2020年06月23日(火) 更新

JR東日本の面接の通過率を上げるための対策と回答例

JR東日本とは?

JR東日本の正式名称は「東日本旅客鉄道株式会社」です。設立は1987(昭和62)年ですので、就活生の皆さんが生まれる10年ほど前にあたります。それまであった日本国有鉄道(国鉄)の分割民営化に伴い、その業務を引き継いだ会社の一つです。

管轄(営業範囲)は、関東全域(神奈川県の一部を除く)と新潟県の大部分、東北地方全域(青森県の一部を除く)、山梨・長野両県の約半分、静岡県の一部です。社員数は約56,000人(2017年4月現在)。2017年3月期の決算を見ると、連結の営業収益が約2.9兆円、営業利益は4,660億円を誇る、超巨大企業です。

JR東日本の仕事内容

事業の中心は鉄道による旅客と貨物の運輸です。営業キロは69路線で、延べ7,457キロです。日本の人口の3割から4割が住むといわれる関東圏に多くの路線を持つことから、1日平均の利用者は約1,750万人に上ります。

年間売上の4割近くがこの関東圏の通勤・通学者からの運輸収入だと言われています。しかし、鉄道業だけではありません。事業は旅行業や旅行用品販売、駐車場経営、金融、情報サービス、不動産業、旅館および飲食業、アミューズメント施設の経営、精密機械や建築用税の製造・販売など多岐にわたっています。

このうち事業の柱と言われるのは、鉄道業と、駅構内の商業施設開発・営業・不動産を含む生活サービス事業、Suica事業です。

ポテンシャル採用

JR東日本の社員採用には、「新卒採用」のほか、「ポテンシャル(経験者)採用」と「既卒・プロフェッショナル(社会人)採用」があります。

このうちポテンシャル採用は、専門分野の技術・業務経験を持つ人を対象としたもので、募集職種の業務内容に関連した十分な経験と技術を有する人(博士課程後期修了見込みおよび博士号取得者含む)か、4年制大学の卒業者または大学院修了者が対象です。

募集職種は、国際事業や研究開発、情報通信、営業・企画など多岐にわたっています。業務内容も多種多様で、国際事業であれば海外事業展開の戦略策定に携わったり、運輸・車両部門なら利用者のニーズに応える列車のダイヤを作成します。営業・企画であれば駅を中心とした街づくりのグランドデザインを描く仕事に関わったりできるでしょう。

プロフェッショナル採用

プロフェッショナル採用は、平たく言えば、新卒と高度な専門知識を持つ経験者との間の枠ということになります。資格は高卒以上とされ、当該年の3月末現在で37歳までという年齢制限があります。これは、鉄道事業に携わる技能やノウハウを身につけて能力を発揮するまでの期間を考慮した措置です。

2018年4月採用の場合、採用予定数は約300人。2017年の8月に2回の応募締め切りが設けられていました。募集職種は、駅業務、国際事業、技術事務。用地管理のほか、テクニカルエンジニアとしての採用もあります。

これは、保線・保守、列車や機械設備のメンテナンス、土木工事、建築などに携わる仕事です。いずれも現場での経験を積み、その後は第一線で企画や管理者など鉄道業を担うプロフェッショナルになることを期待しての採用枠です。

JR東日本対策:面接の流れと内容

JR東日本の面接は、ポテンシャル採用(総合職)の場合は一次面接から二次面接・三次面接および最終面接の計4回。一次面接・二次面接はエントリーシート(ES)に記入の志望動機やそれに対する質問等が和やかな雰囲気の中で実施されます。

選考が進み、三次面接では自己PRや志望動機について、かなり厳しく深い質問がされますので、ロールプレイングで事前にしっかりと準備しておくことが重要です。実際の回答例を参考に対策をたててください。

ポテンシャル採用(総合職):一次面接・二次面接・三次面接・最終面接の計4回

最終面接も意思確認の場というイメージではなく、緊張感のある雰囲気の中実施されます。JR東日本の場合は、書類選考の時点でかなり絞られていますので、面接に進んだ段階で自分は選ばれている自信を持ち、自分の将来像を明確に語るように心がければ大丈夫です。プロフェッショナル採用の場合、面接回数は限られ一次面接・二次面接で終了です。

一次は複数人(2名程度)の集団面接・二次面接は個人面接

一次は複数人(2名程度)の集団面接、二次面接は個人面接となります。ポテンシャル採用に比較するとJR東日本の実際の業務に直結する具体的な質問が多い傾向にあります。事前の研究と準備を怠らないようにしましょう。それでは実際の面接での質問例と回答例を見て対策を考えていきましょう。

具体的にはどのような質問をされるのか

面接の流れと形式をご紹介しました。では、面接ではどのようなことが聞かれるのかはご存知でしょうか。面接の流れを確認しておくことも重要ですが、いちばん重要なのはその中身ですよね。あらかじめどのようなことが聞かれるのかわかっていれば対策も立てやすいでしょう。今回キャリアパークでは、内定を獲得した先輩たちにアンケートを行い、面接の内容を選考体験記にまとめました。JR東日本の選考内容も掲載されていますのでダウンロード必須です!!

JR東日本対策:エントリーシート(ES)を軸にした質問がされる

JR東日本の面接での質問は基本的にエントリーシート(ES)に記載した内容をもとに行われると考えてください。ポテンシャル採用の場合は一次面接・二次面接は志望動機の確認程度のオーソドックスなものです。

三次以降はより深く厳しい質問がなされますので準備しておきましょう。プロフェッショナル採用では2回という限られた面接回数で自分を十分にアピールできるよう、志望動機等は簡潔にまとめておきましょう。下記の質問例とともに実際の回答例をもとに対策してください。

エントリーシートの内容を把握しておく

JR東日本のエントリーシートはwebで登録する方式です。項目は2つに分かれており、1つは基本情報と自己PR、もう1つは志望理由などを書くものです、内容自体は他社と大きな違いはありません。ただ、1画面あたりの入力時間が決まっているほか、web登録後は修正できないので、書きたいことが十分書ききれるよう、事前準備が必要です。

自分のことですからスラスラ書けるという人がいるかもしれませんが、気を抜いてはいけません。後々の面接での発言がこのエントリーシートの内容と矛盾しないように注意することが必要です。

ちぐはぐなことを言ったりすれば、エントリーシートも面接での対応もその場限りの点数稼ぎと受け取られ、印象が悪くなるでしょう。そのためにも、エントリーシートに何を書くか、あるいは何を書いたかはきちんと整理しておきましょう。

JR東日本の面接質問例集

【質問例】

・なぜJR東日本を志望されるのですか
・ご自分の長所と短所を教えてください
・学生時代に力を入れたことは何ですか
・(プロフェッショナル採用希望の学生に)なぜ、ポテンシャル採用を受けなかったのですか
・引っ越しを伴う転勤については大丈夫ですか?
・他社の選考状況はいかがですか

以上が、JR東日本の面接における質問の例です。それでは、実際の回答例から対策を考えましょう。

JR東日本対策:面接の質問と回答例➀

【質問】
なぜ、JR東日本を志望されるのですか

【回答例】

私は、人と直接触れ合うことで「人の生活を支える」「人に新たな可能性を与える」ことをお仕事にしたいと思い、多くの人が毎日使う鉄道に興味を持ちました。
その中でも御社に興味を持った動機は3つございます。まず、沿線が広い為、自分の取り組みが影響を及ぼせる範囲が大きいということにやりがいを感じたからです。また、事業分野も多岐に渡るので、色々な視点からお客様のニーズを吸収し、常に刺激を受けられると思ったからです。
そして、「きのうのすごいを明日のふつうへ」というスローガンから、人の心を動かしていける仕事ができると思いました。以上の三点から、御社を志望させて頂きました。

JR東日本対策:面接の質問と回答例②

【質問】
(プロフェッショナル採用希望の学生に)なぜ、ポテンシャル採用を受けなかったのですか

【回答例】

『直接的に』人と地域を支えることができるからです。私の小さい頃の夢は運転士になることでした。大宮生まれの私にとって鉄道は身近な存在であり、大人になった今は毎日の生活に欠かせない大きな存在であることを実感しています。
また、旅行先の駅で幼い男の子と家族との写真撮影に応じる運転士の方の姿を見て、強く心を打たれました。私はこのような人とのふれあいがある鉄道の現場で、愛する人と町を支えていこうと決意し志望しました。

JR東日本を徹底して企業研究し面接で聞かれる質問例・回答例を参考に対策しよう

JR東日本の面接について回答例を見てきました。ポテンシャル採用の場合は一次面接・二次面接時の和やかでエントリーシート(ES)の確認程度の面接から徐々に厳しさを増す面接に対策が必要です。またプロフェッショナル採用の場合は、基本的な質問以外になぜプロフェッショナル採用を志望するのか明確な理由を整理しておくなどの対策が必要でしょう。

回答例を参考に対策をたててください。二つの採用に共通して意外と盲点なのが、JR東日本に関する知識を問われる質問が出される場合があるということです。自己分析や魅力的な志望動機を書くことに追われ、意外と忘れがちな企業研究。一般的なデータ等はきちんと目を通しておくようにしましょう。

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