就職する企業を見極める必要がある

長引く不景気において、大学生が大手志向になるのは無理もありません。しかし、優良企業は大企業・中小企業問わず存在します。ようは、自分が将来どういったキャリアを積みたいのかや、何がしたいのかという点を軸に企業を見極める必要があるのです。

大手企業ばかりではなく中堅・中小企業にも目を向ける

内定率を少しでもあげるためには、やはり中小企業も視野に入れる必要があります。大企業だけを狙って就職活動をするのでは、無理があるでしょう。いまは中小企業かもしれませんが、将来大企業になる可能性も、なくはないのです。そういった点も踏まえて、就職活動を進めるのが効果的だといえるでしょう。

大学生の内定率向上には「大手志向」を捨て中堅・中小の優良企業に目を向けることが必要

いかがだったでしょうか。大学生の内定率と採用傾向について見てきました。最近大学生の内定率が低いのは、大学生の数がアップしたことと、大企業ばかりを狙っている大学生が多いことだということです。 どんな大企業も最初は中小企業だったわけで、中小の企業にももっと目を向けることこそが内定率アップに繋がるでしょう。

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